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columnお悩み解決コラム

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O脚改善で身長は伸びない?O脚の意外なデメリットと改善方法

O脚・X脚

公開日:2019.10.30 / 最終更新日:2020.2.18

身長測定をする子供

「O脚を治せば身長が伸びる」と見聞きすることがありますが、これは本当なのでしょうか?
ここでは「O脚の改善で身長は伸びるのか、伸びないのか」の回答と、O脚のデメリット、自分でできる改善方法などを紹介していきます。

O脚改善で身長は伸びるの?

結論からいうと、O脚を改善すると身長が伸びる可能性は十分あります。

O脚は以下の2種類のタイプに分かれます。

  • 骨格の変形に原因があるもの
  • 筋肉のアンバランスに原因があるもの(骨格に異常はない)

O脚でも骨格の変形に原因がある場合は、改善自体が難しいという面があります。
一方、骨格に異常はなく、筋肉のアンバランスに原因があるタイプのO脚であれば、筋肉のバランスをとって矯正することで改善できるため、結果的に身長が伸びたというケースも多いです。

O脚の9割は筋肉のアンバランスに原因があるため、ほとんどの人はO脚を改善することができ、改善すれば身長も伸びるということになります。

脚の歪みをセルフチェック!

O脚やX脚

脚がまっすぐではないと「O脚」と簡単に思いがちですが、「実はO脚ではなくX脚だった」ということがあります。

以下は正常な状態とO脚、X脚の見分け方です。
鏡の前で脚をそろえて立ち、自分の脚をセルフチェックしてみてください。

  • 正常:両脚の太もも、ひざ、くるぶしがつく
  • ひざ下のO脚:両脚の太もも、ひざはつくが、ふくらはぎ、くるぶしがつかない。ひざの外側の骨が出っ張る
  • 股関節のO脚:両脚の太もも、ひざ、ふくらはぎ、くるぶしがつかない。足の付け根の外側の骨が出っ張る
  • ひざ下と股関節のO脚:両脚の太もも、ひざ、ふくらはぎ、くるぶしがつかない。股関節の外側の骨と、ひざの外側の骨が出っ張る
  • XO脚:両脚のひざはつくが、ふとももとふくらはぎ、くるぶしがつかない。ひざの皿が内側を向き、お尻の外側、ひざの外側が太くなる
  • X脚:両脚のひざはつくが、ひざ下がハの字に開く

足をそろえて立ったとき、O脚もX脚も脚がまっすぐにならないというのは共通です。
基本的にO脚は両脚のひざがつかないことが多く、X脚は両脚のひざがつくという特徴があります。

身長以外にもあるO脚のデメリットとは!?

腰痛

O脚だと身長が実際よりも小さくなるだけでなく、さまざまなデメリットがあります。
O脚の代表的な4つのデメリットを見ていきましょう。

下半身が太く見える

O脚は脚の見た目が悪いだけでなく、下半身が太く見えてしまうのもデメリットです。
O脚の人は重心が外側に傾いているため、脚の外側の筋肉が発達してしまいます。
そうすると、筋肉の発達がかたより、脚が太く見えます。
「O脚だから細身のパンツは避けよう」など、思うように好きなファッションができないのも辛い点です。

冷えやむくみを起こしやすくなる

O脚では股関節がねじれていることが多くあります。
そうすると、大腿骨(股関節とひざをつなぐ脚の骨)が正常な位置からずれていくため静脈やリンパの流れが悪くなり、冷えやむくみを起こしやすくなります。
その結果、脂肪がつきやすくなるというのもデメリットです。

腰痛の原因にも

O脚の人は骨盤がゆがんでいることが多くあります。
骨盤が歪むと、左右で骨盤の高さが違ってくることも。
そうすると骨盤の高い方の腰が痛むようになります。

骨盤の高い方の腰が痛む原因ですが、骨盤の高さが左右で違う場合、骨盤の高い側の中殿筋(お尻の外側にある筋肉)が弱ります。
すると、腰方形筋(骨盤から腰椎をつなぐ筋肉)が骨盤の位置を安定させようと固まり、その結果、痛みがでることに。

「立っているとなぜか腰が痛む」という人は、まずO脚を改善してみるのもオススメです。

他の足のトラブルにつながる

扁平足や外反母趾といった足のトラブルに繋がりやすいというデメリットもあります。

扁平足とは、子供がはだしで歩き回るなどして足裏の筋肉を鍛えないまま成長し、体重が増えた際に足裏のアーチが平らになってしまう、という足のトラブルです。
しかし、扁平足は大人にも起こります。
O脚の人は重心が外側に傾いているため、全体の筋肉が落ちてくると足裏を支える力が不足し、扁平足になりやすくなります。
長時間立ったり歩いたりすると足裏が重だるくなるのは扁平足のサインなので注意しましょう。

また、扁平足を放置すると、外反母趾を誘発するという困ったことが起こります。
扁平足になると、重心が土踏まずのところにかかり、足の親指側への負担が増えることに。
この状態で幅の狭い靴を履くと、親指が内側に押されて外反母趾になりやすくなります。

できれば扁平足の段階で対処するようにすると安心ですね。

あなたは大丈夫?O脚につながるNG習慣

足を組んで座る男性

O脚につながる4つのNG習慣を紹介します。
自分に当てはまるところがないか簡単に確認していきましょう。

脚を組む

「座ると、つい脚を組んでしまう」という人もいると思います。
O脚の人は骨盤がゆがんでいることが多く、骨盤の高さに左右差がある場合もあります。
そうすると、座ったときに骨盤の高さに左右差が出て安定しないため、脚を組んでバランスを調整しようとしてしまうのです。

