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columnお悩み解決コラム

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産後の腱鞘炎が痛い!指や手首の痛みを緩和するためには

産後の悩み

公開日:2020.3.9 / 最終更新日:2020.3.9


産後に指や手首が痛むのは、腱鞘炎(けんしょうえん)を発症しているのかもしれません。

赤ちゃんのためにも早く治したいところです。

このページでは、産後に腱鞘炎を発症しやすい原因と、ひどくならないための対策を紹介します。

産後に腱鞘炎になる原因とは


まずは腱鞘炎になる原因を知っておきましょう。

指と手首の痛みの仕組み

人間の筋肉からは(けん)が伸びており、骨とつないで複雑な動きができるようになっています。

そして、腱があらぬ方向へ行かないように、留める役割を果たしているのが腱鞘(けんしょう)です。
腱鞘の中を腱が通っていますが、普段は擦れ合わないように余裕があります。

腱鞘炎とは、何らかの原因で擦れ合った腱が炎症を起こしたり、腫れたりする病気です。
代表的な症状として、「ドケルバン病」と「ばね指」があります。

ドケルバン病は、「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」とも呼ばれ、親指に至る腱が通る腱鞘が肥大化したり収縮したりして発症します。

親指を動かすたび、手首に痛みが走るのが主な症状です。手の甲に腫れや痛みが生じる場合もあります。
親指を包むように手を握り、その状態で小指側に傾けたとき、強い痛みを感じるようであれば、ドケルバン病かもしれません。

ばね指は、指を曲げ伸ばしするときに引っかかりを感じるのが特徴です。

特に伸ばすときは、引っかかりの後でばねのように伸びることから、その病名がつけられました。
手のひら側の指のつけ根が痛み、その中でも親指から中指にかけて痛むケースが多いようです。

起床後など、長時間指を動かしていなかった後に痛みが強く出やすく、何回か曲げ伸ばしを繰り返すうちに軽減する場合もあります。
ただし、進行すると指が動かなくなる恐れがあるので、放置してはいけません。

産後に腱鞘炎になりやすい 原因とは

ドケルバン病にしても、ばね指にしても、一番の原因は指や手首の使い過ぎです。

特に出産すると、赤ちゃんを抱っこする機会が多く、そのたびに指や手首が酷使されて腱や腱鞘に負担がかかります。

ほかにも、スマートフォンで文字を入力するときは親指を頻繁に使いますし、スポーツや楽器の演奏など、指先を扱う作業が多いと、腱鞘炎にかかりやすいです。

また、出産すると「プロゲステロン」という女性ホルモンが多く分泌されます。
子宮や骨盤の収縮を促しますが、同時に腱鞘も収縮させる作用があるため、腱鞘炎を発症しやすいといえるでしょう。

