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【妊婦さんが知っておきたい】妊娠中の腰痛の本当の原因と簡単対策!

[腰痛]

公開日:2020.2.3 / 最終更新日:2020.4.23

妊娠中の女性の身体はホルモンバランスの変化や体重の増加などによって、さまざまなトラブルが起こります。
つわりや食欲不振と並び、多くの妊婦さんを悩ませているのが「腰痛」です。

妊娠中の腰痛は日に日に増していく痛みが長期にわたって続くため、かなりつらいですよね。

今回は妊娠中の腰痛について、その原因対策方法などをわかりやすく解説していきます。

これからママになる女性の方や、今まさに腰痛で悩んでいる妊婦さんはぜひこちらのページを参考にしてくださいね。

妊娠中の腰痛の主な原因は?

女性の骨盤

痛みの強さや痛みが続く期間には差があるものの、ほとんどの妊婦さんは腰の痛みに悩まされます。

妊娠中に腰痛を引き起こしてしまう原因は、主にこちらの3種類。

  1. ホルモンバランスの変化
  2. 血行不良
  3. 体重増加による姿勢の変化

まずはこれら3つの原因について詳しく解説していきます。

ホルモンバランスの変化

妊娠中の女性の体内では「リラキシン」「プロゲステロン」「エストロゲン」という3つのホルモンの分泌量が増していきます。
これらのホルモンの役割は主に、骨盤の靭帯をゆるめること。

産まれてくる赤ちゃんがスムーズに産道を通れるように、骨盤を広げやすくしているのです。

骨盤はお腹側と背中側につなぎ目となる関節があるのですが、このつなぎ目は靭帯によって支えられています。

ホルモンの影響で靭帯がゆるむと、靭帯の代わりに骨盤を支えようとした腰や背中の筋肉・関節に大きな負担がかかるため、腰痛を引き起こしてしまうのです。

血行不良

先ほどご紹介した3つのホルモンには骨盤の靭帯をゆるめる作用のほかに、骨盤内へ血液をため込んでしまうという性質も持ちます。

つまり骨盤内がうっ血した状態になるのですが、この状態が続くと骨盤の外で身体を支える腰や背中への血流がとどこおり、痛みやしびれなどの症状が表れてしまうのです。

また、胎内の赤ちゃんが成長するのにともない大きくなった子宮は内臓や血管を圧迫するため、慢性的な血行不良の状態におちいりやすくなります。

手や足先などの末端部や腰は特に血流が悪くなりやすいので、冷えやしびれ、痛み、むくみなどの症状が出やすくなってしまうのです。

体重増加による姿勢の変化

お腹が大きくなり体重が増えてくるとバランスを保つために身体の重心が変わり、背中や腰を後ろに反らせるような姿勢になります。

この姿勢は腰まわりや太ももの筋肉にかなりの負担がかかるため、腰から下半身にかけて痛みやしびれが起こりやすくなるのです。

妊娠初期から中期にかけての腰痛

妊娠した女性の体内ではおよそ妊娠4週から15週までの期間に、骨盤の靭帯をゆるめる「リラキシン」などのホルモンの分泌が開始されます。

それにともない腰痛が起こりやすくなるのですが、特に妊娠前から腰痛に悩んでいた女性の場合、比較的早い段階で症状が出てくるようです。

妊娠初期に表れた腰痛はその後ずっと続くわけではなく、ホルモンの分泌量が減少する妊娠20週ごろで痛みが一旦落ち着く方も多いです。

妊娠後期の腰痛

妊娠した女性の体重は、臨月までに平均して7~12kg程度増加します。

つまり、妊娠後期の女性の身体には、10kg入の米袋を24時間ひとりで支えるのと同じくらいの負荷がかかるのです!

腰まわりや背中の筋肉にかなりの負担がかかるのは、想像しやすいかと思います。

さらに、赤ちゃんの成長にともない下半身の血行不良も増していくため、妊娠28週から32週を迎えた妊婦さんは再び腰痛に悩まされてしまいます。
産婦人科の先生に体重のコントロールを指導されるのは、なるべく腰への負担を減らす意味も込められているのです。

妊娠後期に表れた腰痛は出産と同時期に治る方が多いようですが、中には広がった骨盤の影響で数年にわたり痛みが持続してしまうケースもみられます。

湿布を使うときは医師に相談を!

「妊娠中に薬の服用は避けたほうが良い」というのは広く認知されています。
しかし、実は妊娠中に湿布を貼るのもかなりの注意が必要だということを、皆さんはご存知でしたか?

湿布には痛み止めの成分として、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」が含まれている場合があります。
この成分が入った湿布を妊婦さんが使用したところ、成分が皮膚を通して胎盤に浸透し、胎内の赤ちゃんの血管を収縮させてしまった事例があるのです。

「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」とは具体的に、

  • ロキソプロフェンナトリウム
  • ジクロフェナクナトリウム
  • ケトプロフェン
  • インドメタシン
  • イブプロフェン
  • フェルビナク

などの成分を指します。
ここに挙げた以外にもまだまだたくさんの成分が該当します。

どうしても妊娠中に湿布を貼りたい場合は、必ずかかりつけの医師に相談をしてから使用しましょう。

妊娠中の腰痛に効く対策法は?

