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【専門家監修】いざという時の突き指の治し方ガイド【自分でできる】

突き指

公開日:2021.3.11 / 最終更新日:2021.3.24


スポーツをしていると突き指をすることは珍しくありませんし、日常生活でも指をぶつけてしまい、突き指をしてしまうことはよくある話です。そんな時、ちゃんと対処していますか?

突き指はちゃんと治さないとクセになってしまいますし、後遺症を残さないとも限りません

そこで今回は、自分でもできる突き指の治し方ガイドを紹介したいと思います。

①突き指の治し方・応急処置

  • 突き指をしたときには無理に動かさないよう気を付ける
  • まずはRICE処置をおこなうことが重要
  • 応急処置をしたら速やかに近くの病院や整骨院を受診する

無理に動かさない

突き指をしてしまった時には、無理に動かさないことが重要です。突き指のようなケガのことをスポーツ外傷と呼んでいますが、原則としてまずは安静にすることが求められます

もちろんスポーツ外傷という名称がついているからといって、日常生活で突き指をしないわけではありません。何はともあれ、突き指をしたらまずは安静を心がけましょう。

突き指と骨折の見分け方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。併せてご覧になってみてください。

→「突き指 骨折 見分け方」に誘導

RICE処置をおこなう

突き指をしてしまったら、まずはRICE処置と呼ばれる応急処置をおこないましょう。RICEは英語の「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の頭文字を取ったものです。

突き指をしたら患部を動かさないようにしてアイシングをおこない、男性包帯などで圧迫し、心臓よりも高い位置で保定することが基本となります。

RICE処置をおこなうことで痛みを軽減し、症状の悪化を防ぐことが期待できます。

速やかに近くの病院・整骨院を受診する

突き指に対してRICE処置などの応急処置を施したら、速やかに近くの病院や整骨院でみてもらいましょう。応急処置はあくまでも応急処置なので、早めに専門家の診断を仰ぐことが重要です。

早めに治療を開始することで、後遺症の回避および、早期の回復が期待できます。

突き指をした際の対処法に関しては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。併せてご覧になってみてください。

②突き指にまつわるウワサの真相

  • 突き指をしたときに引っ張ることは絶対にやめてください
  • ブラブラと手を振ったからと言って突き指が治ることはありません
  • 突き指がクセになるのは本当です

「突き指は指を引っ張れば治る」は絶対にやめてください!

突き指をした場合、指を引っ張れば治ると聞いたことがありませんでしょうか。医学的に見て、指を引っ張れば治るということに何の根拠もありません

一口に突き指といっても症状はさまざまで、場合によっては剥離骨折や脱臼を起こしていることもあります。そんな時に指を引っ張ってしまっては、かえって症状を悪化させてしまいます。

突き指をしたら患部を安静に保つことが基本です。

「突き指はクセになる」は本当

突き指はクセになるといわれますが、突き指をしたときにしっかりと治しておかないと、靱帯がゆるんだ状態になり、再発リスクが高くなります

たかが突き指と侮らずにしっかりと治すことが重要です。

③突き指の治し方・治療施設でのアプローチ

  • 突き指をした場合、必要に応じて整復がおこなわれる
  • 患部の動揺を防ぐために固定することが一般的
  • 場合によっては手術が必要になることもある
  • 回復を早めるためにリハビリや筋緊張の緩和をおこなう

整復

突き指のタイプはさまざまですが、骨折や脱臼を起こしている場合、整復がおこなわれる(骨を正しい位置に戻す)こととなります。

骨折や脱臼をともなう突き指としては、PIP関節脱臼骨折や中節骨骨折があげられます。

固定

動かしたときの痛み(可動痛)がある場合、添え木などで患部を固定します。

整骨院ではシーネと呼ばれる固定具などをよく利用しています。

手術

突き指にともなって骨折や脱臼がみられる場合、手術をおこなって金属で骨同士を固定することもあります。

腱断裂の場合は装具で固定することもあります。

リハビリ

手術をした場合や、固定をする期間が長い場合、リハビリをおこなって正常な動きを取り戻していきます

いつまでも安静にしていてはかえって筋力の低下を招いてしまいます。

筋緊張を緩和する

腕などの筋緊張を緩和することで指先へと送られる血液の循環を促進し、患部の回復を早める施術もおこなわれます。

血液には酸素と栄養が含まれているため血行促進は早期回復に欠かせません。

④突き指を予防するための5つのポイント

  • 運動前にストレッチをおこなうことでケガのリスクを下げることができる
  • 正しいフォームを身につける、柔軟性を高めることでケガをする確率が下げられる
  • テーピングやサポーターで患部を固定するのも1つの手
  • ちゃんと突き指を治してから運動に復帰することが重要

