columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.2.10 / 最終更新日:2020.2.10
多くのゴルフプレイヤーが経験する「ゴルフ肘」。
「肘の内側が痛み、ゴルフの練習ができない」
「しばらくゴルフを休んでも痛みが続き、日常生活にも支障が……」
このような症状で悩んでいる方も、結構多いのではないでしょうか。
ご自身やご家族の方が肘の痛みでお悩みのときは、ぜひこのページを参考にしてくださいね。
まずはゴルフ肘の具体的な症状や、痛みが発生する場所などについて確認していきましょう。
ゴルフ肘を医学的に説明すると、「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」というスポーツ障害に分類されます。
手のひらを上に向けて肘を真っ直ぐ伸ばすと、肘の内側の骨が少し出っ張っているのがわかりますよね。
その骨の出っ張りを「上腕骨内側上顆」と呼び、ゴルフ肘を発症すると、この部分が特に痛むようになります。
症状としてはゴルフスイングをしたときの痛みの他に、上腕骨内側上顆を手で押したときの圧痛、腕の曲げ伸ばしや手を強く握る動作での痛みなどが挙げられます。
趣味でゴルフをしていて、電車の吊り革につかまったり重い商品の入った買い物袋を持ったときに肘の内側が痛む場合は、ゴルフ肘を発症している可能性がかなり高いです。
肘のスポーツ障害といえば「テニス肘」を思い浮かべる方も多いですよね。
テニス肘は別名を「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼び、肘の外側を痛める場合がほとんどです。
また、野球肘はゴルフ肘と同様に「上腕骨外側上顆炎」という診断名がつく場合があります。
これは野球の投球動作とゴルフのスイングで、同じ筋肉を使うことが多いためです。
そのため、野球の練習中に発症したものを「野球肘」、ゴルフ中に痛めたものを「ゴルフ肘」というように区別をしています。
ここからはゴルフ肘を引き起こしてしまう原因について解説していきます。
ゴルフスイングの動作にはクラブの重さを支える指や手首の筋肉や、肘を曲げ伸ばしするための筋肉が多く使われます。
これらの筋肉のほとんどはまとまって一つの腱となり上腕骨内側上顆に付着しているため、スイングの練習をすればするほど疲労がたまって腱が炎症を起こしてしまうのです。
ゴルフ肘はゴルフを始めたばかりの初心者や中級レベルの方に多く発症するのですが、その理由はスイングフォームの乱れにあります。
このようなスイングフォームはゴルフ肘を引き起こす原因となるので、心当たりがある方はしっかりと改善しましょう。
ゴルフ肘は骨に痛みや炎症があると思われがちですが、実際は骨に着している「腱(けん)」という組織のトラブルです。
「靭帯」が骨同士をつなぐ組織なのに対し、「腱」は筋肉と骨をつなげています。
ちなみに皆さんがよく聞く「アキレス腱」は、ふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋と腓腹筋)が、かかとの骨に付着する部分のことを指しているのをご存知でしたか?
ゴルフ肘は趣味でゴルフを楽しむ中高年の方に多く発症します。
筋肉と異なり腱は鍛えて丈夫にすることができないため、加齢とともに腱が衰えてゴルフ肘を発症しやすくなってしまうのです。
スポーツ中のケガや痛みなどを放置すると後遺症が残ってしまったり、痛めた部分を無意識にかばって他の部位を痛めてしまう可能性が高くなってしまいます。
ゴルフ肘などのスポーツ障害で痛みが出た場合は、なるべく初期の段階で「RICE処置」を行ないましょう。
ケガをしたらすみやかにスポーツを休止して安静に。炎症を鎮めるためにアイシングを施し、包帯などで圧迫します。
内出血や腫れを防ぐために、心臓より高い位置まで患部を挙上しましょう。
これらの処置を適切に行なうことが、早期の回復につながります。
RICE処置以外にも、ゴルフ肘を治す方法はまだまだたくさんあります。
ここからは自宅で簡単にできるストレッチや整骨院での施術内容などについてご紹介しますので、ゴルフ肘の改善にぜひお役立てくださいね。
ゴルフ肘の原因となる前腕の筋肉「回内筋(かいないきん)」や「手根屈筋(しゅこんくっきん)」などを伸ばすストレッチを1つご紹介します。
痛みが出ていない場合も、予防として左右同様に2回ずつ行ないます。
整骨院などでゴルフ肘の治療をするときに行われるのが、「電気治療(ハイボルト治療)」や「超音波治療」を代表とする「物理療法」です。
これらの施術には炎症を鎮めて痛みを緩和させる効果があるのですが、同時に硬くなった腕の筋肉をほぐす作用も働くため、より効率的にゴルフ肘を改善できます。
ゴルフ肘を発症したあとすぐに練習を休んだとしても、肘関節や腕には日常のちょっとした動作で負荷がかかるため、治りが遅くなってしまう場合があります。
そのようなときに有効なのが、テーピングです。
ゴルフ肘に対して行なうテーピングには、筋肉や肘関節の動きを制限したり、腕に掛かる負荷を軽減させる効果があるため、痛みの緩和につながります。
日常生活でも肘の痛みが気になるという方はまず身体の専門家に相談して、症状に合ったテーピングをしてもらうことをオススメします。
ゴルフ肘を発症してから1週間ほど安静にしていても痛みが引かないときや、日常生活に支障をきたすほど痛みが続く場合、別のケガを併発している可能性が考えられます。
中には神経痛を引き起こしていたり他の靭帯を同時に損傷していたというケースも意外と多く存在するため、肘の痛みが気になったときはなるべく早い段階で身体の専門家へ相談しましょう。
わたしたち「ぷらす鍼灸整骨院」ではゴルフ肘はもちろん、その他のスポーツ障害や身体の痛みに対しても、患者さま一人ひとりの症状に合わせた最適な施術をご提案させていただきます。
特にスポーツ障害は、痛みが解消したとしても原因となる身体の使い方を改善しなければ再発する可能性が高くなってしまいます。
さまざまなスポーツを経験し専門的な知識を取り入れたスタッフが再発を防ぐためのポイントなどをアドバイスしますので、身体の痛みで気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
今回はゴルフ肘の症状や原因、治療方法などについてご紹介しました。
スポーツ障害は痛みが出た初期の段階で身体の専門家へ相談することが、早期回復の決め手となります。
しかし、痛みがあるためゴルフの練習を控えたいけれど、どうしても断れないお誘いを受けることもありますよね。
そのようなときは市販のゴルフ肘用サポーターなどを活用して悪化を防ぐのも、対策として有効です。
ご紹介したストレッチも積極的に取り組みつつ、肘の痛みをしっかりと改善していきましょう。
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