columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.3.18 / 最終更新日:2020.3.18
骨折治療というと、長期間ギブスで固定して安静にするというイメージをお持ちではないでしょうか。
しかし最近の研究によって、長期間の安静が必ずしも骨折の治癒を早めないことが分かってきています。
それでは早速ですが、骨折を早く治す方法について見ていきたいと思います。
骨折を早く治す方法としては、超音波治療を受けることがあげられます。かつてソフトモヒカンスタイルで日本でも人気のあった元イングランド代表のサッカー選手が、超音波治療によって骨折から早期回復したことは、よく知られているのではないでしょうか。
超音波の微細な振動を骨に加えることで、骨癒合(骨が新しく作られ、骨折部位がくっつくこと)を促進し、早期回復を期待できることは数々のデータが証明しています。
意外に思われるかもしれませんが、骨折をした場合であっても、適度に身体を動かした方が、回復を早めることが分かっています。
人間の骨には再生能力があり、骨折をしたとしてもしばらくすると骨癒合が起こります。その際に仮骨(かこつ)が作られ、折れた骨同士をくっつけるのです。
そして、仮骨が作られるためには、損傷部位へ血液を送ることが重要となります。そのため、骨折をしたからと運動を極度に控えると、血行が悪くなり、骨癒合を遅らせてしまうのです。
また、運動を避けることで筋力が低下すると、血液を全身に送り届ける機能が低下し、やはり骨折からの回復を遅らせる結果となります。
ただし、骨折直後は痛みが強いため、痛みを誘発するような動作は避けましょう。また、痛みが引いてからも、骨折部位に直接負荷がかかるような動作はしないよう注意しましょう。
骨折に限ったことではありませんが、ケガや病気から早く回復するためには睡眠が欠かせません。なぜなら、寝ている間に成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が起こり、身体を修復したり回復させたりするからです。
睡眠不足が続くと身体の修復が遅れるだけでなく、自律神経のバランスにも悪影響を及ぼします。早く起きれば自然と夜眠くなるので、骨折を早く治したいときにも早寝早起がおすすめです。
私たちの身体は食べたものから作られるため、骨折を早く治したいのであれば、骨折からの回復を促す食べ物を摂取すると良いでしょう。
骨といえばカルシウムと思われがちですが、カルシウムを効率よく吸収するためにはビタミンDも摂取する必要がありますし、コラーゲンやビタミンC、マグネシウムなども摂取する必要があります。
骨折が治る過程で仮骨が作られますが、仮骨を作るためには局所の血行を促進することが重要です。ただし、骨折をした直後に血行を促進すると、炎症状態が悪化し痛みを増してしまいます。
どのようにして局所の血行を促進すればよいのか、また、どの程度の運動をすればいいのかは、私たち専門家にご相談ください。
一口に骨折と言っても、いくつかの種類があります。分かりやすい骨折もあれば、それと気が付かない骨折もあるので、骨折の種類について知っておきましょう。
私たちが骨折と聞いたときに、一般的にイメージするのが閉鎖性骨折です。簡単に説明すると、骨折した場所の皮膚が損傷されていないケースを閉鎖性骨折と呼んでいます。
開放性骨折は、折れた骨が皮膚を突き破って飛び出すタイプの骨折です。場合によっては腕や足を切断しなければならないケースもあります。
複雑骨折というと、同時に複数個所を骨折し、骨がバラバラになることをイメージされるかもしれませんが、骨が粉々に砕けるような骨折のことを粉砕骨折(ふんさいこっせつ)と呼んでいます。現在、医療現場で複雑骨折という名称は用いられていません。
子供の骨は大人に比べると柔らかいため、不完全骨折(完全に骨が折れないこと、ヒビもその一種)を起こすことが多いとされています。
お年寄りは転倒して骨折するケースが多いため、手首や肩関節、股関節などを骨折しやすいとされています。特に股関節を骨折した場合、寝たきりになったり認知症を発症したりするリスクが高まります。