瞑想をする妊婦さん

それでは最後に、妊娠中の腰痛に効果的な対策方法を4つご紹介していきます。

身体を冷やさないように心がける

身体の冷えを改善するには、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かって温まるのがとても効果的です。

38度~40度ほどのぬるめお湯に、毎日ゆっくり20分程度浸かりましょう。

もちろん、医師から入浴を止められていたり、気分が悪いときやお腹が張ってつらいときなどは、入浴を控えてくださいね。

浴室内での転倒はかなり危険なので、足元には細心の注意を払いましょう。
のぼせないように、入浴前後の水分補給も忘れずに。

また、日中は腹巻きやカイロで腰を温めたり、夏場の冷房による冷えを防ぐために薄手の上着を持ち歩いておくのも、冷え対策として有効です。

腰に痛みがある時は冷やしたほうがいいのか温めたほうがいいのかについてはこちらのページでわかりやすく解説しています。

参考:腰痛は温める?冷やす?腰痛の本当の原因を知って正しく対処しよう!

正しい姿勢を保つ

妊娠中はどうしても上半身を後ろに反らした姿勢になりがちなので、腰や背中には大きな負担をかけてしまいます。

まずは、壁を背にして真っ直ぐ立ってみてください。
頭の後ろ・背中・お尻・ふくらはぎ・かかとまでが均等に壁に付く姿勢が、腰に負担のかからない正しい姿勢となります。

このとき、胸を張らずに肩の力を抜いて、あごを軽く引いておくのがポイントです。

上体の重さを腰にかけず、足裏全体を使って支えるようにしましょう。

長時間同じ姿勢を続けない

足組みの姿勢の崩れ

長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしでの作業は腰に大きな負担をかけてしまいます。
家事をするときの前傾姿勢も肩こりや腰痛の原因になってしまうので、妊娠中は長時間同じ姿勢や前かがみの姿勢でいることを控え、30~40分に1度は体勢を変えて休憩するように心がけましょう。

また、足を組んで座ることがクセになっているという方も多いですよね。
妊娠中や妊娠前後に関わらず、足を組んだ姿勢は骨盤の歪みの原因となり、血管が圧迫されて血行不良も引き起こしてしまいます。

赤ちゃんを無事に出産するためにも、足を組んでしまうクセはできる限り改善しましょう。

適度に運動しよう

適度に身体を動かすことは腰痛の改善やストレスの緩和に役立ちますが、中でも運動不足に悩む妊婦さんのために作られたマタニティヨガやエクササイズは、安全に身体を動かせる上に出産に向けての体力づくりにも役立ちます。

ここではマタニティヨガの中でも人気の「猫のポーズ」をご紹介します。
妊娠中は運動制限が指示される場合もあるので、必ず医師の許可を得てから行ないましょう。

<猫のポーズ>

ネコのポーズ
腰まわりや背中の筋肉をほぐすストレッチです。
布団やヨガマットなど、柔らかい床の上で行ないましょう。

  1. 両手・両膝を肩幅に開いて床に付き、ハイハイの姿勢になります。
  2. 息を吸いながらゆっくりと天井を見上げるように背中を反らせます。
  3. 今度は息を吐きながら、おへそを見るように背中を丸めます。
  4. 元の姿勢に戻ります。

同じ動作を5回繰り返しましょう。

呼吸や動作をゆっくりと行なうのがポイントです。

ヨガの最中に気分が悪くなったりしたときは、すみやかに安静にしましょう。

腰痛改善ストレッチについてはこちらのページでもとりあげていますので、参考にしてくださいね。
参考:ぎっくり腰は安静のしすぎに注意?整骨院が教える腰痛予防ストレッチ

まとめ

幸せそうな妊婦さんと娘

妊娠中の腰痛について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

今回はなるべくお金のかからない対策方法をピックアップしましたが、妊婦さんの骨盤をささえる骨盤ベルトや、妊娠中の寝姿勢を楽にする抱き枕なども販売されていますので、このようなアイテムを使ってみるのも良いかもしれませんね。

また、わたしたちぷらす鍼灸整骨院では、妊娠中の腰痛はもちろん、筋肉の張りやこりに対して適切な施術が行えるような設備が整っています。

整骨院での施術内容について解説した記事もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
参考:長引く腰痛を解消したい!対処法と治療できる場所を徹底解説

合わせて読みたい:妊娠初期に整骨院に行っても大丈夫?整骨院に通うときの注意点を解説

この記事を監修してくれた先生

小堀 幸太郎先生

小堀クリニック院長・内科医。
病気を単に治すだけにとどまらず、患者様の生活環境や状況、その背景までも踏まえて「どうすれば快適な生活を送ることができるか」の視点から地域医療へ貢献し続けている。