columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.9.10 / 最終更新日:2019.11.25
妊娠後期になった時に産婦人科でエコー検査をすると、医師に「逆子になっていますね」と言われることがあります。初めての妊娠の場合は特に、逆子といわれるとすごく不安になるものですよね。
そこで今回は、逆子になる原因や、逆子を予防するための妊娠中の生活のポイントについて紹介します。あまり心配し過ぎず、気楽な気持ちで読んでくださいね。
多くの妊婦さんを不安に陥れる逆子ですが、なぜ逆子になってしまうのでしょうか、意外なことに、その原因はよくわかっていません。
「そもそも、なぜ逆子になってしまうの?」という疑問は多くの妊婦さんがお持ちだと思いますが、現代医学をもってしても、なぜ逆子になるのかハッキリとした原因は分かっていません。
実は妊娠中、多くの妊婦さんが逆子を経験しているということです。特に妊娠初期は赤ちゃんが小さく、子宮の内部が広いため、寝返りを打つような感じで、逆子になるケースが多々あります。
妊娠後期になると徐々に赤ちゃんが大きくなるため、自由に寝返りを打ちづらくなります。そのときに、たまたま何かのタイミングで頭が上になると、逆子になるという訳です。
逆子のハッキリとした原因は分かっていませんが、子宮や子宮周囲の筋肉が緊張したり、ストレスがたまったりすることで、逆子のリスクが高まると言われています。
冷えが直接的に逆子の原因となる訳ではありませんが、冷えにともなっておなか周りの血行が悪くなると、筋緊張が生じ、逆子のリスクを高めます。
なぜなら、冷えによって子宮や子宮周囲の筋肉が固くなると、子宮が収縮するため、赤ちゃんが自由に寝返りを打てなくなるからです。
ストレスは万病のもとと言われますが、逆子に関してもリスクファクター(危険因子)となります。
ストレス状態が継続すると、自律神経の内、交感神経が優位になります。交感神経が優位になると、血管が収縮し血行を阻害します。
それによって子宮周りの血液循環に悪影響を及ぼし、子宮が固くなって逆子のリスクを増すという訳です。
また、東洋医学の世界では、悩み事や不安があると、頭に熱が上るとされています。それによって子宮周りが冷えてしまうと、やはり逆子のリスクが増すのです。
妊娠中に逆子を予防する際のポイントは、子宮を収縮させないことです。子宮が収縮すると、子宮の中が狭くなるため、逆子の可能性が高まります。では、子宮の収縮を防ぐにはどうしたらよいのでしょう。
子宮の収縮を防ぐには、段差をなるべく避けるようにしましょう。仮に同じ高さを上る場合、階段を選ぶと坂道よりもはるかに筋肉にかかる負担が増します。
スロープがある場所であれば、階段ではなく、なるべくスロープを選ぶのがおすすめです。エレベーターやエスカレーターがあるのなら、そちらを利用するとよいでしょう。
また、目的地に向かう場合や、目的地から帰る場合、迂回できる道があるのなら、そちらを選択しましょう。少々遠回りになったとしても、「妊娠中の運動になる」と考えると楽しいですよ。
台所仕事をしていると、高いところにあるものを取るケースもあるでしょう。そのようなときに無理をすると、お腹に力が加わって腹圧を上昇させるため、やはり子宮が収縮してしまいます。
特に台の上にのぼる場合、足を滑らせる危険もあります。体力に自信がある人ほど無理をせずに、高いところのものはパートナーやご家族、友人に任せましょう。
背伸びをすると気持ちがいいので無意識にやってしまうケースもあると思います。ただ、背伸びをするとかえって筋肉が収縮しやすくなるため、子宮も収縮してしまいがちです。妊娠中はおなかの赤ちゃんのためと考え、なるべく背伸びをしないよう心がけましょう。
逆子の場合、赤ちゃんの背中側を上にして寝ると、寝ている間に赤ちゃんが回転して、頭位(頭を下にした状態)に戻るケースもあるようです。
