columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.10.11 / 最終更新日:2019.10.11
ある日、重いものを持ち上げた瞬間に腰が「ゴキッ」となり、その後、動くこともままならないことがあります。そのような状態をぎっくり腰と呼んでいますが、ぎっくり腰になった場合、どう対処したらよいのでしょう。
このページでは、鍼灸院や鍼灸整骨院でのぎっくり腰へのアプローチ方法を紹介するとともに、万が一ぎっくり腰になったときに知っておきたい応急処置や、寝るときの楽な姿勢なども紹介していますので、ぎっくり腰にお悩みの方はぜひお役立てください。
目次
ぎっくり腰による痛みはとても激しく、「一体いつになったら治るのだろう」と不安なことでしょう。そこで、あくまでも目安ではありますが、ぎっくり腰が治るまでの期間について解説したいと思います。
ぎっくり腰のことを医学的には「急性腰痛」と呼んでいます。その多くは筋・筋膜性の急性腰痛で、腰部の筋繊維が断裂することによって、ズキズキする痛みを発しているのです。
つまり、断裂した筋肉がくっつけば、痛みはなくなるということです。断裂などというと大げさに聞こえますが、運動後の筋肉痛も筋繊維が断裂することで起こっています。
そこから考えるとぎっくり腰の場合も、痛みの強い「急性期」は最初の2日から3日程度は続くと考えられます。その後、痛みは残るものの何とか日常生活を送れる期間が10日ほど続くようです。
もちろんぎっくり腰にも症状の程度があるので、人によっては1週間もすれば痛みがなくなるケースもあれば、2週間程度痛みが続くケースもあります。
いずれにせよ、発症後に適切な処置をしたり、鍼灸の治療を受けたりすることで、完治に至るまでの期間を短縮することが可能です。
ぎっくり腰になって整形外科や病院に行くと、ほとんどの場合、痛み止めや湿布をもらうだけです。なぜかというと、日本整形外科学会と日本腰痛学会の作成した「腰痛診療ガイドライン」がそのように定めているからです。
ただ、僭越ながら筋肉や骨格に関するプロから言わせてもらうと、ぎっくり腰や腰痛のほとんどは、「結果」として起こっています。
どういうことかというと、ぎっくり腰や腰痛の原因は、痛みが出ている場所以外にあるということです。ぷらす鍼灸整骨院では、ぎっくり腰や腰痛の原因として、
をあげています。このうち、ぎっくり腰や腰痛の本当の原因が過度の筋緊張や骨盤のゆがみであり、いきなりの過負荷はぎっくり腰を誘発する「引き金」にあたります。
そのため、当院では鍼灸によるツボ刺激や筋膜リリース、トリガーポイントなどを駆使して過度の筋緊張を緩和し、骨盤のゆがみをナチュラルに戻していきます。
鍼灸によるツボ刺激はとてもソフトな施術なので、強い痛みのある患者さんを無理に動かすことなく、じっくりと筋肉を緩めることが可能です。
筋膜は筋肉だけでなく、内臓や骨も包んでいます。そのため、特定の場所の筋膜が緊張すると、その他の場所にも悪影響を及ぼします。
試しに今着ているシャツの裾を引っ張ってみてください。引っ張った場所ではなく、引っ張られた先に圧迫を感じませんか?
