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columnお悩み解決コラム

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「骨盤ケア」のウソ・ホント?骨盤矯正は国家資格者の施術がおすすめ

骨盤矯正

公開日:2020.12.2 / 最終更新日:2020.12.3


インターネットや雑誌を見ていると、骨盤ケアに関するさまざまな情報が掲載されています。「骨盤矯正をすれば痩せられる」「出産後の骨盤矯正で体重が元に戻りやすくなる」…などなど。

今回は、身体に関するプロフェッショナルである国家資格者からみた、骨盤ケアのウソとホントに迫ります。

骨盤ケアって何?


世間的に言われている骨盤ケアとは、出産後に緩んだ骨盤を引き締めることを意味します。妊娠中にゆるんで開いてしまった骨盤を、元通りにする目的でおこなうとされています。

骨盤がゆがんだり開いたりするって本当?


よく骨盤がゆがむとか、骨盤が開くなどと言われますが、そのようなことが本当に起こるのでしょうか。医学的な見地からお話ししたいと思います。

「骨盤がゆがむ」の意味

まず、骨盤がゆがむという話ですが、これに関しては医学的にあり得ません。骨盤はいくつかの骨が集まって構成されていますが、それぞれの骨は靱帯で強固に結合されています。

そのため、よほど強い衝撃が加わらない限り(交通事故や高い場所からの落下など)、ゆがむようなことはあり得ないのです。

一般的に言われている骨盤がゆがむという現象は、単に骨盤が前後左右のいずれかに傾いていることを説明しているにすぎません。

原則として骨盤が開くこともありません

次に、骨盤が開くという点ですが、確かに妊娠・出産期に骨盤は一時的に開きます。それによって、赤ちゃんが産道を通りやすくするためです。

ただ、出産後に開いた骨盤は速やかに戻っていきます。そうでなければ、痛みのために歩くこともままならないからです。

では、何をもって骨盤が開くといっているのでしょう。それは、骨盤が後ろに傾いていることです。後ろに傾くことで骨盤が開いているように「見える」だけのことです。

骨盤ケアはダイエットにも有効?


出産後をはじめとして、骨盤ケアをすることでダイエットが可能という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。では、骨盤ケアで痩せることは可能なのでしょうか。

骨盤ケアで上がるのは新陳代謝です

骨盤ケアや骨盤矯正をおこなうと、代謝が上がって痩せやすくなると説明されることがあります。ただ、骨盤ケアによって上がるのは新陳代謝であって、基礎代謝や活動代謝ではありません

新陳代謝とは古いものが新しいものへと生まれ変わることで、私たちの髪の毛や爪が伸びたり、皮膚が生まれ変わったりするのは新陳代謝のおかげです。

骨盤ケアによって血行が促進されれば、新陳代謝の向上は期待できます。ただし、骨盤ケアによって基礎代謝や活動代謝が上がることはありません。そのため、骨盤ケアをおこなったからと言って、体重が減るようなことはあり得ません

骨盤ケアで脂肪が燃焼することはありません

民間のサロンなどで、骨盤ケアによって脂肪が燃焼し、痩せやすくなると説明されるケースがありますが、これに関しても医学的根拠がありません。

原則として脂肪が燃焼するためには運動が必要です。施術している側に脂肪燃焼が起こるとしても、施術を受けている側に脂肪燃焼が起こるはずはないのです。

内臓の位置が戻ることもありません

骨盤が開くと内臓の位置が下にさがって、お腹がポッコリすると説明されることもありますが、これも荒唐無稽なお話です。

そもそも内臓はお腹の中でプカプカと浮かんでいるわけではありません。

内臓は筋膜によっておおわれており、その他の臓器や筋肉などと有機的につながっています。

そのため、骨盤が開いたからと言って(厳密には骨盤が後ろに傾いたからと言って)、内臓の位置が下がるようなことはないのです。

もしそれくらいの変化によって内臓の位置が下がるのであれば、走ったり飛んだりすることによっても、内臓の位置が変わるはずですよね。

骨盤ケアにベルトやクッションなどは有効ですか?


