columnお悩み解決コラム
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公開日:2022.6.30 / 最終更新日:2022.6.30
打撲はスポーツ選手だけでなく、日常生活を過ごす中で誰でも負う可能性があるケガの1つです。
では、打撲をした場合、冷やすのが正解なのでしょうか。それとも温めたほうが早く治るのでしょうか。
こちらの記事では、腰痛の場合に温めるべきか冷やすべきか解説しています。腰痛の方はぜひご覧くださいね。
目次
それでは早速ですが、今回のメインテーマである、打撲を冷やすのか、それとも温めるのかについて見ていきましょう。
打撲は打ち身とも言われており、硬い場所へと身体をぶつけることで、内出血や腫脹(腫れ)などを起こすことが特徴です。
打撲直後は患部が熱を持ってズキズキと痛むため、従来、打撲に対しては冷やすのが主流となっていました。
打撲の直後は基本的に冷やすのが正解なのですが、最近になって、冷やし過ぎることにもリスクがあると分かってきました。
冷やしすぎるリスクについては後程詳しくご紹介しますが、最近は冷やした後に温める流れとなってきています。
打撲を起こした直後に入浴することは、原則として禁止とされています。
なぜなら、打撲のような炎症性のケガを負った場合、温めることで炎症が拡大し、痛みの増強や治癒の遷延(遅らせること)を招いてしまうからです。
物事にはメリットがあればデメリットもあるものですが、打撲に関しても同様のことが言えます。そこで、打撲を冷やすメリットとデメリットについて見ていきましょう。
打撲を冷やすことのメリットとしては、炎症の拡大を防ぎ、痛みを感じにくくさせられる点が挙げられます。
患部を冷やし、一時的に血液の流れを滞らせることによって、つらい炎症症状の拡大防止が期待できます。
打撲を冷やすことのデメリットとしては、冷やしすぎると症状の回復を遅らせることが挙げられます。
血液は患部の回復に必要な酸素と栄養を運んでいるため、冷やすことで血行不良状態に陥ると、結果として患部の回復を遅らせてしまうのです。
また、筋肉が冷えてしまうとマクロファージと呼ばれる細胞の働きが阻害され、筋肉の再生が遅れる可能性もあります。
RICE処置は、英語の「Rest」「Ice」「Compression」「Elevation」の頭文字を取った処置法です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
打撲をした場合、まずはケガ人を安全な場所に移して、安静を心がけます。
ケガをしているのに動き回っていては、治るものも治らなくなってしまいます。
安全な場所に移動したら、次にアイスパックや氷を入れたビニール袋などを利用して、患部のアイシングをおこないます。
アイシングの目安は1時間あたり10分から15分程度です。痛みを感じにくくなるまでアイシングを繰り返します。
アイシングを終えたら、弾性包帯(伸縮性のある包帯)やサポーターなどで患部を圧迫しましょう。
患部を圧迫することで、痛みを緩和する効果が期待できます。
すべての処置を終えたら、患部を心臓よりも高い位置に保ちましょう。
心臓より高くすることで血液の流入量を減らし、炎症の拡大を予防する効果が期待できます。
近年になって、急性のケガであっても、安静が必ずしも回復を早めないケースがあることも分かってきています。
患部を保護し(Protect)、適度な負荷(Optimal Loading)をかけることで、かえって症状の回復につながることがあります。
打撲を放置した場合、次のような二次的障害のリスクがあるため注意しましょう。
打撲を放置した場合、患部の場所によっては関節拘縮を起こす可能性があります。
打撲部位に瘢痕(はんこん)が生じたり、関節組織が癒着したりすることで、関節を動かしにくくなります。
打撲を放置した場合、外傷性骨化性筋炎を引き起こす可能性もあります。
筋肉の炎症の後にカルシウムが沈着することで、筋肉組織の中に骨のような組織ができる症状を意味します。
コンパートメント症候群も、打撲を放置した場合に発症する可能性がある疾患の1つです。
打撲にともなう腫れがあまりにもひどい場合、血管や神経が圧迫され、そこから先の組織に壊死を引き起こします。
整骨院では主に、打撲やねんざなどのケガを扱っているので、打撲を冷やすべきか分からない場合、整骨院で相談することがおすすめです。
整骨院には、国家資格者である柔道整復師や鍼灸師が在籍しています。
柔道整復師や鍼灸師は、筋肉や骨に対するプロフェッショナルなので、打撲に対しても適切な処置を受けられる点がメリットです。
整骨院では打撲に対して、電気療法や罨法(あんぽう)、手技療法などをおこなっています。
一口に打撲といっても、症状の程度や場所は人によってさまざまです。
ぷらす鍼灸整骨院では、打撲の施術も専門的におこなっています。
思わぬ二次的障害を引き起こさないよう、たかが打撲と侮らず、早めに対処することが重要です。
打撲は運動中だけでなく、日常生活中にもよく見られる炎症性のケガの一種です。
ただ、たかが打撲と侮ってしまうと、思わぬ二次的障害を引き起こさないとも限りません。
打撲でどこに行っていいか分からない方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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