このように、筋膜は有機的に結合しているので、腰痛やぎっくり腰を改善するときにも、結合している部分も併せて見る必要がありのです。それが筋膜リリースと呼ばれる施術法です。
トリガーポイントも発想は筋膜リリースと同じで、痛みが出るには必ず引き金(トリガーポイント)があると考えるわけです。痛みを引き起こす場所であることから、「発痛点」と呼ばれることもあります。
これらの施術によって筋緊張を緩和し、骨盤のゆがみを改善できれば、腰にかかる負荷を減らすことが可能となります。その結果、痛みの原因を根本から除去することが可能となるのです。
ぎっくり腰を発症すると多くの方が慌ててしまうものですが、そんな時こそ冷静になって、以下の方法を試してみてください。
ぎっくり腰や足首のねん挫など、急性の炎症に対しておこなわれるのが「RICE」と呼ばれる処置です。RICEは英語の「Rest(安静)」「Icing(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の頭文字を取ったものです。
炎症を起こしているとズキズキと痛むので、とりあえず冷やして炎症を鎮めることが重要です。その上でコルセットなどを用いて圧迫すると、痛みを軽減することが可能です。
足首のねん挫の場合、足を心臓より高く持ち上げる(挙上する)ことで、炎症を抑えることが可能ですが、ぎっくり腰の場合は現実的ではありません。必要な措置を取ったら、後は楽な姿勢で休むようにしましょう。
ぎっくり腰を発症した直後は、何をしていてもいたいと思いますので、なるべく楽な姿勢で横になるとよいでしょう。一般的には、痛みが出ている方を上にして、横向きに寝ると楽だとされています。
ただ、ずっと同じ姿勢でいると筋肉が緊張し、治るまでに時間がかかってしまうので、時折仰向けになるとよいでしょう。
ただし、足を伸ばした状態で仰向けに寝ると腰への負担が増すので、ひざを曲げてクッションや座布団をひざの下に入れるのがおすすめです。
実は、ぎっくり腰を発症した場合、すぐにでも実践してほしいストレッチがあります。腰痛予防にも効果的なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
このストレッチのポイントは、「痛くない方へ」ストレッチするということです。くれぐれも無理に倒さないでください。「これで効いているのかな?」くらいのレベルで十分です。
このストレッチを繰り返すことで、腰痛の原因の1つである仙腸関節の拘縮を緩めることが可能です。また、普段からこのストレッチをおこなうことで、ぎっくり腰の再発を防ぐことが期待できますよ。
初めてぎっくり腰になった場合、分からないことばかりだと思います。そこで、ぎっくり腰になった時に気を付けるポイントを紹介します。
ぎっくり腰になった場合、いきなり寝返りを打つのは危険なので、まずは仰向けになって、先ほど紹介したストレッチをおこないましょう。仙腸関節が緩んで来たら、反対側に寝返りをするとよいでしょう。
起き上がるときにも無理は禁物です。まずは「ぎっくり腰ストレッチ」をおこない、寝返りが打てる状態までもっていきます。身体が十分に温まったら、ゆっくりと起き上がりましょう。
椅子から立ち上がる場合、机に手をついて腰にかかる負担を減らしましょう。床から立ち上がる際には、一度、両手を前について前傾姿勢を取り、片膝をついた状態から立ち上がりましょう。
ぎっくり腰による炎症状態がひどい場合、入浴は控えた方が良いでしょう。なぜなら、患部を温めることで血行が良くなると、さらに炎症状態が悪化してしまうからです。
どうしても身体を洗いたいのであれば、絞ったタオルで身体を拭うか、ぬるめのシャワーを浴びる程度にしましょう。
腰痛のほとんどは筋肉や筋膜、腱、靭帯といった軟部組織の不具合によって起こりますが、中には病気などが原因となって起こる腰痛もあります。以下のような症状が見られる場合、病院を受診するようにしてください。
疝痛が見られる場合、胆石による痛みの可能性がありますし、時間とともに症状がどんどん悪化していく場合、腰椎を骨折している疑いも持たれます。
また、排便障害や歩行障害をともない場合、馬尾型の腰椎椎間板ヘルニアの疑いがあります。いずれも放置すると重症化する恐れがあるので、このような場合は速やかに専門機関を受診するようにしてください。
ぎっくり腰を発症すると、治るのに時間とコストがかかってしまいます。そのため、普段からストレッチをおこない、ぎっくり腰にならないようにすることおが重要です。
もしぎっくり腰になってしまったら、ぷらす鍼灸整骨院までご相談ください。早めに症状を改善し、快適な日常を取り戻しましょう
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