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【お尻が痛い!?】妊娠中につらい坐骨神経痛を上手に乗り切る方法

[坐骨神経痛]

公開日:2020.8.31 / 最終更新日:2020.9.15


妊娠をした女性の体はお腹が大きくなったり骨盤が広がるなど、赤ちゃんの成長とともにさまざまな変化が起こりますよね。
しかし、妊娠中の女性の体に起こるのは見かけ上の変化だけではありません。

体の変化とともに表れる症状のひとつに、「坐骨神経痛」というものが挙げられます。

「妊娠中に腰やお尻、足にかけて痛みやしびれを感じるようになった」
こうした悩みを抱えている妊婦さんは、坐骨神経痛の症状を引き起こしている可能性がかなり高いです。

今回は妊娠中に起こりやすい坐骨神経痛の症状や対策方法について解説していきますので、お尻や腰の痛み・しびれにお悩みの方は是非こちらのページをお役立てください。

坐骨神経痛とは


そもそも坐骨神経痛とは、お尻から足にかけて伸びる「坐骨神経」が何らかの理由によって刺激され、痛みやしびれなどを引き起こす症状のことを指します。
通常は中高年の方によく見られる症状なのですが、体型や姿勢が急激に変化する妊婦さんにも発症する可能性が高く、中には歩くのも困難なほど重症化してしまうケースもあるようです。

妊婦さんの坐骨神経痛は妊娠7ヶ月頃に発症することが多いですが、妊娠初期から後期にかけてどのタイミングでも発症する可能性があるため、妊娠をしたらなるべく早い段階から継続的に予防をしておくことが重要と言えます。

妊娠中に坐骨神経痛になるのはなぜ?

中高年の方に起こる坐骨神経痛は筋力の低下や脊柱管の老化が原因とされていますが、妊婦さんに起こる坐骨神経痛は何が原因なのでしょうか?

妊娠中に起こる坐骨神経痛の主な理由を3つご紹介していきます。

女性ホルモンの影響

妊娠をした女性の体には、「リラキシン」という靭帯や関節をゆるめるためのホルモンが分泌されます。
このホルモンの影響で骨盤が開くと骨盤の周囲を通る坐骨神経が刺激され、痛みやしびれなどを感じるようになります。

お腹が大きくなること

赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなると、重さを支えるために腰を後ろに反らせる姿勢が続くようになってしまいます。
この姿勢は腰まわりの筋肉に負担をかけるだけでなく、背骨のクッションとも言える椎間板や神経の通り道である脊柱管を圧迫し、坐骨神経痛の症状を引き起こしてしまうのです。

骨盤を支える「梨状筋」の緊張


広がった骨盤を支える筋肉のひとつに、腰と大腿骨(だいたいこつ)をつなぐ「梨状筋(りじょうきん)」と呼ばれる筋肉があります。
骨盤が広がると梨状筋が強く緊張するため、その下を通る坐骨神経を圧迫し、腰からお尻にかけて痛みやしびれが出てしまうのです。

坐骨神経痛の主な症状

妊婦さんの体に起こる坐骨神経痛は、通常の坐骨神経痛と同じように痛みやしびれなどの症状が表れます。
ここでは症状が表れる具体的な場所や、妊娠中の女性は特に気をつけておきたい精神面への影響について解説しますので、しっかりと確認しておきましょう。

下半身の痛みやしびれ

初期の症状としては腰からお尻にかけての痛みや、ピリピリとしたしびれを感じる方が多いようです。
ただの腰痛だと思って放置すると痛みの範囲は徐々に広がり、膝裏やつま先にまで症状が出るようになります。

重症化すると歩くのも苦痛に感じるほど痛みやしびれが酷くなり、出産時にいきむのが困難になることも。

初期症状を見逃さず、できるだけ早く対処することが早期回復の鍵を握ります。

痛みが原因で気分が落ち込むことも

坐骨神経痛は神経が刺激を受けている限り断続的に症状が表れるため、程度によっては就寝中にも痛みに悩まされる場合があります。

妊娠によって思うように体が動かせないことに加え、痛みによって十分な休息が取れない状態が続くと、気分が落ち込み精神的にも不安定な「マタニティブルー」に陥ってしまうことも少なくありません。

妊娠中に坐骨神経痛になったときの対処法は?

妊婦さんの体は日を追うごとに変化していくため、一度坐骨神経痛を発症してしまうと自分ひとりで解決するのはかなり難しくなってしまいます。
それでは、妊娠中に坐骨神経痛が出てしまった女性はどのように対処したら良いのでしょうか?

