columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.3.30 / 最終更新日:2020.3.30
関節に痛みが出ることで知られるリウマチですが、これほど医学が進歩した現在でもその原因がハッキリ分かっていません。
ただ、鍼灸の施術によって痛みを緩和できるケースも多々あります。
リウマチに対する鍼灸の施術の有効性について解説する前に、そもそもリウマチとは何なのかについて解説しておきたいと思います。
リウマチは関節に見られる炎症性の疾患で、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群などと同様に、膠原病(こうげんびょう)の一種に分類されます。膠原病とは筋肉や関節に慢性的な炎症や変性を引き起こす原因不明の疾患です。
リウマチは膠原病の50%以上を占める疾患ですが、いまだにハッキリとした原因が分かっていません。今のところ、リウマチは自己免疫疾患の一種であると説明されるにとどまっています。
本来であれば私たちの身体を守るべき免疫系に異常が生じ、私たち自身の関節を攻撃することから、リウマチを発症してしまうというわけです。
ただ、これに関しても、単にリウマチによって痛みが生じるメカニズムを説明しているにすぎず、原因に関してはいまだに不明のままです。
リウマチの特徴として、初期には痛みではなく、朝起きたときの手のこわばりが見られることがあげられます。その後、次第に指の第2関節に腫れや痛み、変形が見られるようになります。
リウマチとよく間違われやすい疾患に指の変形性関節症であるヘバーデン結節がありますが、ヘバーデン結節の場合は指の第2関節ではなく、第1関節に変形を起こすのが特徴です。
また、リウマチの場合は両側性(りょうそくせい)といって、左右両方の手に変形が起こります。一方、ヘバーデン結節の場合は、両方の指が同じように変形するとは限りません。
リウマチは、初期の段階では朝起きたときに手がこわばったり、指に痛みが出たりする程度なのですが、治療せずに放置してしまうと症状が徐々に進行し、足首や膝といった大きな関節にまで関節破壊が見られるようになります。その結果、歩行に支障を来すようなケースもあります。
リウマチの症状を緩和したり、症状の進行を抑制したりするのに、鍼灸が有効とされることも多々あります。では、鍼灸とはどのような施術法なのでしょうか。
鍼灸は伝統的な東洋医学の一種です。日本には奈良時代のころに伝わり、その後、漢方として長い間、日本医学の中心を担っていました。
明治維新にともなって西洋医学が中心となりましたが、西洋医学では見ることのない筋肉や筋膜、腱、靭帯といった軟部組織の不調を改善するのに、鍼灸は今でも一役買っています。
鍼灸というと、いまだに「なんとなく信用できない」という方もいらっしゃいますが、中国では漢方、推拿(すいな:中国発症の整体の源流的存在)とともに、中国伝統医学の中心的存在を占めています。
鍼灸の歴史は今から2000年以上も前の中国にまでさかのぼります。日本人も好む中国三大奇書の1つである「三国志演義」にも、主役の1人である曹操が、鍼治療を受けていたという記述が見られます。
日本には奈良時代に伝わりましたが、当時はお灸が中心としておこなわれており、鍼が盛んに用いられるようになったのは、平安期以降になってからです。
鍼灸の施術には、西洋医学には期待できない様々な効果が期待されています。その根底には、人間が持つ自然治癒力を高めるという発想があります。
鍼灸治療には、痛みを緩和する効果が期待されています。臨床上でも「がん」の痛みを緩和させるために鍼灸が用いられるなど、西洋医学との「いいとこ取り」が進んでいます。
鍼灸の施術には血行を促進する効果があります。血液は全身に酸素と血液を運んでいるため、血行が良くなれば、全身の栄養状態を改善することが可能です。
東洋医学には「瘀血(おけつ)は万病の元と」という考え方があり、血液の循環が滞った場所に不調を起こすとされています。
