columnお悩み解決コラム
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公開日:2018.9.20 / 最終更新日:2021.2.17
股関節のO脚は、足をそろえて真っ直ぐに立った時、太股・ひざ・ふくらはぎのすべてに隙間が空いているタイプです。鏡で見てみると、股の間が開いて「コ」の字を縦にしたような四角い隙間ができています。
股関節のO脚というと、「がに股のことだろう」と思う人がいるかもしれません。しかし股関節のO脚とがに股は、じつは似て非なるものなのです。
がに股は、脚全体が外向きに捩れています。一方、股関節のO脚は内向きに捩れている状態です。見分けるには、ひざが外側に向いているか内側を向いているかがポイントです。
股関節のO脚はその名の通り、股関節の位置がずれて開いた状態になっています。すると大腿骨の付け根にある「大転子」が外側に出てしまい、太股の付け根が腰幅より太く見えるようになります。
股関節のO脚では、重心が後ろに寄りがちになります。すると、バランスをとるために脚の外側に筋肉がつきやすくなります。
足の外側に筋肉がつくと、骨がさらに外側に引っ張られて、下半身の横幅が太くなっていきます。お尻の筋肉も横に引っ張られるため、お尻が大きくなり、垂れ下がったように見えることもあります。
全身のバランスも崩れてしまうため、腰痛・肩こり・頭痛といったトラブルが起こることも。股関節のずれから、開脚運動ができないという特徴もあります。
股関節のO脚が起こる直接の要因は、股関節にあります。股関節が何らかの理由で、外側にずれてしまうことから起こるのです。
股関節がずれる原因のひとつに、骨盤のゆがみがあります。骨盤が前に傾いていると、バランスをとるために股関節が外に開いてしまうのです。
骨盤が前に傾いた状態とは、いわゆる反り腰のこと。腰を入れて立つ反り腰のくせがあると、前後のバランスをとるため、腰から上が猫背になっている状態も多く見られます。
また出産による骨盤の開きも、股関節のO脚を誘発する原因のひとつです。妊娠中は体重も増えるため、股関節が開いた状態で固定されやすくなります。同じように急激に太った時も、骨盤や股関節が開きやすい状態といえるでしょう。
外反母趾や浮き指、扁平足といった足裏ゆがみがあると、かかとと親指のつけ根だけで歩く「2点歩行(指上げ歩行)」になってしまいがちです。すると、脚全体に余分な力がかかり、O脚を生む原因となります。
意外に思うかもしれませんが、膝を伸ばしてたつ「気をつけ」の姿勢も、股関節のO脚を生み出す原因のひとつ。「気をつけ」をする時にひざに過剰な力が入ると、脚が内側に捩れてひざが開いてしまいます。
腰を入れて、膝に力をかけて立つと、ぱっと見ただけでは良い姿勢のように思えます。しかしそれが股関節のO脚の原因となることもあるのです。
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