ここではおすすめの対処方法と、痛み止めの薬や湿布を使用する際の注意点について解説していきます。

身体の専門家に相談する

坐骨神経痛の初期症状とも言える腰部やお尻の痛みを感じたら、できるだけ早い段階で身体の専門家に相談しましょう。
かかりつけの産婦人科医に報告しておくことも大切です。

妊娠期は痛み止め薬を服用できないこともあるので、そういった場合は整骨院などで坐骨神経痛の原因となっている筋肉の緊張をピンポイントでゆるめてもらうことで症状の改善が期待できます。
わたしたちぷらす鍼灸整骨院では妊娠中の女性でも安心して施術が受けられるように丁寧なカウンセリングを行ない、母体や赤ちゃんに負担のかからない姿勢で施術をさせていただきます。

妊娠中の整骨院利用については以下の記事でも解説していますので、是非ご一読ください。
参考:妊娠初期に整骨院に行っても大丈夫?整骨院に通うときの注意点を解説

痛み止めの薬や湿布は注意が必要!

とにかく痛みをやわらげようと鎮痛成分の含まれた薬を飲む場合があるかと思いますが、妊娠中に自己判断で薬を服用することはお腹の中の胎児に影響を与えてしまうことが多いため大変危険です。

また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の含まれた湿布も胎児悪い影響をもたらす可能性があります。

妊娠中は薬や湿布を自己判断でに使用することは避け、必ず主治医に相談しましょう。

自分でもできる坐骨神経痛の予防方法

それでは最後に、妊娠中にも行なえる坐骨神経痛の予防策についてご紹介していきます。

正しい姿勢を心がける

妊娠中に起こる坐骨神経痛の多くは、お腹が大きくなることにより姿勢が乱れてしまうことが原因とされています。
正しい立ち姿勢・座り姿勢を身につけ、腰にかかる負担を減らしましょう。

まずは正しい立ち姿勢ですが、頭のてっぺんを天井から吊るされているようなイメージでまっすぐ前を見ることが大切です。

多くの妊婦さんはお腹が大きくなった分、頭を後ろに傾けてバランスを取ろうとしてしまいますが、そこをぐっとこらえて顎を引き肩の力を抜いてみましょう。
腰を反らさずに背筋をまっすぐ保つように意識すると、意外と楽に姿勢が維持できることに気がつくと思います。

人間の体は前方には倒れづらい構造をしているので、腰や頭を後ろに反らさなくてもしっかりとお腹の重さを支えることができるのです。

次に正しい座り姿勢についてですが、椅子に座るとお腹の重さに押されて背骨や骨盤が丸まってしまいやすいので、骨盤を立てて座ることを意識しましょう。
「骨盤を立てる」というとちょっと難しそうな気もしますが、背骨や骨盤を立っているときと同じような状態に保つようなイメージです。

お尻の後ろ半分にクッションや畳んだタオルを挟み込むと、背筋をまっすぐに保ちやすく、楽に立ち上がることができます。

入浴で身体を温める

妊娠中はお腹や腰回りに脂肪がつきやすく、その影響で体が冷えて血行不良を招くことがあります。
血流の滞りは筋肉を縮こまらせたり腰痛の原因にもなりますので、入浴などで適度に体を温めて血行不良を予防しましょう。

妊娠しているとのぼせやすくなるため温度は38~40℃に設定し、お湯に浸かる時間は10分程度にしておきます。
脱水症状を防ぐために、入浴後だけではなく、できれば入浴中もこまめに水分補給をしましょう。

水分補給の際は冷えやすぎた飲み物ではなく、常温か少し冷たいくらいの飲み物をとると入浴後の体の冷え防止にもつながるのでおすすめですよ。

妊娠後期は足元が見えづらいため、入浴中の転倒には十分注意してくださいね

軽い運動

体調が安定する妊娠中期からは、ウォーキングなど軽い運動をして運動不足を解消しましょう。
体を動かすことは血流をスムーズにするだけでなく、筋肉の緊張をほぐすことにもつながります。

ただし、少しでも体調が良くないと感じたときは無理に体を動かさず安静に過ごすことも大切です。
運動開始時期はかかりつけ医に相談し、熱中症や冷えの対策も忘れずに行ないましょう。

骨盤ベルトを活用するのもおすすめ

マタニティ用の骨盤ベルトも、坐骨神経痛の予防につながるアイテムです。
サイズ調整の幅が広いものであれば妊娠中から産後まで長期間使えますし、骨盤が適度に支えられるため正しい姿勢を楽に保てるようになります。

妊娠中の適度な運動はお産に向けて体力をつけるためにも必要不可欠です。
骨盤が安定せず思うように体が動かせないようなときは、こうした骨盤ベルトなどを活用しながら少しずつ運動を開始しましょう。

まとめ

妊娠中の坐骨神経痛は、女性ホルモンの影響や姿勢の変化、骨盤を支える筋肉の緊張などが原因となって発症します。
症状が悪化すると体を動かすことも困難なほど痛みやしびれが強くなるため、初期症状を見逃さず、なるべく早い段階で身体の専門家に相談しましょう。

正しい姿勢を意識したり、適度に身体を動かすなどの予防策も忘れずに。
母子ともに健康な体で、素敵なマタニティライフを過ごしてくださいね。

この記事を監修してくれた先生

小堀 幸太郎先生

小堀クリニック院長・内科医。
病気を単に治すだけにとどまらず、患者様の生活環境や状況、その背景までも踏まえて「どうすれば快適な生活を送ることができるか」の視点から地域医療へ貢献し続けている。