実際に何らかの症状を訴えられる方を見てみると、患部への血行阻害や冷えが見られます。逆に言うと、血行を促進することで、症状を快方へ向かわせることができるというわけなのです。
東洋医学の目的は、自律神経のバランスを整えることにあります。なぜ自律神経を整えることが重要かというと、自律神経のバランスが乱れることによって、本来人間が持っている自然治癒力が低下してしまうからです。
東洋医学が西洋医学ともっとも異なっている点が、薬や手術で症状を抑えたり病巣を摘出したりするのではなく、自然治癒力を高めて、自分で自分の身体で治せるように導くということです。
リウマチは細菌感染やウイルスによって発症するわけではなく、自分の身体の仕組みに異常が生じることで発症するものです。そのため、自律神経のバランスを整え、自分で治そうとする仕組みを作ることが重要となります。
鍼灸によって自律神経のバランスを整えることができれば、免疫系を正常に導くことも期待できます。鍼灸には血行を促進する効果がありますが、血行が促進すれば冷え性の改善にもつながりますよね。
体温が1度上昇すると、人間が本来持っている免疫力もおよそ30%高くなると言われています。これも鍼灸の持つ自然治癒力を高める作用と言えそうですね。
ぷらす鍼灸整骨院にも、多くのリウマチ患者さんが足を運んでくださっています。
当院で施術を受けていただくことには、以下のようなメリットがあると自負しております。
鍼灸が西洋医学に比べてもっとも優れている点の1つが、医薬品のような副作用の心配がないことです。鍼灸の施術においては、身体に害悪をもたらすようなことは決しておこないません。
ぷらす鍼灸整骨院で施術を受けるメリットとして、あなたが本来持っている自然治癒力を高められることがあげられます。
先述したように、リウマチの原因は分かっていませんが、身体の仕組みに異常が生じることで、発症リスクが高まります。そのため、自然治癒力を高め、治せる身体にしていくことが重要なのです
リウマチをはじめとした「原因不明」の疾患を宣告されると、どうしても「もう治らないのか」と、絶望的な気分になってしまうものです。
ただ、当院には施術を受けて症状が緩和したり、薬を飲まなくてよくなったりした方がたくさんいらっしゃいます。そういう方の存在によって、あなたの治そうとする意志を高めることが可能となります。
リウマチが見られる場合、痛いからおとなしくしていたほうが良いのでしょうか。それとも、痛みを我慢できる範囲で動いた方がよいのでしょうか。その他の注意点と併せて紹介します。
痛みがあるとついつい運動不足になりがちですが、身体を動かさないと筋力が低下し、さらに身体を動かすのが億劫になるという悪循環に陥りがちです。
もちろん痛いときに無理をして動く必要はありませんが、調子が良い時には適度に身体を動かすようにしましょう。その方がストレスの発散にもつながりますよ。
リウマチを発症した場合、食事の栄養バランスに注意しましょう。特に、筋力低下を予防するため、良質のたんぱく質を摂取することが重要です。ただし、お肉よりは魚からたんぱく質を摂取したほうが良いでしょう。
動物は人間よりも体温が高いため、体内で脂が固まり、動脈硬化のリスクを増してしまいます。魚が苦手だという方は、豆腐や納豆など、大豆製品からたんぱく質を摂取するとよいでしょう。
東洋医学では、「冷えは万病の元と」とも言われます。実際、女性にリウマチ患者さんが多いのは、男性に比べて冷え性の方が多いからではないかとする説もあります。
身体を冷やす食べ物や飲み物はなるべく避け、普段からお風呂に浸かるなどして、身体を冷やさないよう気を付けましょう。
リウマチの原因は今のところよく分かっていませんが、一般的な原因不明の疾患と同様、冷えや血行不良、ストレスなどによって症状が増強する傾向にあります。
普段から適度に身体を動かし、血行を促進し、ストレスを発散するようにしましょう。
それでも痛みがつらい時、病院の治療ではなかなか改善がみられないときはお気軽にぷらす鍼灸整骨院までご相談くださいね。
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