columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.12.4 / 最終更新日:2019.12.4
正座をした後に足がしびれることは誰にでも起こり得ますが、原因が分からないのにしびれがあると不安になるものですよね。
しかも、そのようなしびれの多くが、病院を受診しても「原因不明」とされます。では、なぜ手足のしびれが起こるのでしょう。そこには意外な原因が潜んでいるかもしれませんよ。
目次
手足のしびれの原因について解説する前に、そもそもしびれとは何なのかについて知っておきましょう。しびれといったときにもっとも分かりやすいのが、正座をした後に起こる足のしびれです。
足がしびれると最初は感覚が鈍くなり、手で触れても触っている感覚がしなくなります。その後、足がピリピリとしびれたり、くすぐったいような感じがしたりします。やがて時間が経つと、ピリピリしたしびれも収まります。
このように、単にしびれといっても感覚が鈍くなったりピリピリ感がしたり、くすぐったいようなムズムズ感がしたりと、いろいろな現象が現れるのです。
しびれにともなっていろいろな現象が見られるということですが、医学的にはしびれに関して、どのように定義しているのでしょうか。医学的には、しびれにともなって以下の3つの現象が見られるということです。
しびれの特徴の1つとして、感覚の低下があげられています。正座をした後にしびれたときのように、しびれた場所を触っている感覚がなくなるだけでなく、暑さや冷たさを感じる感覚も鈍麻します。
運動麻痺はしびれの大きな特徴です。手に持ったコップを取り落としたり、足に力が入らなくなったりといった現象が見られます。
知覚異常も医学的に見た場合のしびれの特徴です。正座をしたわけでもないのに、理由もなくピリピリとしびれる感じや、ズキズキと痛むような感じが現れます。
それでは次に、手足がしびれる際に考えられる、代表的な整形外科的疾患、およびその原因を紹介したいと思います。
手がしびれる場合に考えられる整形外科的疾患としては、頚椎症があげられます。頚椎(首の骨のこと)の中を通る神経が何らかの原因で圧迫され、手にしびれが生じたり、巧緻運動(ボタンを留めるなどの動作)がしづらくなったりするのが特徴です。
手根管症候群は、中高年女性に多く見られる整形外科的疾患です。特に手をよく使う女性に多く見られるのですが、親指の内側から薬指の外側にかけてしびれの出るのが特徴です。
原因はハッキリしていないのですが、何らかの原因によって正中神経が圧迫され、それによってしびれが生じると考えられています。
肘部管症候群は、手根管症候群とは異なり、薬指の内側から小指の内側にかけてしびれが現れる整形外科的疾患です。
尺骨神経(尺骨神経)が圧迫されることで手のひらの内側(小指側)にしびれが生じるとされており、その原因としては加齢やひじの変形などがあげられています。
次に、足のしびれを誘発する代表的な整形外科的疾患について見ていきたいと思います。皆さんも聞いたことがある疾患が多いと思いますよ。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱(背骨のこと)の中を通っている神経が、何らかの原因によって圧迫されることで、腰痛や足のしびれを生じる整形外科的疾患です。
脊柱管狭窄症の最大の特徴が間欠跛行(かんけつはこう)です。歩いてしばらくすると、痛みやしびれのために歩行困難となりますが、しばらくするとまた歩けるようになるということを繰り返します。
腰椎椎間板ヘルニアも、足のしびれが出る整形外科的疾患としてよく知られています。腰の骨と骨の間にある椎間板から髄核が飛び出し、神経を圧迫することで、腰痛や足のしびれが出るとされています。
坐骨神経痛や梨状筋症候群も、足のしびれが出る疾患として知られています。ただし、坐骨神経痛や梨状筋症候群は症状を説明しているだけのことで、疾患名というわけではありません。
手足にしびれが出ると、「もしかして脳に異常があるのでは?」と心配になると思います。そこで、脳に異常がある場合のしびれについて見ていきたいと思います。
