columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.12.17 / 最終更新日:2019.12.17
腰痛や足のしびれを訴えて整形外科で検査してもらったら、「坐骨神経痛ですね」と言われた方はたくさんいらっしゃると思います。
ただ、坐骨神経痛が実は病名ではないと言ったら驚かれるでしょうか。今回は坐骨神経痛とは何なのか、また、なぜ整形外科ではなかなか改善が見られないのかを徹底解説します。
目次
「腰痛や足のしびれについて調べていたら、坐骨神経痛という疾患があることを知った」という方もいらっしゃることでしょう。では、坐骨神経痛とは何なのでしょう。
坐骨神経とは人体における最大の神経で、腹部にある大腿神経に端を発し、枝分かれして足底にまで至ります。
その坐骨神経の通り道において、何らかの症状が認められる場合、坐骨神経痛と言われることがあるわけです。
坐骨神経痛は病名ではありません。極端なことを言うと、整形外科で坐骨神経痛とだけ言われた場合、何も診断されていないのとあまり変わりません。
坐骨神経痛が病名ではないことに驚かれた方もいらっしゃると思いますが、一般的に、以下のような症状が出ている場合、坐骨神経痛と言われるケースが多いようです。
腰痛を訴えて病院や整形外科を受診し、レントゲンやMRIを撮っても特に異常が見られない場合、坐骨神経痛と言われるケースが多いようです。
坐骨神経痛の症状としてよく知られているのが、臀部(お尻の周辺)から下肢にかけての痛みです。やはりレントゲンやMRIでは異常が見られないのに、お尻のあたりが痛んだり、ふくらはぎが痛んだりします。
足のしびれも坐骨神経痛にともなう典型的な症状の1つです。どちらかというと、太ももの裏側からふくらはぎにかけてしびれるケースが多いようです。
坐骨神経痛は病名ではないということですが、整形外科的には坐骨神経痛の原因をどこに求めているのでしょうか。
坐骨神経痛の原因としては、腰椎椎間板ヘルニアがよくあげられます。腰の骨と骨との間には椎間板と言われるクッションの役割を果たす組織があり、そこから髄核が飛び出して神経を圧迫することで、痛みやしびれが出ると説明されています。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、どちらかというと高齢者によくみられる疾患です。脳から出た神経は脊髄の中を通っていますが、その通り道が何らかの原因で狭くなることによって、腰痛や下肢のしびれが現れます。
脊柱管狭窄症の特徴的な症状が間欠跛行(かんけつはこう)です。歩き始めて10分ほどすると痛みやしびれのために歩くのが困難になりますが、しばらく休むとまた歩けるようになるといったことを繰り返します。
臀部には梨状筋(りじょうきん)という筋肉がありますが、梨状筋と上双子筋(じょうそうしきん)の間から坐骨神経が出ており、これらの筋肉が緊張することで、坐骨神経痛が現れるとされています。
なぜ坐骨神経痛が病名ではないと再三にわたって繰り返しているかというと、実は、腰痛の85%はその原因が特定できないからです。そのため、坐骨神経痛という言葉が便利使いされている側面があります。
日本の整形外科の現場においては、レントゲンやMRIを用いて画像診断をおこない、その結果に基づいて治療方針を定めるという流れになっています。
ところが、腰痛を訴えてレントゲンやMRIを撮っても、明らかに原因がわかるものは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、およそ15%しかありません。
なぜそのようなことが起こるかについては後程詳しく解説しますが、簡単に言うと画像診断では骨や神経「しか」見ていないからです。
先ほど、レントゲンやMRI撮影の結果、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という診断名がつくことがあると説明しましたが、実際に手術を必要とするような腰痛は、全体から見るとおよそ5%にすぎません。
実際、腰椎椎間板ヘルニアの手術を繰り返す人もいますし、脊柱管狭窄症の手術をしても、痛みやしびれが取れないケースもあります。そのことが、骨や神経が原因ではないことの裏返しとなっています。
痛みのために日常生活もままならない場合や、しびれのために全く歩くことができない場合、手術を検討することもあるでしょう。
また、足に力が入らないとか、排便・排尿障害がみられるような場合、本当の意味での神経圧迫が起こっていることも考えられます。そのような場合は、速やかに専門医を頼るとよいでしょう。
手術をするかどうかのもう1つの判断基準は、その他の治療をおこなっても、どうやっても改善できない場合です。メスを入れることはやはり身体にとって負担となるので、手術は最後の手段と考えたほうが良いと思います。
先ほど、画像診断には限界があると説明しましたが、違った観点で坐骨神経痛を見てみると、意外な原因が浮かび上がってきます。
坐骨神経痛を発症している人のほとんど、筋肉や筋膜の緊張が見られます。筋肉や筋膜の緊張によって坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれが生じるというわけです。
血行不良も坐骨神経痛を引き起こす原因の1つです。正座をした後に足がしびれるように、血行不良が起こっていると、しびれが出やすくなるのです。
坐骨神経痛の原因としては骨盤のゆがみもあげられます。
仙腸関節は古くから整骨院や整体院、カイロプラクティック院が注目していた場所でもあるのですが、仙腸関節の機能障害を改善することで、坐骨神経痛をはじめとした多くの腰部疾患を改善することが期待されています。
不良姿勢も坐骨神経痛の原因となります。特にデスクワークなどで長時間にわたって同じ姿勢をしていると、坐骨神経の大本である大腿神経が圧迫され、痛みやしびれを生じやすくなります。
病院や整形外科で坐骨神経痛と言われた場合、多くのケースで痛み止めやシップ、血行を良くする薬などが出されます。
筋膜は全身をボディスーツのように覆っており、「第2の骨格」とも言われています。例えば腰痛や臀部痛が見られる場合、おなかの筋膜や太ももの筋膜が患部を引っ張っているケースが多々あります。
そのため、おなかの筋膜や太ももの筋膜に筋膜リリースを施すことによって、患部(腰部や臀部)への負担を軽減し、症状を根本から改善することが期待できます。
整骨院では罨法(あんぽう)と呼ばれる施術によって、患部を適切に温めたり冷やしたりすることで血流をコントロールしています。それによって急性期の炎症を鎮めたり、安定期の症状回復を早めたりすることが可能となります。
坐骨神経痛を発症している人の多くに、全身のアンバランスが見られます。その結果、患部への負担が増しているので、ぷらす鍼灸整骨院ではお体のバランスを確認させていただき、必要な方には全身のバランス調整もさせていただいております。
腰痛や足のしびれの多くは、ヘルニアや脊柱管狭窄症とは無関係です。どこに行っても症状が改善しないという方は、ぜひ一度、ぷらす鍼灸整骨院の施術をお試しください。
坐骨神経痛の症状や原因と対策方法について紹介しました。
手術をしなければ治らない痛みやしびれはほんの一部なので、薬の服用や手術を避けたい方は、お気軽にぷらす鍼灸整骨院までご相談ください。
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