columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.10.27 / 最終更新日:2021.2.18
今年に入ってから新型コロナウイルスの拡大にともない、マスクの着用を余儀なくされている方も多いと思います。そのせいか、当院にも頭痛を訴えられてご来院される方が増えています。
新型コロナウイルスの影響で、長時間のマスク生活を余儀なくされている方も多いと思います。
そのせいか、最近になって頭痛を訴えられる方が増えてきており、そのような頭痛のことをマスク頭痛と呼んでいます。
はじめに、マスク頭痛の原因についてみていきたいと思います。なぜマスクをすることによって、頭痛のリスクが増してしまうのでしょう。
試しにマスクを着けて走ってみると、とても息苦しいと思います。マスクをしていると、どうしても吸気量が減少する傾向にあります。それによって、脳へと送られる酸素量が減少し、頭痛のリスクを増します。
また、マスクを着けていることによって、自分の吐いた息(二酸化炭素)を吸引することとなります。二酸化炭素によって脳内の血管が拡張されることで、やはり頭痛のリスクが増すとされています。
マスクを長時間着けていると、耳が痛くなるという方も多いのではないでしょうか。常にゴムによって引っ張られることで、耳の痛みが生じるわけです。
それだけでなく、マスクの牽引力によって筋肉や筋膜が緊張すると、血管が圧迫され、脳へと送られる血液量が減少します。そのことも頭痛の原因の1つだと考えられています。
病院で検査をしても原因が分からない頭痛のことを一次性頭痛と呼びますが、マスク頭痛も一次性頭痛の一種です。マスクをすることでみられる一次性頭痛は、大きく分けて次の2つに分類されます。
頭痛というと、片頭痛をイメージされる方も多いのではないでしょうか。片側のこめかみ(両側のこともあります)がズキンズキンと拍動するように痛むのが特徴の頭痛です。
ひどくなると吐き気や嘔吐をともなうこともあります。また、閃輝暗点といって、目の前にチカチカと明るい光が見えた後、真っ暗になる現象もみられます。
片頭痛のメカニズムとしては、急激に血行が良くなることで脳圧が上がり、それが頭痛につながることがあげられています。そのため、片頭痛のことを血管性頭痛と呼ぶこともあります。
先ほど、原因不明の頭痛を一次性頭痛と呼ぶとお話ししましたが、一時性頭痛の大半を緊張型頭痛が占めています。
首や肩の筋肉が硬くなることで血管を圧迫し、血液の循環が悪くなることで頭痛を起こすとされています。
片頭痛のように吐き気や嘔吐など、その他の症状をともなうことはありません。また、痛み方もズキンズキン痛むというよりは、鉢巻きで締め付けられるように、後頭部から首の後ろ、前頭部にかけてじわじわと痛むケースがほとんどです。
マスクの着用にともなう頭痛以外の症状
長時間に綿ってマスクを着用していると、頭痛のほかにもいろいろな症状が現れてきます。そこで、代表的な症状を紹介しておきたいと思います。
マスクというと、免疫力の低下を予防するために着用するイメージがありますが、長時間に渡ってマスクを着けていると、かえって免疫力の低下を招く可能性もあります。
なぜなら、マスクによって全身が酸欠状態になると、免疫細胞の働きが不活発になるからです。このような「隠れ酸欠」が怖いのは、本人にこれといった自覚症状がない点です。
長時間のマスク着用によって呼吸量が減少すると、それにともなって横隔膜の上下動も少なくなります。その結果、寝ている間の呼吸量も減少し、睡眠の質を低下させるリスクが増します。
マスクによって酸素の吸入量が減少すると、めまいやふらつきが現れることもあります。いわゆる酸欠(チアノーゼ)の場合によく見られる症状でもあります。
マスク頭痛の多くは、長時間に渡ってマスクを着用することが原因となっています。そこで、自分でできるマスク頭痛の治し方を紹介したいと思います。
マスク頭痛の治し方としては、人のいない場所ではマスクを外すということがあげられます。
そもそもマスクは、自分がウイルスをもらわないためというよりは、人のウイルスを与えないために着用するものです。
周りに人がいないなど、ウイルス感染のリスクがないタイミングでマスクを外し、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込むとよいでしょう。
最近はデスクワークが主流となっており、それでなくても呼吸が浅くなっている方が増えています。呼吸が浅くなりと横隔膜の上下動が制限されます。
皆さんはノミという生物をご存知でしょうか。ノミの体長はわずか2ミリメートル程度ですが、その小さな身体に30センチメートルのジャンプ力が潜んでいるとされます。
人間で例えると、身長160センチメートルの人なら、240メートル飛ぶ計算となります。それほどのジャンプ力があるノミをコップに入れてフタをすると、そのうちにノミはコップの大きさまでしか飛べなくなってしまいます。
人間の横隔膜も、ずっと上下動を制限されていると、そのうちに上下動の幅が小さくなり、慢性的に呼吸が浅くなってしまいます。
そのため、たまには大きく深呼吸をして、横隔膜を大きく動かすことが重要です。深呼吸はいわば横隔膜のストレッチともいえるわけですね。
マスク頭痛を改善、および予防するためには胸郭を開くストレッチも有効です。胸郭を開くことで、呼吸がスムーズになり、酸欠状態を改善、予防することが可能です。そこで、寝たまま簡単にできるストレッチをご紹介します。
猫背を改善するときに、肩甲骨を寄せるようなストレッチをおこなうケースがありますが、呼吸を改善するためには、肩甲骨を寄せるより、胸郭を開くようなイメージでストレッチした方が効果的です。
日本人の3、4人に1人が頭痛に悩まされているというデータもありますが、ぷらす鍼灸整骨院では頭痛に対して次のような施術をおこない、根本的な改善を図っています。
原因不明の頭痛を訴えられる方のほとんどに、首や側頭部の筋緊張がみられます。逆に言うと、首や側頭部の筋緊張を緩めることで、多くの頭痛が快方へと向かいます。
背中の筋肉が硬くなると、横隔膜の上下動を制限することにつながります。そのため、当院独自の筋膜リリースによって、背中の筋緊張を気持ちよく取り除いていきます。
深呼吸は自分で唯一自律神経のバランスを整える方法ですが、それでも症状が改善しない場合は、当院の自律神経調整をおすすめしています。
自律神経は私たちの生命活動のすべてにかかわってきますので、自律神経のバランスを整えることによって、身体の回復力を高めることが期待できます。
新型コロナウイルスの猛威は、気温や湿度が上がる夏になっても収まる気配がなく、このままウイルスにとってすごしやい季節である秋、冬を迎えます。
まずますマスクが手放せなくなること必定ですが、それによってマスク頭痛が増えることも予想されます。今回紹介した対策をぜひお試しいただき、それでもマスク頭痛が出てしまったら、早めに当院までご相談くださいね。
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