columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.1.30 / 最終更新日:2020.1.30
年齢とともに「風邪をひきやすくなった」「風邪が治りにくくなった」と感じていらっしゃる方は多いことでしょう。
そのようなときに考えられるのが、免疫力が低下しているかもしれないということです。
では、なぜ免疫力が低下するのでしょう。免疫力を高め、風邪をひきにくい身体になる方法と併せて紹介します。
免疫力が低下する原因について解説する前に、そもそも免疫とは何なのかについて理解しておきましょう。
免疫には生まれつき持っている免疫と、後天的に獲得される免疫の2種類があります。
前者のことを「自己免疫」と言い、一般的に免疫といった場合、自己免疫のことを指すケースが多いようです。
後天的に獲得される免疫のことを「獲得免疫」と言い、自己免疫では対処できない場合に発動します。
例えば、一度おたふく風邪にかかると、再びおたふく風邪になることがないのは、獲得免疫の働きがあるからです。
免疫力と自律神経には深い関係のあることが分かっています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、私たちの生命活動を円滑に保つために日夜、勝手に(自律的に)働いています。
日中、活動的になるときは、アクセル役の交感神経が優位になり、夜間、身体を休めるときには、ブレーキ役の副交感神経が優位になるのです。
白血球は主にリンパ球、顆粒球(かりゅうきゅう)、マクロファージという3つの免疫細胞から構成されていますが、交感神経が優位になると顆粒球の割合が増し、副交感神経が優位になるとリンパ球の割合が増します。
がん免疫療法で注目されている「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」はリンパ球の一種で、腫瘍細胞やウイルス感染細胞から私たちの身体を守ってくれる重要な働きがあります。
日本人の2人に1人ががんで亡くなる時代となっていますが、だからこそ、ナチュラルキラー細胞の存在が重要となるのです。
そのため、免疫力を高めることは、病気を予防するうえで非常に重要となるわけです。
それでは、今回のメインテーマでもある、免疫力が低下する原因について見ていきたいと思います。
免疫力は様々な原因によって低下する可能性があります。
免疫力が低下するもっとも単純な原因が加齢です。
免疫力は20代前後でピークを迎えますが、40代から50代を迎えると免疫力がピーク時の半分に、70代になるとピーク時の10分の1になるということです。
遺伝によって免疫力が低下することもあります。
例えば生活習慣病に関して、生活習慣だけでなく遺伝も関わっていると指摘する立場の医師もいます。
睡眠不足も免疫力を低下させる原因となります。
なぜなら、私たちの体は寝ている間に副交感神経が優位になり、身体の損傷を修理し、疲労を回復させるからです。
免疫力が低下する原因としては、過労もあげられます。
過労状態が続くと、身体の回復にエネルギーが使われることとなり、その他の場所の修復が遅れるからです。
運動不足になると、筋力が衰えて全身の血流が滞りがちになります。
血液は全身に酸素や栄養、白血球などを送り届けているため、結果として免疫力が低下してしまうのです。
運動不足は免疫力低下の原因となりますが、反対に、運動のし過ぎも免疫力を下げることが分かっています。
あまりにも強度の強い運動をおこなうと、やはり身体の回復にエネルギーが優先的に使われるため、その他の場所の回復が遅れるのです。
タバコは百害あって一利なしとされますが、免疫にとっても有害な存在です。
というのも、タバコを吸うと全身の毛細血管が収縮し、血行を阻害するからです。
免疫力を低下させる原因としては、毎日の食習慣もあげられます。
ビタミンやミネラルが不足すると免疫力が低下し、がんや脳卒中、心疾患のリスクが増すとされています。
免疫力が低下する原因については分かりましたが、では、免疫力が低下することで、具体的にどんな疾患を発症する可能性が高くなるのでしょう。
免疫力の低下にともなって見られる表面的な変化が、口内炎やヘルペスを発症することです。
逆に言うと、疲労やストレスがたまったときに、口内炎やヘルペスが出るのは、免疫力が低下している証拠とも言えます。
風邪のことを医学的には「かぜ症候群」といい、その原因の9割はウイルスだとされています。
免疫力の低下によってウイルスに勝てなくなり、風邪をひいてしまうというわけです。
アレルギー性疾患も、免疫力の低下によってリスクが増すと考えられています。
花粉症に関しても、自律神経のバランスが乱れ、顆粒球の割合が増すことで、発症リスクが高まるとされています。
免疫力が低下した結果として、悪性腫瘍を発症することもあります。
リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞が注目されているのは、がん細胞の働きを阻害する作用が期待されているからです。
免疫力は加齢によって低下していくものではありますが、それでも、日常の習慣を見直すことによって、低下を緩やかにすることは期待できます。
睡眠不足や過労状態が続くと、寝ている間に身体を回復する力が低下します。
実際に、眠りの質が良いと、風邪をひきにくくなることが分かっています。
寝る前にお風呂で身体を温め、ぐっすりと眠るよう心がけましょう。
免疫学の分野では、基礎体温を1度あげると、免疫力が30%上がるとされています。
身体を冷やすような生活習慣を見直し、身体を内側から温めるようにしましょう。
免疫力を高めるためには、「適度」に身体を動かすことが重要です。
タバコは身体にとって有害でしかないので、できる限り早めに禁煙しましょう。
例えば、喫煙者に多く見られる慢性閉塞性肺疾患(COPD)を発症した場合、一生呼吸器を手放すことができなくなり、Q・O・L(生活の質)が著しく低下します。
腸は脳の働きとは無関係に、身体を守るために働いてくれています。
実際、免疫細胞の7割が腸内に集中しているとされます。
腸内環境をよくするには食習慣を見直すことが重要です。
笑いと免疫については医学的に研究が進んでいます。
実際、リウマチ患者に落語を聞かせたり、がん患者に吉本新喜劇を見せたりすることで、免疫力が高まったというデータもあります。
効果的ではあるとは断言できない段階ですが、「笑う門には福来たる」という言葉もありますので、よく笑いストレスをため込まないで生活したいものですよね。
ぷらす鍼灸整骨院では、様々な施術法を用いて患者様の副交感神経を優位に導き、免疫力を高めるサポートをおこなっています。
東洋医学の一種である鍼灸の施術には、「自律神経のバランスを整える」という最大の目的があります。
鍼灸の施術によって痛みを取り除くことはもちろんのこと、副交感神経を優位に導き、身体の回復力を高めることも期待できます。
筋膜は筋肉や内臓、血管などを覆う膜を意味しますが、筋膜が硬くなることで血行を阻害し、身体の隅々に酸素や栄養、白血球を送るのを阻害します。
筋膜リリースをおこなうと、筋肉だけでなく、内臓にまで血液を送り届けるサポートができます。
その結果、病気になりにくい身体を手に入れることが期待できるのです。
加齢とともに免疫力が低下するのは、筋力の低下も一因となっています。当院ではその人その人に合った運動療法をおこなうことで、筋力の維持・向上や、免疫力の向上に取り組んでいます。
そのためには免疫力を高めるのが一番の近道です。ぷらす鍼灸整骨院ではその人その人に合った施術で、免疫力を高めるサポートをしています。
「最近風邪をひきやすくなった」「朝になっても疲れが取れない」という方は黄信号かもしれません。そんな時には、お気軽にぷらす鍼灸整骨院までご相談くださいね。
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