columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.10.9 / 最終更新日:2021.1.5
背骨が左右に曲がってしまう側弯症。
あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、この症状でお悩みの方もいらっしゃいます。痛みなどの自覚症状が少ない、もしくはいつもの肩こりや腰痛だろうとあきらめて、特に対策を講じていない方もいらっしゃるかもしれませんが、軽度の段階で改善させたほうがよい症状です。
今回は側弯症がどういった症状のものなのか、また整骨院での施術についてご解説いたします。
側弯症とは正式名称を「脊椎側弯症」といい、脊椎(背骨)がねじれて歪んでしまっている状態のことをいいます。多少の歪みはどなたにもあると思いますが、背骨が側方(横)に10度以上曲がっている場合に側弯症と定義されます。
曲がる角度には個人差があり、40度~50度ともなると手術が必要とされますが、痛みなどの症状がでることは非常に少ないのが特徴です。しかし、進行すると生活に大きな影響を及ぼすような障害を引き起こすことがありますので、油断してはいけません。
では、どのような原因で側弯症が起こるのでしょうか?主な原因として以下のように挙げられます。
実は最後の突発性側弯症の割合がもっとも多く、全体の7割以上ともいわれています。この突発性側弯症のうち、約8割が思春期に発症し、女性の割合が多いという統計結果があります。原因がはっきりとわからないため、社会的に認知度も低く、治療や改善方法についてお悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。
側弯症は軽度であれば症状が出ないこともありますが、歪みが強くなると以下のように様々な障害が出る可能性が大きくなります。
まず、肩こり、腰痛、ひざ痛などを感じやすくなり、腰から足にかけてのしびれや腰椎椎間板ヘルニアなどの症状が出る場合もあります。曲がった背骨を支えるために、周辺の筋肉に負荷がかかることから、慢性的な痛みやこりで悩まされる方が多いです。
痛みというのは大変やっかいなもので、痛みからラクになろうとして不自然な姿勢をとってしまい、それが習慣になってしまうことがよくあります。しかし一度習慣化した姿勢をもとに戻すのは簡単なことではありません。
進行すると肺や心臓を包んでいる胸郭の変形が起こり息がしにくくなる場合があるほか、内臓が圧迫されるために便秘や運動機能の低下なども起こりえます。
また変形がひどくなると、脊髄が圧迫され、脊髄麻痺を起こす可能性もあります。
肩や腰の高さが左右で異なるため、外見上の異常が見られます。これは特に思春期の多感な年ごろの方にとっては大きな心理的ストレスとなる場合があるのです。
このように側弯症は様々な障害を引き起こす可能性があります。幼少期~思春期にかけて発症した場合、成長とともに進行が止まることはありますが、その後に歪みが自然治癒することは見込めないのが現状です。重度の障害が起こる前に、早めに矯正などの手を打っておくべきでしょう。
では、整骨院ではどのような施術方法があるのか、ご説明いたします。
【骨盤・背骨の矯正】
背骨を支えているのは骨盤であるため、骨盤の歪みを改善することで背骨の歪みも改善されます。また、背骨の歪みが原因でウエストラインの高さが左右非対称になる症状もありますが、これについても骨盤矯正は非常に適切な施術といえるでしょう。骨盤の矯正と同時に、歪んだ背骨の矯正も行います。
【背骨の周りの筋肉へのアプローチ】
骨の矯正も必要ですが、骨を支える周りの筋肉を調整することも有効です。筋肉によって骨が支えられたり、引っ張られたりしているため、骨への直接的なアプローチだけでなく、並行して周りの筋肉へのアプローチも重要なのです。トレーニングの要素を取り入れて筋力を上げ、必要であれば固くなった筋肉を緩めるなどして調整します。
次に、整骨院での施術費用についてご説明します。側弯症については、その原因が不明で診断もなかなか難しいこともあり、施術は実費負担となっております。具体的な費用は、歪みの程度や症状によって変わってきます。
ぷらす鍼灸整骨院では、カウンセリングの時間を十分にとり、体の状態や施術方法をご相談しながら、料金についてしっかりと説明をさせていただきます。「症状が改善されるのかしら?」という施術前の不安に加え、費用面でも不安を感じてしまうのは大変つらいことです。
ですから、私たちは少しでもリラックスして施術を受けていただけるよう、施術内容だけでなく、費用面についても患者様にご納得いただけるように心がけています。
側弯症は、背骨の歪みが原因で様々な症状を引き起こすことがあるとご説明しましたが、日常生活の中で、これ以上症状を悪化させないためにできることがあります。
基本的で単純なことですが、骨盤を立てることを意識することです。左右の歪みは自分ではなかなか気が付きにくく、意識しづらいかと思いますが、猫背にならないように骨盤を立てることは割と意識しやすいのではないかと思います。
それができたら、次は立っているとき、座っているときに、背骨が左右どちらかに曲がらないようできるだけ気を付けましょう。そのためには、まず自分の背骨がどちらに側弯しているのかを知ることが重要です。
右肩が下がっている方であれば、左肩と同じ高さになるようにバランスをとって伸ばしてみましょう。常に左右対称の状態を維持するのは大変かもしれませんが、折に触れて意識するだけでもずいぶんと違います。
骨盤を立てて座るポイントや方法、その他日常で気を付けられる注意点など、詳しく以下のページでご紹介しています。側弯症を悪化させないためにも、参考にご覧ください。
→【骨盤を立てる座り方】体のプロも実践している正しい座り方をご紹介
また、骨の歪みにともない筋肉が動きづらくなったり、関節が硬くなったりすると体全体の運動機能が低下します。関節の柔軟性を維持するためにストレッチなどの軽い運動をするのも効果が期待できます。
ストレッチをする際には以下の点に注意しながら行いましょう。
側弯症の悪化を防ぐためには、日常生活での姿勢に気を付けることも重要な要素であることはおわかりいただけたでしょうか。骨の矯正や筋力アップなど、整骨院での施術と並行して、普段の生活のなかで理想的な姿勢を習慣化することも非常に大切なのです。腕や首回りの簡単なストレッチであれば、仕事や家事の休憩時間でも行うことができますから、毎日少しずつを意識してやってみましょう。
また、大人の方で自覚されている方はよいのですが、お子様の場合は保護者の方がよく観察してあげてください。幼児期に発症する場合もありますので、お子様の背骨が曲がっているかもしれない、と思われた場合は早めにご相談ください。
側弯症は、軽度な段階では大きな痛みを感じることが少なく、経過観察をされることが多いのですが、放置してしまうと重大な障害につながる場合もあります。整骨院での施術に加えて、ご家庭でできるストレッチや運動などのご提案もさせていただけますので、軽い痛みやこりで悩まれている方も、ぜひ一度ご来院ください。
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