赤ちゃんの背中がどちらを向いているかは、心音で判断できます。もしおなかの左側で心音が聞こえるようであれば、赤ちゃんの背中も左側を向いています。
最近は家庭でも赤ちゃんの心音を計れる「心音計」も販売されているので、「赤ちゃんの心音がどちらから聞こえているか分からない!」という方は、そのようなアイテムを利用するのも良いでしょう。
ただ、「赤ちゃんが大きくなると、どこからでも心音が聞こえるから意味がない」という助産師もいれば、「やはり赤ちゃんの背中側を上にして寝た方が良い」という産婦人科医もいます。
このあたりが、「逆子が原因不明」とされる所以なのですが、妊婦さんとしては、赤ちゃんのためにできることはしてあげたいものですよね。背中側を上にして寝ることによる弊害もないのですから、試してみる価値はありますよ。
東洋医学では、ストレスと並んで「冷え」も万病のもととされています。身体を冷やして良いことは何もありませんし、また、不具合が生じている場所には必ずと言っていいほど冷え(血行不良)が見られるものです。
月経痛や月経前症候群、子宮内膜症や子宮筋腫など、婦人科系のお悩みを持つ女性の多くに冷えが見られるとされています。
そのため、普段からきちんと湯船につかったり、冷たい飲み物を飲みすぎないようにしたりと、とにかく身体を冷やさないようにすることが重要です。お風呂に入ると血行が良くなるのはもちろんのこと、副交感神経が優位になってリラックスできます。
副交感神経が優位になれば睡眠の質も高まりますし、なによりお母さんがリラックスしている方が、お腹の赤ちゃんも居心地が良いものです。
また、お灸をすると逆子が直ったというケースもあります。お灸をすることで身体をじんわりと温められますし、リラックス効果も得られるので、逆子の改善も期待できるという訳ですね。
逆子の改善法とまでは言いませんが、おなかの赤ちゃんに声をかけることで、逆子が直ったという例もたくさんあります。
妊娠23週頃になると、おなかの赤ちゃんにも外の世界の音が聞こえるといわれていますが、特にお母さんの声はよく聞き分けるそうです。
生まれてきた赤ちゃんがお母さんに抱っこされて安心するのは、妊娠中にお母さんの声を聞く機会が多いからではないかと考えられています。
実際、逆子の赤ちゃんに「元気で産んであげたいから頑張ろうね」のように優しく声をかけ続けた結果、逆子が直ったという例もあります。声をかけることによるマイナスもないのですから、普段からお腹の赤ちゃんに積極的に声をかけてあげましょう。
一般的に、妊娠33週になっても逆子が直らない場合、担当の医師から帝王切開の可能性が示唆され、さらに36週になると、具体的な手術の日程が検討される流れとなります。
ただ、妊娠35週を過ぎても逆子が直らないのは、全体の3%から5%程度とされています。また、帝王切開の覚悟をしていたら、2、3日で逆子が直っていたというケースも多々あります。
そのため、最後まで諦める必要はありません。お母さんがポジティブでいれば、おなかの赤ちゃんもきっと応えてくれると思いますよ。
実際に逆子になってしまって不安という方に、逆子体操のやり方や注意点を紹介したページもありますのでお役立てください。
逆子の原因はハッキリとしたことが分かっていないので、むやみに自分を責めるようなことはしないでくださいね。
もし何か不安なことがあれば、一人で抱え込まずに、産婦人科や鍼灸院など、身体の専門家に相談すると気分が楽になりますよ。
なにより、お母さんがリラックスしていれば、おなかの赤ちゃんも快適に過ごすことができるというものです。
気が付いたら逆子が直っていたという例も多いので、あまり悩み過ぎずに、楽しくマタニティライフを過ごしてくださいね。
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