columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.12.12 / 最終更新日:2019.12.12
肉離れを起こすと、ブチッという不快な音と主に、猛烈な痛みに襲われます。できれば肉離れを起こさずに生涯を終えたいものですが、もし肉離れを発症した場合、どのように対処すればよいのでしょう。
また、肉離れが起こる原因を取り除き、肉離れになりにくい身体を手に入れるにはどうしたらいいのでしょう。
「肉離れという言葉は聞いたことがあるけど、足がつるのとどう違うの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。そこで、肉離れとは何なのかについて解説します。
足がつった時にも筋繊維が断裂しますが、その程度がひどいものを肉離れと呼ぶと思って頂いて間違いありません。
肉離れは、運動中に「踏ん張る動作」をおこなったり、「切り返しの動作」をおこなったりするときに発生します。少し専門的な話になるのですが、筋肉が収縮している時に伸展動作(筋肉を伸ばすこと)を強いられると肉離れが発症しやすくなります。
例えば、ランニングをしているときであれば、足を挙げた時ではなく、地面に足をついたタイミングで肉離れを起こしやすいというわけです。
肉離れを起こした場合、ブチッという音とともに雷に打たれたような激しい痛みが生じます。また、時間がたつと患部に内出血が見られるケースもあります。
筋繊維が断裂することによって肉離れが起こるということですが、なぜ筋繊維が断裂しやすくなってしまうのでしょうか。肉離れの原因としては、主に以下のようなことがあげられています。
肉離れの原因としては、身体が硬いこともあげられます。例えば、股関節が硬いと太ももの筋肉に余計な負荷がかかってしまため、肉離れを起こしやすくなるのです。
疲労が蓄積していると、筋肉の柔軟性が失われてしまいます。その結果、筋肉に負荷がかかったときに切れやすくなってしまうのです。
冷えも肉離れの原因の1つです。冷えると筋肉が硬くなるため、断裂を起こしやすくなります。運動前のウォーミングアップが重要と言われるのはそのためです。
関節を動かすときには、主動筋と拮抗筋が相反する働きをします。たとえば、肘を曲げるときには上腕二頭筋(じょうわんにとうきん;いわゆる力こぶ)が収縮し、上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん;力こぶの裏側の筋肉)は伸展します。
ところが、どちらか主動筋の筋力が強すぎる場合、拮抗筋が過伸展する(伸ばされすぎる)こととなり、筋繊維を断裂するリスクが高まるのです。
筋肉であればどこにでも肉離れを起こす可能性はあるのですが、一般的には筋力が強く負荷のかかりやすい場所に肉離れが起こりがちです。
肉離れを起こす代表的な筋肉がハムストリングスです。
膝を伸ばすときに大腿四頭筋が収縮し、膝を曲げるときにハムストリングスが収縮するのですが、両者の筋力がアンバランスだと、いずれかに肉離れを起こす可能性が高くなります。
足関節を底屈(つま先を伸ばすような動作)の時に使われます。足がつりやすいような人は、下腿三頭筋に肉離れを起こす可能性があります。
肉離れを発症した場合、病院や整骨院を受診することが必須ですが、とりあえず応急処置を施す必要があります。応急処置の方法としては、RICE処置とPOLICE処置が知られています。
肉離れや捻挫を起こした場合、放っておくとどんどん炎症が拡大し、強い痛みに襲われ、患部が腫れ上がることとなります。
それを防ぐために、アイスパックなどで感覚がなくなるまで(およそ20分)冷やすということを、1時間おきに繰り返すわけです。
さらに患部を弾性包帯などで圧迫し、炎症の拡大を予防します。その状態で、患部を心臓より高い位置に挙げ、血液の循環を妨げ、安静にすると良いとされています。
そのため、患部を保護(Protection:保護)したうえで、適切な負荷(Optimal Loading)を掛けることで競技への早期の回復を目指します。
スポーツ外傷を負ったときに安静にしてばかりいると、周囲の筋力も衰えるため、復帰まで時間がかかってしまいます。それを避けるため、無理のない範囲で負荷をかけることが重要というわけなのです。
肉離れを発症した場合、応急処置を施すことが欠かせませんが、もっと重要なのが、速やかに専門機関を受診するということです。特に肉離れの場合は整骨院を受診するのがおすすめです。
整骨院では超音波検査器(エコー)を用いて、筋肉の損傷部位の炎症状態を確認し、その人その人に合った処置をおこなっています。
一口に肉離れといってもその程度は様々で、何とか歩ける程度の肉離れもあれば、松葉杖を使わなければ歩くことも困難な肉離れもあります。
整骨院に在籍している柔道整復師は、筋肉や骨のスペシャリストなので、最適な施術法を選択することが可能です。
ぷらす鍼灸整骨院もそうですが、整骨院のスタッフにはスポーツ経験者が多いです。また、スポーツをする中で自分自身もケガをし、整骨院で症状が改善したため、柔道整復師の道を選択した者も少なくありません。
そのため、肉離れなどスポーツ外傷を発症しないことが第一だと考えています。整骨院ではケガをしないための身体のケアの仕方や、身体の使い方に関するアドバイスが受けられます。二度と肉離れにならないよう、ケガに強い身体を手に入れましょう。
肉離れを予防するために、日常生活を送るうえでも気を付けたいことがあります。自分でも身体をケアして、長くスポーツを楽しみましょう。また、スポーツの指導者や親御さんは、お子さんが肉離れを起こさないよう、しっかり指導するようにしてください。
スポーツ外傷を負う人の多くに身体の硬さが見られます。特にハムストリングスが硬いと肉離れを起こしやすいので、太ももの裏を日ごろからよくストレッチングしましょう。家にある椅子で簡単にハムストリングスのストレッチが可能です。
肉離れを予防するためには、筋力バランスを整えることが重要です。
人間の身体は食べたものからできているので、食習慣を見直すことも肉離れの予防に欠かせません。特に筋肉はタンパク質から作られるので、運動後には良質のタンパク質を摂取しましょう。
冷えは万病のもとですが、肉離れにとってもリスクファクター(肉離れの原因となる要素)となります。お風呂に浸かって身体を温めれば、肉離れを予防できるうえ、疲労の回復を促進できるので一石二鳥ですよ。
いったん肉離れを発症してしまうと、競技に復帰するまで時間がかかってしまいますし、何より痛くて辛いものです。そのため、日ごろから肉離れを発症しないよう、予防することが非常に重要です。
それでも不幸にして肉離れを発症してしまったら、適切な応急処置を施したうえで、整骨院を受診しましょう。ぷらす鍼灸整骨院はスポーツ選手やスポーツ愛好家の皆さんを応援しています。
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