運動前に必ずストレッチをおこなう

突き指は偶発的なケガではありますが、ストレッチをおこなって筋肉を柔軟に保つことで、発症リスクを下げることは期待できます

身体を温めれば関節の動きもよくなりますよ。

正しいフォームを身につける

スポーツ中のケガの原因として、習熟度の低さがあげられます。正しいフォームを身につけることで、突き指などスポーツ外傷のリスクを下げることにつながります。

自己流でなく指導者のアドバイスを仰ぐようにしましょう。

身体の柔軟性を高める

身体の柔軟性を高めることで関節への衝撃を吸収し、突き指のリスクを下げることが可能となります。

指だけでなく手首や肘の柔軟性を高めることも重要です。

サポーターやテーピングをする

突き指が治りきっていないのに試合に出なければならないような場合、サポーターやテーピングをすることで、二次的なケガを予防することが期待できます。

突き指をしやすい競技の場合、あらかじめサポーターやテーピングをすることもおすすめです。

治るまで無理をしない

突き指を繰り返してしまう最大の原因が、完全に治っていないのに競技を再開することです。特に小さなお子さんの場合、休むことも練習の内だと教えてあげることが必要です。

親御さんや指導者の方がしっかりと治るまで休ませてあげてくださいね。

⑤ぷらす鍼灸整骨院での突き指改善法

  • 突き指直後の的確な応急処置で患部の回復を早める
  • 専門家によるテーピングで患部への負担を減らす
  • 温熱療法や筋膜リリース、運動療法でケガの回復を早める

突き指直後の的確な応急処置

ぷらす鍼灸整骨院では、国家資格を持つ柔道整復師や鍼灸師が、突き指直後の的確な応急処置をおこなっています。

応急処置をすることでつらい痛みを緩和し、早期回復につなげることが期待できます。

専門家によるテーピング

最近は薬局やドラッグストアでも簡単にテーピングが手に入りますが、ただグルグル巻けばよいというものではありません。下手に巻いてしまうと血管を圧迫し、指先にチアノーゼ(酸欠状態)が現れ、かえって逆効果になることもあります

突き指をしたときのテーピングは専門家に任せましょう。

温熱療法

温熱療法とおこなうことで血行を促進し、患部の回復を促すことが可能となります。

患部を温めることでリラクゼーション効果を得ることも可能です。

筋膜リリース

筋肉は筋膜という膜で覆われており、その他の場所と有機的に結合しています。筋膜リリースをおこなうことで指にかかる負担を減らし、回復を早めることが期待できます。

筋膜は第二の骨格とも呼ばれる重要なパーツです。

運動療法

患部の固定期間が長引くと、周辺の筋肉が硬くなったり、筋力が低下したりします。そのため、できるだけ早い段階から運動療法をおこない、パフォーマンスの低下を予防します。

患部が動かせなくても、その他の場所が動かせる場合は積極的に運動療法をおこないます。

まとめ

突き指は運動をしているとありきたりのケガなので、適当に処置を済ませてしまうことも少なくありません。ただ、ちゃんと治しておかないと再発リスクが増しますし、後遺症を残す可能性もあります

運動を長く楽しむためにも、日常生活に支障を来さないためにも、突き指はしっかりと治しておくことが重要です。突き指が疑われるようなときには、早めにぷらす鍼灸整骨院までご相談くださいね。

私たちの一緒に突き指しにくい身体を手に入れましょう!

この記事を監修してくれた先生

髙山 智仁先生

東京医療福祉専門学校 鍼灸科学科長・キャリアセンター長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師

「患者様の立場になって考える」ことをモットーに、東洋医学・鍼灸の視点から本当の健康を追求し続けている。
現在は教員として、次世代を担う鍼灸師の育成にも取り組んでいる。

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