脳が原因となってしびれが起こる場合、右半身、あるいは左半身のどちらかにしびれが見られることが多いです。多くは運動麻痺をともないますが、感覚異常だけが見られるケースもあります。
手のしびれや頭痛を訴えて病院や整形外科を受診する人は多いですが。そのほとんどが「脳には異状なし」と言われます。しびれている場所に知覚があり、なおかつ筋力の低下が見られないようであれば、脳疾患を心配する必要はほとんどありません。
手足にしびれが現れる重要な疾患としては、糖尿病があげられます。糖尿病には三大合併症と呼ばれる症状があり、そのうちの1つが糖尿病性神経障害です。そのため、糖尿病の有病者にしびれが見られる場合、速やかに医師に相談することが重要です。
しびれを訴えて病院や整形外科を受診しても、そのほとんどは原因不明とされます。それは、西洋医学が画像診断を根拠としており、筋肉や筋膜といった軟部組織に目を向けていないからです。では、手足のしびれは何が原因で起こると考えられるのでしょう。
手足のしびれが起こる原因としては、血行不良が考えられます。一番分かりやすいのが正座ではないでしょうか。正座をすると膝窩動脈(しつかどうみゃく)が圧迫されます。その後、一気に血液が流れることで、足のしびれが起こるのです。
筋肉の緊張も、手足のしびれの原因と考えられています。筋肉が固くなることで神経を圧迫し、しびれが出ると考えられるのです。坐骨神経痛や梨状筋症候群などはその典型例です。
もし手足にしびれが見られる場合、どのように対処すればよいのでしょう。継続的にしびれが出ているわけではないのであれば、以下のことに注意しましょう。
断続的にしびれが出るのであれば、しびれが起こるタイミングに注意しましょう。朝起きたときに出るのか、それとも夕方に出るのかを把握しておくことで、原因の究明が容易になります。
しびれが起こる場所を特定しておくことも重要です。手の親指側にしびれが出るのか、それとも小指側にしびれが出るのかを特定することによって、原因疾患の特定につながります。
しびれが出る姿勢を覚えておくと、やはり原因疾患を特定しやすくなります。例えば、足にしびれが出ているときに、前かがみになると楽な場合、脊柱管狭窄症の可能性があります。
病院や整形外科を受診して「原因不明」と言われた場合、鍼灸整骨院でみてもらうのも1つの手です。なぜなら、鍼灸整骨院では、病院や整形外科では注目していない、筋肉や筋膜といった軟部組織に注目しているからです。実際、しびれの多くが筋肉や筋膜の緊張からもたらされています。
私たちぷらす鍼灸整骨院では、おひとりおひとりのしびれの症状に応じて、手技だけでなく鍼灸や電気治療から最適な施術を国家資格者がご提案させていただきます。
手足のしびれにお悩みの方はお気軽にお近くのぷらす鍼灸整骨院までご相談くださいね。
手足がしびれると不安なことはもちろん、何より不快なものです。そのため、普段からの予防が重要となります。
東洋医学では「冷えは万病のもと」と言いますが、手足のしびれも冷えともなう血行不良が原因で起こることもあるので、普段から身体を冷やさないよう気を付けましょう。
筋肉が緊張すると、神経を圧迫してしびれを生じるリスクが高くなります。日頃からストレッチをおこない、筋肉が固くならないよう気を付けましょう。
多くの方は実際に不調が現れてから病院を受診しますが、理想を言えば「未病(病気になる前の段階)」を改善することが重要です。そのため、定期的に整骨院で体の状態確認するなど、身体のメンテナンスをおこなうようにしましょう。
手足がしびれることはそれほど珍しいことではないため、「どうせたいしたことはない」と放置してしまいがちです。実際、脳が原因となってしびれが起こることむしろ稀なのですが、それでも原因を特定しておくことは重要です。
ただ、病院や整形外科を受診して画像診断をしても、「問題なし」とされるケースがほとんどという現実があります。その場合、鍼灸整骨院などで筋肉や筋膜を見てもらいましょう。
何より、未病の段階で手を打っておけば、将来の病気を予防することにつながります。「たかがしびれ」と放置せず、なるべく早めに対策してくださいね。
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