
columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.9.9 / 最終更新日:2019.9.9

「寒暖差疲労」聞き慣れない言葉かもしれませんが、季節の変わり目に体調を崩しやすい方の多くは、この寒暖差疲労です。
 実は、食事に気をつけるだけで寒暖差疲労を対策することができるんです。
今回は、「寒暖差疲労って何?」「どのような食事をとればいいの?」という疑問に詳しくお答えしていきます。
 季節の変わり目の体調不良に悩まされている方は、是非参考にしてみてください。
寒暖差疲労とはその名の通り、寒暖差によって体に疲労が蓄積した状態のことです。
春から夏や、秋から冬など気温がグッと変化する時期や、真夏・真冬などエアコン機器に快適な温度にたもたれた室内と屋外の気温差の激しい時期に起こりやすい症状です。
人間の体は自律神経によって体温調節が行われることで、外気温と体温のバランスを保っています。
 そして自律神経が正常に働くためには、一定以上のエネルギーが必要になります。
しかし、季節の変わり目で一日の気温の変化が激しかったり、冷暖房の効いた部屋と屋外の気温差が大きかったりすると、バランスを保つためにエネルギーの消費が大きくなるのです。
 多くのエネルギーを消耗してしまうことで体が疲れ、寒暖差疲労になります。
上記が主な症状ですが、悪化すると慢性的な自律神経失調症や冷え性に繋がることもあるので、早めに対策をしましょう。
季節の変わり目など自然に起こる気温の変化でも寒暖差疲労になりやすいですが、さらに普段の生活環境も大きく関係しています。
たとえば冷暖房が効いた場所を出入りすることが多いなど、5℃~10℃以上の大きな気温の変化を繰り返す生活を送っていると、体温調節をするために常に自律神経が働いている状態になるので寒暖差疲労になりやすいです。
寒暖差疲労対策におすすめな食事のポイントは2つあります。
この2つを意識して食事をとることで、寒暖差疲労対策ができます。
 では実際どのような食材や飲み物が当てはまるのか、それぞれ詳しく紹介していきます。
体が冷えるということは、自律神経がうまく働いておらずバランスが崩れている状態です。
 なので、自律神経のバランスを整えて寒暖差疲労を対策するには、体を温めることが大切です。
体を温めてくれる食品を「陽性食品」と言いますが、何が当てはまるかご存知ですか?
 体を温める食品の代名詞は生姜ですが、実は他にもたくさんあるんです。
 陽性食品は、主に次の3つのいずれかに当てはまります。
・寒い季節や地域で採れるもの
 さくらんぼ、りんご、ぶどうなど
・土の中で育つもの
 にんじん、ごぼう、かぶ、れんこんなど
・黒、赤やオレンジなど暖色系のもの
 黒豆、ひじき、えび、紅鮭、小豆、卵など
対して、暖かい季節や地域で育ったものや寒色系のものは体を冷やしやすいので、とりすぎには注意しましょう。
そしてよく勘違いされがちなのが、温かい飲み物=体が温まるということです。
 温かい飲み物を大量に飲むと、体が一時的に熱くなるので脳が体温を下げようとするのに加え、排尿とともに体温を下げてしまいます。
なので、体を温める効果がある飲み物を飲むようにしましょう。
 おすすめは次の4つです。
朝は一番体温が低いので、起きてすぐ飲むとより効果的です。
寒暖差によって引き起こされるのは疲労だけでなく、抵抗力・免疫力が下がるので風邪や感染症などにもなりやすくなります。
寒暖差による風邪や感染症を予防するためにも、抵抗力・免疫力を高める食事をしっかりとることが大切です。
おすすめの食品を紹介するので、是非意識してとるようにしてみてください。
・にんじん
 ビタミンAが豊富で、体内の粘膜を正常に働かせる。
・ブロッコリー、れんこん、じゃがいも
 ビタミンCが豊富で、働きを強化することで免疫力を高める。
・長ネギ、にんにく、たまねぎ
 硫化アリルが豊富で、一部がアリシンという成分に変わることで免疫力を高める。
・かぼちゃ
 β‐カロテンが豊富で、粘膜などの細胞を強化することで免疫力を高める。
・ごぼう
 食物繊維が豊富で、感染症などに対する抵抗力を高める。
・春菊
 カロテンが豊富で、免疫力を高める。茹でることでより効果が高まる。
次に、寒暖差疲労を予防する食事のポイントを2つ紹介します。
当たり前のことだと思う方もいるかもしれませんが、意外とできていない方は多くいます。
「3食とると何が良いのか」「旬の食材とは例えば何なのか」詳しく解説していきます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、寒暖差疲労を予防するには自律神経のバランスを整えることが大切です。
自律神経と食事には何の関係もなさそうですが、食事をしているときは交感神経が優位になり、その後の消化吸収のときは副交感神経が優位になります。
 なので、3食を決まった時間にとることで自律神経の調整ができるのです。
きちんと3食とらなかったりいつも違う時間に食事をしていると、自律神経が上手く働かなくなり寒暖差疲労に繋がってしまいます。
また、3食とっていても栄養バランスが悪いと体の機能が衰えてしまうので、タンパク質・脂質・糖質・ビタミン類・ミネラルの5大栄養素をバランス良くとることも意識しましょう。
旬の食材はその他の季節に比べて栄養価やうま味が高まるので、効率良く栄養をとることができ、免疫力アップや体調を整えることに繋がります。
 また、比較的値段も安いので手軽に買うことができるのも良い点です。
それでは1年の旬の食材を紹介していきます。
・春
 アスパラガス、カブ、玉ねぎ、ニシン、アサリ、いちごなど
・夏
 きゅうり、トマト、ナス、枝豆、アジ、カツオ、桃、スイカなど
・秋
 きのこ類、いんげん、ほうれん草、かぼちゃ、サンマ、栗、柿など
・冬
 長ネギ、白菜、ブリ、アンコウ、みかんなど
旬の食材は人間がその季節に必要な栄養素を与えてくれるので、積極的に取り入れていきましょう。
食事以外の寒暖差疲労対策
ここまで寒暖差疲労に効果的な食事について解説しましたが、食事以外にも寒暖差疲労を対策する方法があります。
その他の対策の方法は別の記事で詳しく解説しているので、気になる方は是非そちらを参考にしてみてください。
今回は寒暖差疲労を予防・改善する食事のポイントについて解説しました。
寒暖差疲労は体のだるさや冷えが主な症状ですが、放っておくと自律神経失調症に繋がる危険もあるので早めに対策をすることをおすすめします。
そして、季節の変わり目になると体調を崩しやすい方は一度食生活を見直してみるのが良いでしょう。
 この記事で紹介した食事のポイントはすぐに実践できるものなので、しっかり栄養をとって
 寒暖差疲労に負けないような体作りをしていきましょう。
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