columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.8.29 / 最終更新日:2020.10.15
特に思い当たる原因もないのに、心身に不調が現れているような場合、もしかしたら寒暖差疲労を発症しているかもしれません。
最近は季節の変わり目だけでなく、エアコンの効いた部屋と外との出入りを繰り返すことで、寒暖差疲労を発症するケースもあります。今回は寒暖差疲労の原因や対処法について解説します。
「寒暖差アレルギーなら聞いたことがあるけど、寒暖差疲労という言葉は初めて聞いた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
寒暖差疲労は寒暖差アレルギーと同様、朝晩と日中で気温が大きく変動する季節の変わり目に、気温変化に身体がついていけないことから起こります。そのことから、寒暖差疲労のことを「気象病」や「天気病」と呼ぶケースもあります。
ただし寒暖差疲労の場合、季節の変わり目以外にも起こりうるので注意が必要です。たとえば、エアコンの効いた部屋と外とを行き来するような場合にも寒暖差疲労を発症しやすくなります。
ところで、私たちの体温を調節しているのは「自律神経」と呼ばれる神経です。通常、日中は自律神経のうち交感神経が優位になり、身体をアクティブに動かせる状態にします。
一方、夜間は副交感神経が優位になり、身体を「お休みモード」に切り替えます。これらの切り替えに身体のエネルギーが消費されるため、気温や室温がコロコロと変わると、結果として身体に疲労が溜まるのです。
ちょっと変わった例えですが、冷蔵庫を頻繁に開け閉めすると電気代が高くなりますよね。なぜなら、冷蔵庫内の温度を下げるためにエネルギーが必要となるからです。
人間の身体も体温を一定に保つため、常にエネルギーを消費しています。そのため、体温を上げすぎたり下げすぎたりしないよう、エネルギーを消費することで、身体に疲労が蓄積してしまうという訳なのです。
寒暖差疲労という言葉だけ見ると、単に「疲労が溜まるのかな」と思われがちですが、実は身体的な不調以外に、精神的な不調ももたらしてしまいます。
寒暖差疲労による代表的な身体的症状が、肩こりやめまい、頭痛といった症状です。寒暖差によって筋緊張が生じた場所には「筋疎血(きんそけつ)」が起こり、痛み物質を放出します。
また寒暖差疲労は自律神経の乱れによって起こるため、血圧が変動したり、顔がのぼせたり、喘息を発症したりすることもあります。
体調が悪いと、ついつい感情的になってしまうものですよね。寒暖差疲労によって自律神経のバランスが乱れると、些細なことでイライラしたり、訳もなく悲しくなったりします。
また夜になっても交感神経優位状態が継続することで、不眠になるケースもあります。そのような状態が続くことで、食欲不振に陥る例も多数見られるようです。
寒暖差疲労を発症する人は、「寒暖差耐性」が低いとされています。そこで、あなたの寒暖差耐性をチェックしてみましょう。
▫️冬だけでなく夏も手足の先が冷えている
▫️夏になるとクーラーをガンガンにかける
▫️パソコンやスマホを見る時間が長い
▫️もともと寝付きが悪い、何度も目が覚める
▫️寝汗をびっしょりかく
▫️身体を動かす機会がほとんどない
▫️職場のエアコンが効きすぎて寒いくらいである
▫️天候の悪化がなんとなく予測できる
▫️熱中症になったことがある
▫️立ちくらみを起こしやすい
▫️風邪をひきやすい
▫️保温下着を着けないと身体が冷えて寝られない
1つでも該当項目がある場合、疲労の自覚症状はないかもしれませんが注意が必要です。
3つ以上該当する場合、寒暖差疲労予備軍と言えます。
5つ以上該当するようであれば、早めに生活習慣の見直しを行いましょう!