閉経時も女性ホルモンのバランスが変わるため、腱鞘炎の発症が多くなります。

産後の腱鞘炎がひどくならないための対策


腱鞘炎で痛くても、産後は赤ちゃんの世話をしなければいけません。
腱鞘炎を悪化させずに赤ちゃんの世話をするには、どうすれば良いのでしょうか。

抱っこの仕方を変える

首の座っていない赤ちゃんは抱っこされているときに、自分で首を固定することができません。
何も支えるものがないと、垂れ下がってしまいます。

そうならないように手のひらで支えますが、赤ちゃんの頭でも重みはありますし、首が座らないうちは特に慎重になって、指や手首に力が入りがちです。

そこで抱っこするときは、腕全体で頭を支えるようにすると、指や手首にかかる負担を軽減できます。
腕を赤ちゃんの体の下にもぐらせて持ち上げるのがコツです。

抱っこの仕方を変えるだけでも腱鞘炎の悪化は防げるでしょう。

長時間抱っこするときは、抱っこひもがあると便利です。
指や手首に負担がかからないだけでなく、両手が自由になるので、抱っこをしながら家事をすることができます。

最近は赤ちゃんの体重を分散できるタイプの抱っこひもが増えており、腕や腰など特定の部位が痛くなるのを防いでくれます。

楽ができるように工夫を

抱っこの仕方を変えても、赤ちゃんの世話で指や手首を使う機会は少なくありません。

例えば入浴や授乳では手のひらで支えたほうが、あらゆる動きに対応できます。

おむつを交換するときにお尻を持ち上げたり、着替えをするときに体を持ち上げたりするときも指や手首に負担がかかるでしょう。

市販のグッズを上手に活用しながら負担を減らしていきましょう。

例えば、入浴時なら「バスチェア」です。その名のとおり、赤ちゃんを座らせた状態で体を洗えるグッズです。

座るタイプは首が座ってからの使用になりますが、リクライニングタイプなら、もっと早く(生後1~2ヶ月くらい)から使えます。

授乳時は授乳まくら(クッション)です。赤ちゃんをまくらの上に乗せた状態で授乳するため、手のひらの役割は頭の向きを変えるだけになります。

高さが足りない場合はタオルなどで調節しましょう。

どうしても手首が痛むときは、サポーター(リストバンド)で固定すると、無駄な動きを防いで負担を軽減できます。
マジックテープで留めるタイプなら調節も簡単です。できれば、いくつかの家事は家族に任せて、指や手首を休める時間を設けましょう。

産後の腱鞘炎を緩和するためには


産後の腱鞘炎は、必ずしも病院で治療しなければいけないわけではありません。

しばらくの間、指や手首を動かさないようにすれば自然治癒する場合もあります。
また、塗り薬や貼り薬といった市販薬でのセルフケアも可能です。

でも子育て中であればできるだけ早く緩和したいですし、薬は授乳への影響も気になりますよね。
その場合は、以下の方法を試してみましょう。

ストレッチ


赤ちゃんの世話や家事が終わった後で、指や手首をストレッチします。
スポーツの後、ストレッチをして筋肉をクールダウンするのと同じです。

  1. 指は1本ずつ爪のあたりを摘まんで、ゆっくり手の甲へ痛みを感じない程度に反らします。
  2. 手首は腕をまっすぐ伸ばして、もう片方の手で手の甲を押しながら、内側へ曲げましょう。
  3. 痛みを感じる手前で止めたら、10秒ほどそのままにします。
  4. 次に手のひら側を押しながら、腕のほうへ反らしましょう。
もっと簡単にじゃんけんの「グー」と「パー」を繰り返してストレッチする方法もあります。

両腕を前に突き出し、手のひらを上げた状態でグーとパーを交互に繰り返すだけです。

パーのときに痛みを感じやすいので、最初は少ない回数でゆっくりと行い、慣れてきたら回数を増やしましょう。

どちらも入浴中や入浴後に行えば、筋肉が柔らかくなって、ストレッチしやすくなります。

整骨院へ

打撲の治療をうける女性
整骨院でも腱鞘炎の治療を行っており、手首や指先だけでなく、周辺の筋肉や骨にもアプローチする施術を行います。

テーピングの方法も教えてくれるので、セルフケアに役立つでしょう。

ぷらす鍼灸整骨院では、カウンセリングを通して患者様一人ひとりと向き合い、原因を見極めた上で患者様の症状にあった施術プランをご提案いたします。

骨格や筋肉の矯正、鍼灸などさ症状に合わせてまざまなアプローチが可能です。
患者様が安心して頼れる整骨院を目指しておりますので、腱鞘炎でお悩みの際は、お近くの店舗にご相談ください。

まとめ


産後は家事や育児で指や手首が酷使され、出産に伴う女性ホルモンの変化も影響して、腱鞘炎にかかりやすくなります。

抱っこの仕方を変えたり、楽に子育てができるグッズを活用したりするなどして、悪化させないようにしましょう。

薬に頼らなくても、ストレッチや整骨院での治療で緩和が期待できますので、痛みのお悩みを解消して快適な生活を送りましょう。

     

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