columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.8.27 / 最終更新日:2019.8.27
子供の歩き方がおかしいと思ったことはありませんか?例えば、以前と比べて歩幅が狭くなったり、ペタペタ音を鳴らして歩いたりしている場合です。このような歩き方は、外反母趾の可能性があります。外反母趾といえば、ハイヒールを履く女性を想像する方も多いでしょう。最近では、小学生や中学生など小さな子供が外反母趾になってしまう人が増えています。それでは、なぜ外反母趾になるのでしょうか?この記事では、外反母趾について詳しく解説していきます。
子供の外反母趾が増えているというのをご存じですか?外反母趾は、子供には無縁のものだと思っている方もいるでしょう。それでは、なぜ子供の外反母趾が増えているのでしょうか?
まず考えられる原因は、生活習慣です。昔のように子供が外で走り回ったり、歩き回ったりする機会が減っています。短い距離しか足を使わないため、足の指を使わずに足の裏面だけでペタペタ歩いてしまいます。このような歩き方を続けていると、足の筋肉の機能が低下してしまうため、外反母趾になりやすくなります。
それでは、若いうちに外反母趾になる原因について探っていきましょう。生活習慣の他に考えられる子供の外反母趾の原因は、遺伝によるものです。例えば、両親の足を観察してみてください。どちらかが外反母趾であれば子供に遺伝したと考えられます。
例え両親が外反母趾でなくても、血の繋がりのある人が外反母趾の場合も遺伝することがあるのです。また、最初は症状が軽かったのに、歩き方や靴選びによっても悪化してしまうことも。例えば、子供が足をペタペタしながら歩いているのを見たことはありませんか?これは、足の裏を着地させているからです。そもそも正しい歩き方とは、かかとから着地したあと、つまさきに重心をかけ、足の先はまっすぐ前を向いています。この歩き方ができないと、外反母趾はさらに悪化してしまうのです。
一度間違った歩き方が身についてしまうと、なかなか元に戻りません。また、靴選びも大切です。子供の足は大人に比べてとても繊細。足の形にあわないサイズの靴を履き続けていると、足の形がゆがみ外反母趾になる可能性が高くなります。
子供の体は常に成長し続けているので、とくに注意が必要です。また、子供の足のサイズは1年で約1cm大きくなります。子供の靴選びには次のような項目をチェックしていきましょう。
チェック1. 靴の中で指先が折れ曲がっていないか
靴を履いたときに、指先が自由に動かせるものを選びましょう。足の指が縮こまったまま靴を履いていると、足の成長が遅くなり足が痛くなったり、転んでしまいやすくなったりします。
チェック2. かかと部分が丈夫にできているか
かかとの部分がしっかり保護できるものを選びましょう。かかとに力が入らない靴を履いていると外反母趾だけでなく、足全体が変形してしまう原因になります。
チェック3. 足の甲を包み込んでいるか
足の甲の部分を包み込んでいると足全体を支えられ、歩きやすくなり、長い距離を歩いても疲れを感じることが少なくなります。
外反母趾にならないためには、足のアーチ部分を鍛えなくてはいけません。そのためには、家の中だけで遊ばず、できるだけ外で遊ばせるようにしましょう。また、足に合わない靴を履いていると、じん帯の弾力性がなくなり、アーチ部分の骨の並びが崩れてしまいます。子供の成長を考えて、少しでも足の痛みを感じることがあれば、靴を買い替えていきましょう。
それでは、外反母趾をこのまま放置するとどうなるのでしょうか?足の痛みがどんどん強くなり、体育の授業に参加できなくなったり、外で遊んだりすることができなくなったりします。また、じっとしていても足の痛みを感じるため、精神的にも不安定になる子供もいるでしょう。さらにひどくなると、手術が必要になる場合もあります。子供が外反母趾だとわかっていても、軽い症状のうちは、そのまま放置している方もいるかもしれません。子供が「足が痛い」といっても、靴ずれくらいに思っている方もいるでしょう。子供が足の痛みを訴えてきたときは、どこが痛いか確認しましょう。かかとが痛いのか、足の指の付け根がいたいのか、足の裏が痛いのかによってそのときの対応方法がことなります。子供の歩き方がおかしい、足の指に痛みを感じているなどがあったら、できるだけ専門家に見てもらうことをおすすめします。
外反母趾の痛みや足の形が気になる場合は、整骨院で相談してみましょう。整骨院では、子供から症状を聞いたあと、どのような施術をおこなうのか詳しく説明します。その後、足の施術をおこない、その方の状態に合わせてテーピングで固定します。また、外反母趾が悪化しないように、日常生活の送り方などもアドバイスをいたします。
外反母趾の痛みが我慢できないときは、整形外科にで診てもらいます。外反母趾の状態によって治療方法はことなります。整形外科では、痛み止めを処方されるか、手術をおこなうといった場合が多いです。手術後は足のストレッチをしたり、筋肉強化をするためにリハビリテーションをおこなったり、足に装具をつけたりすることもあります。まずは、外反母趾かどうかを整形外科で確認しましょう。
リハビリテーションや装具を使っても治らない場合は、手術を行う場合があります。また、外反母趾の状態が悪ければ、早い段階で手術をすることもあります。手術は日帰りでできるものもありますが、4~5日入院する場合もあります。最近では見た目を重視する方も多く、小さい傷だけしか残らない場合もありますが、症状によっては、傷が深く残ることも。手術を行ったあとも、間違った歩き方を続けていたり、窮屈な靴で歩いていたりすると、再発する場合もあります。
整骨院では、テーピング療法や超音波治療や、インソールを使った施術方法もあります。テーピング療法は、外反母趾の原因となるアーチ部分を固定し、正しい歩き方に戻す方法です。このテーピング療法は、一人ひとりの足の形に合わせて固定できます。もちろん、足の小さな子供でも利用可能。また、テーピングをすることで足の痛みを軽減することもできます。テーピング療法は、手術のようにすぐに治りませんが、子供のうちに歩き方を治すことで外反母趾になりにくい足を目指すことができます。手術で一度治った場合でも、歩き方が悪いとまた外反母趾になる方も。間違った歩き方続けていたり、子供の足に合わない靴を履いていたり、歩かない生活を続けていると、また足が変形したり痛みが出たりします。その人の症状に合わせた治療法があるので、自分で判断せず専門家に相談することをおすすめします。
子供が外反母趾になる原因は、遺伝によるもの、生活環境によるものということがわかりました。子供の歩き方が少しおかしい、または足の痛みを訴える場合は、できるだけ早く専門家に診てもらいましょう。軽い状態であれば、リハビリやテーピングで改善することがあります。外に出る機会が少ない子供がいるご家庭では、休みの日に外で一緒に歩いたり走ったりする機会を増やしていきましょう。
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