columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.9.12 / 最終更新日:2021.2.12
妊娠が分かって幸せな気分でいたのに、妊娠後期に入って逆子が発覚すると、不安な気持ちになる妊婦さんもいらっしゃると思います。
逆子は放っておいても治るケースもありますが、大切な赤ちゃんはどうか無事健康に生まれてきてほしいですよね。
そんな方におすすめなのが逆子体操です。今回は逆子体操のやり方や効果について解説するとともに、逆子体操を行なう際のポイントや注意点を紹介します。
通常、赤ちゃんはお産の時に頭から出てくるものですが、逆子の場合、頭の方が上になっているため、産道に長くとどまり、酸欠に陥る可能性があります。
そのため、妊娠36週になっても逆子が直らない場合、帝王切開の日取りを決めるケースがほとんどです。ただ、いったん帝王切開で出産すると、次回以降の出産にあたっても手術をする必要があります。
そこで、妊娠35週までに逆子体操をおこない、赤ちゃんの頭を下に持ってくるわけです。逆子「体操」という名前から、何か特別な運動をするのかと思われがちですが、実際には逆子を直すためのポーズをとるだけです。
ただし、逆子体操を行なうことで100%逆子が直るわけではありませんし、逆子体操の効果に関しても、専門家の間で意見が分かれています。
逆子体操をしてもしなくても一緒だという医師もいれば、しない方が良いという医師もいます。反対に、赤ちゃんに語りかけながら逆子体操をすることで、逆子の改善が期待できるとする医師もいます。
実際、逆子体操を行なうことで、逆子が直ったという例はたくさんあります。身体に無理のない範囲で、赤ちゃんのために逆子体操をしてしてみたいというママさんのために、役立つ情報をまとめました。少しでもお悩み解消につながれば幸いです。
逆子体操を行なうと、頭の位置が骨盤よりも下になります。それによって脳の下垂体が刺激され、赤ちゃんの胎動を増すことが期待されています。逆子体操は一般的に、以下の2つの方法で行なわれています。
胸膝法(きょうしつほう)は、お尻を上げた状態で四つん這いになり、骨盤の位置を頭より高くする逆子体操です。
ブリッジ法はその名のとおり、仰向けになってブリッジのようにおなかを持ち上げる逆子体操です。と言っても、両手と両足を踏ん張っておなかを持ち上げるわけではありません。
クッションだけでは身体がしんどいという場合、パートナーや家族に協力してもらって身体を支えてもらいましょう。
逆子自体は妊娠初期でも起こり得ます。妊娠初期は赤ちゃんがまだ小さく、子宮の中を自由に動き回れるからです。そのため、この時期に逆子体操をおこなってもあまり意味がありません。
逆子体操を始めるのは妊娠後期、およそ妊娠30週前後が良いとされています。妊娠33週になると、担当のお医者様から「帝王切開になるかもしれない」と言われるケースが多いようです。
さらに、妊娠36週になっても逆子が直らない場合、帝王切開の日取りを決める流れとなるのが一般的です。そのため、逆子体操は妊娠30週前後から妊娠35週にかけて行われることとなります。
逆子体操は特定のポーズをとるだけなので、運動経験のない方にとっても特に難しいことはありません。ただ、逆子体操の効率を高めるためのポイントがあります。
逆子体操を行なう際には、身体を温めるようにしましょう。冷え自体が逆子の原因になるわけではありませんが、身体が冷えると、子宮の筋肉が収縮して固くなってしまいます。
子宮の筋肉が固くなると、赤ちゃんが身体を動かしづらくなってしまいます。逆子の効率をアップするためにも、入浴後など身体が温まっているタイミングで行なうとよいでしょう。
「逆子が直らなかったらどうしよう」とか「帝王切開は嫌だな」などとネガティブなことを考えていると、ストレスによって血液の循環が悪くなってしまいます。
東洋医学の分野では、悩みによって熱が頭に上り、下半身が冷えると考えられています。まだ見ぬ赤ちゃんと会える瞬間を期待しながら、ポジティブな感情で行ないましょう。
逆子体操は激しく体を動かすようなものではないため、それほど危険性はありません。とはいうものの、いくつかの注意点があるので紹介しておきます。
逆子体操を行なう場合に絶対に必要なことが、医師と相談しながら行なうという点です。妊婦さんによっては逆子体操の運動であっても、避けた方が良いケースもあります。
逆子体操を行なった女性にありがちなのが、「逆子体操をしたら腰が痛くなった」というものです。もともと身体が柔らかい人でも、妊娠中におなかが大きくなってくると、腰や臀部の筋肉が固くなってしまうものです。
そのような状態で骨盤を高く持ち上げると、腰痛を発症するリスクが高くなってしまいます。逆子体操をして痛みが出るときは、無理をせず中断するようにしましょう。
逆子体操以外にも、逆子を改善する効果が期待できる方法もあります。逆子体操と同様、確実に効果がでるという訳ではありませんが、試してみる価値はあると思いますよ。
逆子のことを医学的には骨盤位と呼んでおり、それを矯正するために「骨盤位外回転術」という施術が行なわれるケースもあります。
妊娠37週の段階で逆子が継続しているケースは、全妊婦さんの内3%程度とされています。そのほとんどのケースで母子の安全を第一に考え、帝王切開が選択されることとなります。
帝王切開自体は非常に一般的、かつ安全な手術療法なのですが、2回目以降の出産の際も帝王切開をすることとなりますし、おなかにも傷が残ってしまいます。
そのようなリスクを避けるため、外回転術が選択されるケースもあります。外回転術は以下のような手順で行なわれます。
外回転術を行なって逆子が直る確率は60%から70%とされています。また、熟練の医師でないと施術効果が上がらないケースもあり、医師の経験や技量に大きく左右されるといわれています。
妊婦さんや赤ちゃんの状態によっては、初めから帝王切開が選択されるケースもあります。これらの点を勘案すると、あくまでも外回転術は一つの選択肢だと考えるべきでしょう。
鍼灸(はり・おきゅう)の施術を行なって、逆子が改善されたという例は多数あります。
逆子治療にお灸を据えるということは昔からよく行なわれていました。また、鍼治療によって子宮を柔らかくしたり、自己治癒力を高めたりする効果が期待されています。
ぷらす鍼灸整骨院にも逆子鍼灸を得意とする鍼灸師が在籍しておりますので、最寄りの店舗までお気軽にお問い合わせください。
最近は「胎教」といって、おなかの赤ちゃんに語りかけたり、音楽を聞かせたりすることが行なわれるようになっています。
医学的・科学的根拠はよくわかっていませんが、母体がリラックスすることによって、おなかの赤ちゃんにも良い影響があるのではないかと考えられています。
特におなかの赤ちゃんはお母さんの声を聴き分けているとされ、お母さんが話しかけることで、胎児の心拍数が上がったというデータもあるそうです。
実際に、逆子の赤ちゃんに向かって「元気に産んであげたいから、ママと一緒に頑張ろうね」などと語りかけたところ、逆子が直ったというケースもあるということです。
逆子に関してはいまだにハッキリとした原因が分かっておらず、決定的な改善法もありません。とはいえ、赤ちゃんのために何かしてあげたいのはママの優しさですよね。
今回紹介した逆子体操も、逆子を改善するための1つの選択肢です。おなかの赤ちゃんに話しかけながら、リラックスした気分で取り組んでみてくださいね。
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