骨折にもいろいろな種類があることを知っていただいたところで、次に、骨折の原因について見ていきたいと思います。
骨折の多くが、過度の外力によってもたらされます。高いところから転落したり、転倒したり、硬いものがぶつかったりして、骨の耐久度を超える外力が加わったときに骨折を起こします。
オーバーユース(使いすぎ)も骨折のリスクを高めます。オーバーユースによる骨折のもっとも分かりやすい例が疲労骨折ではないでしょうか。
何度も同じ動作をすることで局所に繰り返し外力が加わり、筋肉や腱の牽引力によって骨がはがれてしまうのです。
骨折の原因としては病気もあげられます。特にお年寄りに多いのが骨粗鬆症(こつそしょうしょう)にともなう骨折です。また、悪性腫瘍も骨折のリスクを高めます。
骨折をした場合、ギブスなどで固定すると、一定の期間を経て元の状態に戻ります。では、どのような経過をたどるのでしょうか。
骨折をした場合、骨の中を通っている血管も断裂し、周囲の組織に炎症をもたらします。ただ、炎症反応は免疫細胞が集まった結果として起こるものなので、炎症=悪というわけではありません。
骨折にともなう炎症期を過ぎると、次に修復期を迎えます。修復期には骨折部位に間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)が集まり、仮骨を作ることとなります。
リモデリング期には、骨芽細胞(こつがさいぼう)と破骨細胞(はこつさいぼう)が交互に分泌され、骨折前と同じ状態に骨を戻そうとします。
骨折から回復する際に、サイトカインの一種である「インターロイキン17」が分泌されますが、インターロイキン17はT細胞の一種である、「ガンマデルタT細胞」によって生み出されることが分かっています。
T細胞は身体の免疫反応を起こす際の中心的存在として知られていますが、ガンマデルタT細胞には、骨癒合を促進する働きがあるということです。
骨折は偶発的な事故である場合がほとんどですが、日ごろからちょっとしたことに気を付けることで、そのリスクを下げることが可能です。
先述したように、私たちの身体は食べたものから作られています。そのため、栄養バランスのとれた食習慣にすることが重要です。
運動をする前にウォーミングアップをおこなうことで、骨折のリスクを下げることが可能です。また、運動後にはストレッチをおこない、筋疲労を残さないように心がけましょう。
身体の使い方が悪いと、偏った負荷が身体にかかり、骨折のリスクを高めます。身体のバランスを整えることで、骨折のリスクを下げるだけでなく、パフォーマンスの向上につなげることも期待できます。
骨折の後療をおこなう場合、ぷらす鍼灸整骨院で施術を受けるのがおすすめです。そこで、後療とは何なのか、また、ぷらす鍼灸整骨院での後療法について説明したいと思います。
後療(こうりょう)とは、ケガをした場所を回復させるための施術全般を意味します。整骨院では主に物理療法や運動療法、種々療法によってケガからの回復を促進します。
骨折というと、ギブスで固定したうえで安静にするのが一番と思われるかもしれませんが、先述したように、適度に身体を動かすことで、骨折からの回復を早めることが分かっています。そのため、骨折をした時も後療が重要なのです。
ぷらす鍼灸整骨院では、電気治療や手技療法によって血行を促進し、骨折からの回復を促します。また、全身のバランスを整えることで、骨折しにくいボディバランスへと変えていきます。
整骨院での骨折に対する施術は、健康保険や交通事故の際の自賠責保険、労災保険などが適用されますので、当院で後療を受けたい方はお気軽にご相談くださいね。
骨折したらいつまでも固定して安静にしておけばいいという方法が近年すこしずつ見直されています。
もちろん骨折直後からしばらくするまでは安静にするなどの適切な処置が必要ですが、炎症期を過ぎたら、適度に身体を動かして血行を促進することが重要です。
ただ、どういう運動をすればよいのかわからず、身体を動かすのが怖い場合や、運動が苦手という場合、当院で後療を受けるのがおすすめです。
もし何か分からないことや不安なことがありましたら、なんでもお気軽にご相談くださいね。
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