出産後の骨盤ケアに、骨盤ベルトが推奨されることがあります。また、通常の骨盤ケアの際に、骨盤クッションが有効とされることもあります。果たして本当なのでしょうか。

ベルトはかえって有害なケースもあります

骨盤ベルトに関しては、かえって腰痛や股関節痛が悪化するなど、有害なケースもあります。なぜなら、ベルトで締め付けることによって、関節の動きが制限されるからです。

産後の一時期、腰痛や股関節痛がひどいときに骨盤ベルトが有効なケースもありますが、基本的に身体を締め付けてよいことはあまりないことを知っておきましょう。

クッションや椅子は使い方次第です

骨盤クッションや椅子に関しては、使い方次第というほかありません。正しく使用すれば骨盤のバランスを改善することもできるでしょうが、単に腰かけているだけで骨盤のバランスが整うわけではありません。

骨盤ケアの本当の目的


骨盤ケアには、残念ながらダイエットの効果はないことを知っておきましょう。では、骨盤ケアの本当の目的は何なのでしょうか。

身体の不調を改善すること

骨盤ケアの本当の目的は、身体の不調を改善することにあります。骨盤周囲にはたくさんの筋肉が付着しており、その筋肉の緊張が腰痛や股関節痛のリスクを高めます。

また、骨盤周囲の筋肉が緊張することで交感神経が優位になり、自律神経系の症状がみられることもあります。

実際に、東洋医学では骨盤に花粉症のツボがありますが、それも、骨盤周囲の筋緊張が、自律神経のバランスを乱す一証左と言えます。

全身のバランスを整えること

骨盤ケアの本当の目的としては、全身のバランスを整えることもあげられます。骨盤は人間の身体の中央に位置しているため、そのバランスが崩れることによって、さまざまな不調のリスクを増します。

また、骨盤が後ろに傾くと、バランスをとるために頭の位置が前へとスライドします。頭は体重の10分の1ほどの重量があるため、頭の位置が少し前へずれるだけで、首や肩にかかる負担が飛躍的に増大します。

その結果、肩こりや首こり、頭痛を発症するリスクが増すのです。骨盤ケアは、そのような不調の改善、および予防のためにおこなわれるべきものなのです。

姿勢を改善すること

姿勢を改善することも、骨盤ケアの本当の目的となります。姿勢が悪いと単に見栄えが悪いだけではなく、首こりや肩こり、頭痛、腰痛、股関節痛などのリスクが高くなります。

また、背中の筋肉が硬くなったり、呼吸が浅くなったりすることで、睡眠の質や回復力が低下したり、自律神経系の症状を発症しやすくなったりします。

骨盤ケアならぷらす鍼灸整骨院まで!


ぷらす鍼灸整骨院では、ケガに対する施術だけでなく、骨盤ケアも積極的におこなっています。なぜなら、骨盤が身体の中央に位置しており、そのバランスがさまざまな不調を改善するカギとなるからです。

巷で言われている骨盤ケアには、医学的に誤った説明をしているケースも少なくありません。本当の骨盤ケアを受けたいという方は、国家資格者が施術を担当するぷらす鍼灸整骨院までご相談ください。

まとめ


ダイエットにはそもそも規定食という意味があり、痩せるという意味はありません。そのため、骨盤ケアでダイエットという説明自体がおかしな話なのです。

骨盤ケアは体調管理や不調の改善のためにおこなう施術であって、ダイエット目的でおこなう施術ではありません。原因不明の不調にお悩みの方は、当院までお気軽にご相談くださいね。

この記事を監修してくれた先生

髙山 智仁先生

東京医療福祉専門学校 鍼灸科学科長・キャリアセンター長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師

「患者様の立場になって考える」ことをモットーに、東洋医学・鍼灸の視点から本当の健康を追求し続けている。
現在は教員として、次世代を担う鍼灸師の育成にも取り組んでいる。

     

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