寒暖差疲労は季節の変わり目だけでなく、環境の変化や服装などによっても左右されます。では、どのようなことが寒暖差疲労のリスクを高めるのでしょう。
室内と屋外の温度差によって、寒暖差疲労のリスクが増します。特に温度差が5度以上あると、寒暖差疲労を発症しやすいとされています。
営業職の方などの場合、中と外とを行き来する機会が多いのではないでしょうか。そのような方も寒暖差疲労を発症しやすいとされています。
日本の夏はとても暑いので、たいていの建物ではエアコンが入っています。ただ、エアコンに対して無防備な首が冷やされると、自律神経のバランスが乱れ、寒暖差疲労を発症しやすくなります。
意外に思われるかも知れませんが、姿勢の悪さも寒暖差疲労のリスクファクターとなっています。姿勢が悪くなると、「非運動性活動熱産生量」が減少します。
非運動性活動熱産生量とはその名の通り、運動以外によって産生される熱量のことを言います。姿勢が悪くなると非運動性活動熱産生の量が減少するため、身体が冷えて寒暖差疲労を発症しやすくなるのです。
また、姿勢が悪くなると横隔膜の上下動が制限され、呼吸が浅くなります。呼吸は私たちが自律神経を調整する唯一のコントロール法でもあります。リラックス目的で深呼吸をすることはよく知られていますよね。
そのため、猫背気味になり呼吸が浅くなると、自律神経のバランスにも悪影響を及ぼし、結果として寒暖差疲労を生じやすくなるのです。
寒暖差疲労は誰でも発症しうるものなので、普段から対策を講じることが重要です。とは言うものの、それほど難しいことではありませんよ。
夏になるとついつい冷たい飲み物に手が伸びますが、冷たい飲み物ばかり飲んでいると、身体を内側から冷やしてしまいます。
身体が冷えると体温を上げるため、余計なエネルギーが使われ、寒暖差疲労のリスクが高くなります。夏でもなるべく冷たいものは避けるようにしましょう。
エアコンの設定気温は、外気±5度が目安とされています。それ以上の温度差になると、自律神経のバランスが乱れやすいからです。エアコンに頼りすぎず、自分の身体が本来持っている体温調節機能を高めましょう。
東洋医学では、冷えが「首」から入ってくるとされます。そのため、首や足首、手首を冷やさないよう心がけましょう。首と名が付くところを温めることで、副交感神経を優位にし、身体の回復を促進できます。
お風呂にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になり、血行を促進できます。またリラクゼーション効果が得られるので、睡眠の質も高まり疲労回復しやすくなります。
熱すぎるとかえって神経が興奮してしまうので、39度程度のぬるめのお湯に、20分以上ゆっくり浸かるのがおすすめです。忙しくて入浴する時間がないという人は、せめて週末だけでもゆっくりとお風呂に浸かるようにしましょう。
疲労を回復する方法はいろいろありますが、睡眠にまさる疲労回復法はないといっても過言ではありません。そのため、規則正しい睡眠を心がけるようにしましょう。
寝る1時間前にはスマホやテレビの視聴を控え、心身ともにリラックスした状態で就寝しましょう。
適度な運動も寒暖差疲労を予防するのに効果的です。単純に疲れれば睡眠に入りやすくなりますし、血行が改善されることで、疲労回復効果を高めることも期待できます。
姿勢を改善すると、非運動性活動熱産生量を増大することができます。その結果、寒暖差疲労を予防するだけでなく、肩こりや頭痛の予防にもつながります。
仕事や家事が忙しくて自分のことに手が回らないような場合、専門家を頼るのも1つの手です。たとえば整骨院で骨格の歪みを治してもらったり、自律神経を整えてもらったりすると、普段の生活がずいぶん楽になりますよ。
ぷらす整骨院では、みなさまの寒暖差疲労を解消すべく施術に取り組んでいます。そこで、当院での寒暖差疲労に対するアプローチ法を紹介したいと思います。
なぜか分からないけど心身に不調が見られるような場合、もしかしたら寒暖差疲労が現れているのかもしれません。お悩みの方は当院までお気軽にご相談くださいね。
日本の夏も35度を超えるようなことが当たり前となり、寒暖差疲労に悩まされている方も増えています。
「なんだか疲れが取れにくいな」「原因不明の疲労が続いて困っている」などという場合、お気軽に当院までご相談くださいね。きっとその不調、取り除けると思いますよ。
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