しかし脚を組むのが習慣になると、上半身までねじれてきて問題がややこしくなります。
脚を組むのが習慣になっている人は、早めにO脚の改善に取り組むのがオススメです。

運動不足

O脚の人は骨盤が後傾していることが多く、それが影響して内転筋(内ももの筋肉)や大臀筋(お尻の筋肉)を使わなくなっています。
この内転筋や大臀筋が筋力不足になると、ひざが外へ外へと向かってしまい、O脚につながっていきます。

不良姿勢

立っているときや座っているときに背中を丸める、いわゆる「猫背」はO脚につながります。
背骨は通常、自然なS字のカーブを描いていますが、猫背の場合は背中が丸まり、本来あるべき腰の自然なカーブが少なくなり、腰が曲がったような状態に。
このような猫背の状態では骨盤が後傾しており、O脚傾向になってしまいます。

逆に、反り腰の場合は骨盤が前傾しており、X脚傾向になります。

間違った靴選び

O脚の人は足裏のアーチ崩れによって扁平足になっている場合や、そこまではいかなくても足裏が安定しない場合が多くなっています。
すると、歩くときの足裏からの衝撃が、体へ過剰に伝わります。
この衝撃は骨盤や股関節のゆがみにつながり、O脚の原因にもなります。
また、O脚では外側に重心が偏っているため、靴の後ろの外側がすり減りがちです。

O脚の靴選びのコツは、自分の足のサイズにあった靴を選ぶこと、足裏が安定していて靴の後ろがすり減りにくい靴を探すことです。
かかとが硬い靴や、ブーツタイプの靴がオススメですよ。

自宅でできるO脚対策

股関節のストレッチ

自宅でできるO脚の対策方法を3つご紹介します。

ストレッチ

O脚の改善には、筋肉を鍛えるだけでなく、柔軟性を高めることが重要です。
以下のストレッチは股関節の筋肉をほぐせるのでオススメです。

  1. 足を伸ばして座り、両足裏を合わせる
  2. 骨盤を立てて背筋を伸ばす
  3. 手は手のひら側を上にし、親指と中指で輪を作り両膝の上にのせる
  4. 右ひじを曲げながら重心を右に移動し、斜め45度前方へ体を倒す
  5. コロンと重心を元の位置に戻す

これを左右交互に5回繰り返します。
骨盤を立てて背筋を伸ばすことを意識してください。

▼他のストレッチや筋トレについては別の記事で詳しく紹介しています。

筋力トレーニング

O脚の人にはストレッチに加えて筋力トレーニングも取り入れると効果が高まるためオススメです。
以下のスクワットは手軽にできて効果も期待できます。

  1. 脚を肩幅の2倍程度に開いて立つ
  2. 手は頭の両脇に添える
  3. 膝をつま先より前に出さないようにしながら、膝を曲げてお尻を下げていく
  4. 曲げられるところまで膝を曲げたら、ゆっくり元の姿勢に戻る

20回~30回程度行いましょう。

O脚対策グッズ

O脚対策グッズには以下のようなものがあります。

  • インソール(中敷):偏った重心を矯正し、足裏のアーチを崩さないようにする
  • スリッパ:内側が外側より低くなっており、外側に偏った重心を矯正できる
  • 膝ベルト:膝が外側に向いてしまうのを改善する
  • 骨盤ベルト:骨盤のゆがみや姿勢の崩れを補正する
  • ストレッチボード:乗るだけで脚の外側の筋肉やふくらはぎの筋肉をストレッチできる

どれも簡単に取り入れられるものばかりなので、気になるものがあったら試してみてくださいね。

自力でO脚の改善がむずかしいときは?

「仕事や家事で忙しく、自力でO脚改善をするには時間的にも体力的にも余裕がない」という人もいると思います。
そういう人は整骨院で専門家に相談することをおすすめします。

整骨院では国家資格を持つ施術者が、O脚の根本原因となっている骨盤の歪みや筋肉のバランスの崩れ、股関節のねじれに直接アプローチします。

施術後だけ症状が改善する一時的なものではなく、再発しない体を目指していくアプローチとなっているので真剣にO脚改善をめざしている方にはおすすめです。

専門家の施術を受けることで、楽に改善を目指せるケースもありますよ。

私たちぷらす鍼灸整骨院でもこれまで数多くのO脚でお悩みの方のお手伝いをさせていただきました。

患者様の症状に合わせた施術方法をご提案させていただきますので、O脚でお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

まとめ

O脚には「骨格に原因があるタイプ」と「筋肉のアンバランスに原因があるタイプ」の2種類があります。
そしてO脚の9割は「筋肉のアンバランスに原因があるタイプ」。
このタイプのO脚は改善することができ、改善すれば身長が伸びます。
改善方法には手軽に自分でできるものも多いので、まずはできるところから始めてみましょう。

この記事を監修してくれた先生

髙山 智仁先生

東京医療福祉専門学校 鍼灸科学科長・キャリアセンター長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師

「患者様の立場になって考える」ことをモットーに、東洋医学・鍼灸の視点から本当の健康を追求し続けている。
現在は教員として、次世代を担う鍼灸師の育成にも取り組んでいる。

     

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