columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.8.6 / 最終更新日:2019.8.7
ひどい肩こりや頭痛に悩まされて整形外科を受診したときに、「ストレートネックですね」と言れることがあります。症状名が付くと「ああ、それで肩がこるのか」と納得してしまいがちですが、そもそもストレートネックとは何なのでしょう。
今回はストレートネックの原因や特徴、治し方、対処法を紹介したいと思います。ストレートネックにともなう肩こりや頭痛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
ストレートネックはその名の通り、首の骨(頚椎)がまっすぐになってしまう状態を意味します。首の骨は本来、緩やかに弯曲(わんきょく)しています。
ところが、デスクワークなど同じ姿勢を続けていると、首の骨の弯曲がなくなり、まっすぐになってしまうのです。見た目がまっすぐになるためストレートネックと呼ばれていますが、病名という訳ではなく症状の名前です。
ストレートネックになると、肩こりやめまいなど、さまざまな身体の不調につながります。人間の背骨は横から見ると、緩やかに弯曲したS字構造になっているのが特徴です。首の骨が前弯し、背中の骨が後弯、そして腰の骨が再び前弯しています。
このようなアーチ構造によって、身体にかかる負担を吸収している訳です。ところが、背骨の弯曲がなくなりアーチ構造が失われると、身体への衝撃を緩和しようと、背骨周辺の筋肉への負担が増すこととなります。
特にストレートネックの場合、首周辺の筋緊張が強くなります。そして首周辺の筋緊張が強くなることで、首こりや肩こりを発症するのです。
また首や肩の筋緊張によって血管が圧迫されると、脳へと送られる血流が不足します。その結果、頭痛やふらつきといった症状もあらわれるのです。
頭痛を訴えて病院や整形外科を受診しても、そのうちの80%は「原因不明」とされますが、実は首や肩の筋緊張によって、頭痛を発症するケースがほとんどです。
首や肩の筋緊張によって起こる頭痛は、緊張型頭痛(血管収縮型頭痛)と呼ばれており、原因不明の頭痛のおよそ7割が緊張型頭痛とされます。残りのおよそ30%が偏頭痛(血管拡張型頭痛)と呼ばれる頭痛です。
いずれも脳へと送られる血液量が不足したり、急激に血流が増したりすることによって起こります。そして、ストレートネックがそのリスクを高くするのです。
ストレートネックは、比較的女性に多く見られる傾向があります。というのも、日本人を含むアジア人女性は、首が長くて細いからです。そのため、不良姿勢などが原因となってストレートネックになりやすいのです。
また、最近は子供にもストレートネックが見られるようになってきています。昔とは異なり、現代では子供もスマホやタブレットを見る機会が増えているため、頭の重さを支え切れずにストレートネックになってしまうのです。
現代人は便利な世の中に暮らしているため、昔の人と比べると日常的に身体を動かす習慣が少なくなっています。最近はお風呂を沸かすのも指1本で可能ですし、湯量や湯温も勝手に調節してくれます。また家電製品のほとんどにリモコンが付いており、その場から動かずに操作可能です。
そのような生活が続くことで、下半身を中心としたいわゆる「体幹」の筋力が衰え、よい姿勢を保つことが困難となってきています。特に筋力に劣る女性や子供にストレートネックが見られやすいのはそのためなのです。
ストレートネックになるといろいろな弊害があるので、できればストレートネックにならないのが一番です。では、そもそもストレートネックになってしまう原因は何なのでしょう。
ストレートネックになってしまう原因の1つが、スマートフォンやタブレットの普及です。人間の頭は体重の10分の1程度とされており、頭が数cm前に移動するだけで、首にかかる負担が飛躍的に増大します。スマホやタブレットを見る時には、どうしても頭が下を向いてしまいます。
そのような姿勢を継続することで、徐々にストレートネックになってしまうのです。最近は子供でもスマホを見る機会が増えており、ストレートネックのことを「スマホ首」と呼ぶケースも見られるようになっています。
ストレートネックの原因としては、不良姿勢や身体のバランスの崩れもあげられています。特にデスクワークなどを長時間おこなっていると、骨盤が後ろに傾いて猫背になってしまいます。
骨盤が後ろに傾くと、バランスを取るために顔が前に出ます。その結果、ストレートネックになってしまうのです。また、骨盤が後ろに傾くと、O脚のリスクも高くなります。O脚になることでさらに猫背が進行し、ストレートネックのリスクもさらに高くなるのです。
生活習慣によってストレートネックのリスクが高くなるケースもあります。たとえば、うつぶせに寝た状態で肘をついて読書していると、顔の位置が前にスライドするため、首の筋肉が緊張してストレートネックになりやすいです。
また椅子に座っているときに、浅く腰かけて背もたれに背中を預けていると、顔の位置が前方にスライドして猫背になるため、やはりストレートネックのリスクが上昇します。普段から運動をする習慣がなく、身体を支える筋力が弱い人もストレートネックになりやすいです。
ストレートネックになるといろいろな弊害があるだけでなく、見た目が悪くなるというデメリットもあります。ではストレートネックを治すにはどうしたらよいのでしょう。
現代人がストレートネックになる最大の原因が、パソコンやスマートフォン、タブレットといった電子機器を覗き込むことです。
そのため、パソコンやスマホ、タブレットを見る姿勢が重要となります。パソコンの場合、テーブルといすの高さを調節し、なるべく背筋を伸ばして、モニターを見るとよいでしょう。
スマホやタブレットは机に置いて見たり、覗きこんだりするのではなく、顔の高さまであげて見るのがおすすめです。またパソコンやスマホ、タブレットを長時間見続けるのも避けた方がよいでしょう。
最近は寝る直前までスマホを見ている人も多いですが、寝る直前までスマホを見ていると自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質が低下します。その結果、身体の回復力が低下し、朝起きた時すでに首や肩がこっているという事態に陥るのです。
また、寝るときに自分の首に合った枕をしていないと、ストレートネックになるリスクが高くなります。そのため、自分の頚椎アーチ(首の骨の弯曲)に合った枕を選び、楽な姿勢で寝ることが重要です。
ストレートネックの人向けの枕選びに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
ストレートネックは首だけの問題ではなく、全身のバランスの問題です。そのため普段の姿勢、特に座る時の姿勢が重要となってきます。
というのも、昨今はデスクワークが主流となっており、椅子に座っている時間が非常に長いからです。ストレートネックの改善に効果的な座り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ストレートネックの人のほとんどに、首や肩周りの筋緊張が見られます。それによって頭痛やふらつきが出るケースも見られるため、普段から首や肩周りの筋肉を緩めておくことが重要です。
首や肩の筋肉を緩めるのであればストレッチが効果的です。ストレートネック改善に効果的なストレッチについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
自分の努力だけではどうしてもストレートネックを改善できない場合、専門家に見てもらうという手もあります。ストレートネックに関しては、整骨院に行って国家資格を持つ柔道整復師に見てもらうとよいでしょう。
柔道整復師は筋肉や骨に関するプロフェッショナルなので、安心して施術を受けることができます。また再発防止のためのアドバイスもしてくれますよ。
ストレートネックになると、肩こりや首こりがひどくなるだけでなく、頭痛やふらつきの原因にもなりかねません。なにより見た目が悪いので、なるべく早く対処したいですよね。
生活習慣を見直して、姿勢を改善することがストレートネック改善の早道ですが、自分ではどうしようもないのであれば、整骨院で専門家に見てもらいましょう。
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