columnお悩み解決コラム
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公開日:2018.10.18 / 最終更新日:2020.10.15
「指を動かした時に一瞬だけ痛みが走る」「手や腕がだるくて動かすのがつらい」といった経験をしたことはありませんか? それはもしかしたら、腱鞘炎かもしれません。
腱鞘炎とはその名の通り、腱を包んでいる腱鞘という部分が炎症を起こす病気です。その原因は、手や指の使いすぎと考えられています
症状としては最初に言ったように、指や腕を動かした瞬間に痛みを感じるけれど、すぐに痛みが消えてしまうという特徴があります。場合によっては激痛を感じるけれど、具体的にどこが痛いのかはっきりしないことも。
腱鞘炎は次第に悪くなっていくわけではなく、ある日突然痛みを感じるようになります。じつは前兆として「手の動きが悪くなったように感じる」「痛みはないのに指や手首が腫れる」「手や指がだるい」といった症状もあるのですが、ほとんどの場合は多少の違和感がある程度で気づきにくいのです。
腱鞘炎は、一種の職業病でもあります。PCのキーボードを使っての作業が多い仕事や、つねに文字を書くような仕事に携わっていると、腱鞘炎が起こりやすくなります。また家事や育児も、腱鞘炎を起こしやすい作業のひとつです。つねに同じ動作をしている、同じ部位に負担をかけていることで、腱鞘炎になる可能性があると考えておきましょう。
そもそも「腱鞘」とは何なのでしょうか。腱鞘炎という言葉は耳にしても、腱鞘がどこにあって、どんな役目をもった部位なのか、きちんと説明できないという方もいらっしゃるかと思います。
手や足、指といった体の部位は、骨と筋肉をつなぐ「腱」が縮まったり緩んだりすることで動かされています。その腱を包んでいる鞘のような部分が「腱鞘」です。
腱鞘の中には滑液が満たされていて、腱をスムーズに動かす潤滑剤の役目をしています。ところが、腱を動かす回数が多すぎると、腱と腱鞘が摩擦によって炎症を起こしてしまいます。これが腱鞘炎です。
炎症を起こした腱鞘は、腫れて内部が細くなってしまいます。するとさらに摩擦がひどくなり、腱を動かすたびに痛みを感じるようになるのです。
腱鞘炎は、腱鞘のある場所ならどこにでも起こる可能性があります。しかし特に起こりやすいのは、日常生活でも非常によく使う手です。
手の腱鞘炎といっても、原因や痛みを感じかたはさまざま。炎症の起こる部位によって、指の腱鞘炎、手首の腱鞘炎、肘の腱鞘炎の大きく3つに分けられます。
次回からは、腱鞘炎の原因や対策をシチュエーションごとに詳しく見ていきたいと思います。
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