columnお悩み解決コラム
columnお悩み解決コラム
公開日:2022.5.10 / 最終更新日:2022.5.10
骨盤が痛いと、「何かの病気なのではないか」と不安になることもありますよね。確かに骨盤が痛い場合、婦人科系の疾患などを起こしている可能性があります。
ただ、病院で検査をしても原因が分からない場合、仙腸関節障害を起こしているのかもしれません。こちらのページでは、仙腸関節障害について、専門家が詳しく解説しています。
骨盤のゆがみが気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
目次
骨盤の痛みの原因となる仙腸関節障害について解説する前に、まずは病気の可能性について知っておきましょう。
骨盤が痛いときに考えられる病気やケガには、次のような例があります。
骨盤が痛いときに考えられる病気としては、婦人科系の疾患が考えられます。代表的な例としては、子宮内膜症や卵巣嚢腫などが挙げられます。
不正出血や下腹部の痛みなどを伴うようであれば、一度、婦人科で見てもらうようにしましょう。
月経にともなって、骨盤まわりに痛みが出ることもあります。人によっては、「金づちで骨盤を叩かれているように痛む」と表現されることがあります。
月経のたびに寝込むほどの症状が出る方は、なるべく早めに婦人科で見てもらいましょう。
変形性股関節症は、中高年以降の女性に多く見られる変形性の疾患です。発症すると、股関節や骨盤まわりの痛みが出やすくなります。
最初は違和感がある程度なのですが、悪化すると徐々に歩行が困難となってきます。
打撲を起こした場合、骨盤に痛みを引き起こすことがあります。とくに雪道などで仰向けに転倒した場合、骨盤を構成する尾てい骨を痛めやすくなります。
また、スポーツ中の衝突などが原因で、骨盤に痛みを生じることもあるでしょう。
骨盤が痛いときに疑われる疾患の1つとして、仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)が挙げられます。
仙腸関節障害には次のような原因および症状の特徴があることで知られています。
骨盤はいくつかの骨で構成されているのですが、ちょうど真ん中に位置している骨が仙骨で、その両隣に腸骨があります。
仙腸関節は仙骨と腸骨によって構成されている関節で、仙腸関節が原因となって生じる障害を仙腸関節障害と呼んでいます。
仙腸関節障害の原因については、現在のところハッキリとしたことが分かっていません、
有力な説としては、長時間の同一姿勢や、妊娠・出産にともなう骨盤のゆがみ、筋力の低下、偏った身体の使い方などが挙げられています。
仙腸関節障害を発症した場合、骨盤(尾てい骨の上あたり)や鼠径部(足の付け根)、お尻などに痛みを生じます。
通常は左右どちらかだけに症状を発するのが特徴で、動き始めや前かがみの姿勢で痛みが出やすくなります。
仙腸関節障害が疑われる場合、医療機関で検査、および治療を受ける方法があります。
仙腸関節障害と診断された場合、もしくは画像診断ではハッキリとした原因が分からない場合、次のような治療が行われます。
仙腸関節障害が疑われる場合、整形外科などの医療機関では、薬物療法で症状の経過を見守ることが一般的です。
痛み止めや筋弛緩薬を服用することで、仙腸関節障害にともなう痛みを緩和したり、筋緊張を緩めたりする効果が得られます。
仙腸関節障害にともなう動作時の痛みが強い場合、装具療法が行われることもあります。
コルセットやベルトで骨盤を固定することで、動作にともなう痛みの軽減につながることがあります。
仙腸関節障害にともなう痛みを抑えるために、神経ブロック注射(仙腸関節ブロック)をおこなうケースもあります。
神経ブロック注射は、局所麻酔を患部付近に注入することで、痛みを感じにくくさせ、患部の回復を促す治療法です。
上記のような治療を行っても改善が見られない場合、または、日常生活に支障をきたす場合、手術療法が検討されることもあります。
手術の方法には、ラジオ波焼灼術、関節固定術などがあります。
仙腸関節障害に対する施術は、整骨院でも行われています。重症例の仙腸関節障害でなければ、整骨院でも十分に改善が期待できます。
整骨院では主に次のような施術を行うことで、仙腸関節障害にともなう痛みを緩和したり、症状の原因を取り除いたりします。
仙腸関節にはわずかながら可動域があるのですが、その動きが悪くなると、仙腸関節障害を起こしやすくなると考えられます。
骨盤矯正によって仙腸関節の可動域を取り戻すことで、症状を緩和することが期待できます。
骨盤まわりにはたくさんの筋肉があり、その筋緊張が骨盤まわりの痛みをもたらすことが少なくありません。
整骨院では筋膜リリースの施術によって、筋肉の緊張を緩和し、痛みの解消を図っています。
温熱療法は、罨法(温めた蒸しタオル)などで患部を温める施術法です。温めることで血行を促進し、患部の回復力を高めることが期待できます。
整骨院の中には、鍼灸の施術で仙腸関節障害の改善を図る施術所もあります。
鍼は手技よりも深い場所にアプローチできるため、頑固な仙腸関節障害の症状を取り除けるケースも少なくありません。
ぷらす鍼灸整骨院には、柔道整復師だけでなく、鍼灸師も在籍しているため、幅広い施術を受けられる強みがあります。
手術は最後の手段として取っておき、まずは骨盤矯正や筋膜リリースで症状の改善を目指しましょう。
仙腸関節障害という疾患名を聞くと、「大変な病気なのではないか」と思われるかもしれません。
ですが、仙腸関節障害はそれほど珍しい疾患ではありません。ただ、検査をしても原因がはっきりしないことも多い疾患です。
骨盤のゆがみを直したい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます
【打撲は冷やす?温める?】迷ったときの処…
【ふくらはぎがだるい原因は?】予防法や効…
【体質タイプチェック】自分の体質の種類を…
「水滞」ってなに?体内の水分循環を改善し…
【専門家が解説】揉み返しと好転反応の違い…
ぷらす鍼灸整骨院ではさらなる店舗拡大のため出店可能物件を募集しております。
詳しくはこちらから >>