columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.8.28 / 最終更新日:2019.8.28
パソコン仕事をメインとしている方の中には、「寝て起きても目の疲れが取れない…」という方もいらっしゃると思います。そのような場合、もしかしたら眼精疲労を発症しているかもしれません。
とは言うものの、「忙しくてなかなか病院やマッサージなどに行けない」ということもあるでしょう。そんなときに目を冷やした方が良いのか、温めた方が良いのかについて解説します。
眼精疲労があるときに、冷やした方が良いのか、温めた方が良いのか、お悩みの方もいらっしゃると思います。実はどちらかが正解という訳ではなく、目に表れている症状によって変わります。
眼精疲労は目に表れている症状によって、冷やした方が良いのか、温めた方が良いのか異なってきます。ではまず、眼精疲労があるときに、冷やした方が良いケースについて見ていきましょう。
最初にお断りしておきますが、目に限らず身体を冷やして良いことは「ほとんど」ありません。東洋医学では「冷えは万病の元」と言われており、身体を冷やすことでさまざまな不調を招くと考えられています。
唯一例外的に、炎症を起こしているような場合、一時的に冷やすことが推奨されているだけです。炎症には5大徴候があるので、以下のような場合、「一時的に冷やすと良い」とされています。
目の場合、あまり腫脹(腫れあがること)や熱感(熱く感じること)はないかもしれませんが、目が充血して赤くなったり、目がズキズキ痛んだりすることはあると思います。
目が充血しているときには、目の血管が拡張しています。目の血管はとても細いため普段は見えないのですが、血管が拡張することによって目立つようになり、目が充血して見える訳です。
また眼球を動かした時に痛みが生じるような場合、目の周囲に炎症を起こしている可能性があります。そのような時には一時的に冷やすとよいでしょう。
ただし、「炎症=悪いこと」という訳ではありません。およそ何らかの症状が表れている場所には、すべからく血行不良が見られます。
たとえば眼精疲労の場合、目のピントを合わせる毛様体筋(もうようたいきん)や、目を動かす筋肉群である外眼筋(がいがんきん)が緊張し、血管を圧迫します。そして、血管が圧迫されることによって血行不良が起こるわけです。
血液は酸素や栄養、白血球を送り届けてくれているため、血行不良が起こると、脳から「血液が足りていないよ」というサインが出ます。
そのようにして、血行不良の場所への血流が一時的に増加することで、いわゆる炎症が起こるわけです。つまり、炎症は治癒反応の一種ともいえる訳です。
実際に、創傷(そうしょう:切り傷)に対して抗炎症薬(炎症を鎮めるための薬)を用いた場合、治癒を遅延させ感染症が起こりやすくなるとされています。
目を冷やすのはあくまでも炎症が出ている+痛みがひどいときに限り、しかも短時間にとどめるよう気をつけましょう。
炎症部位には痛み物質が存在しているので、あまり冷やしすぎると痛み物質が血流に乗って流されずに滞ってしまい、痛みを長期化させてしまいます。
目を冷やす最も簡単な方法は、濡れたタオルやハンカチで目頭を押さえるというものです。自宅であれば氷水を利用したり、保冷剤を巻いたりするとよいでしょう。
あまりに冷たすぎると刺激が強すぎるので、あくまでも「心地よい」と感じる温度にします。また、冷やしすぎると痛み物質が停滞するので、冷やす時間はせいぜい5分程度にとどめましょう。
次に、目を温めた方が良いケースについて見ていきたいと思います。よほど痛みが強いような場合を除き、基本的には目を温めた方が眼精疲労の改善につながります。
パソコンやスマホの見過ぎで目がショボショボするような場合、目の周りを温めてあげるとよいでしょう。目がショボショボしているときには、目の周囲の筋肉が血管を圧迫し、疲労物質がたまっています。
このような時に目の周りを冷やしてしまうと、かえって疲労物質を停滞させるのです。反対に温めることで疲労物質を流すことができ、眼精疲労の改善につなげられます。
目の周りを温めるのは就寝前がおすすめです。就寝前に温めることで1日の疲れが取れるだけでなく、リラックスすることで副交感神経が優位になり、睡眠の質を高める効果も期待できるからです。
目を温めるのには蒸しタオルがおすすめです。
作り方は簡単。タオルを水で濡らしてよく絞り、電子レンジで数秒あたためるだけで手軽にできます。
ビニール袋などに入れて目頭を押さえるようにすると、必要以上に刺激を受けるのを防ぐだけではなく、お化粧落ちも気にしないでいいのでおすすめです。
外出先で蒸しタオルなんてつくれないという方もいらっしゃいますよね。
そういう時は温かい飲み物によく絞ったタオルを巻きつけ、温めたものを目頭に当てると代用できますよ!
温度は人肌よりも少し温かい40度から42度程度にします。目安は「心地よい」と感じる程度の温度です。
みなさんの中には、「温冷浴」という入浴法をご存知の方もいらっしゃると思います。温かいお風呂と冷たいお風呂に交互に浸かることで、自律神経のバランスを整えたり、免疫力を高めたりする効果が期待できるという入浴法です。
海外でも「スタンフォード式回復欲」といって、冷たいお風呂に入ったあと、温かいお風呂に入ることで、炎症を鎮めた後に血行を促進し、肉体の疲労回復を高めるという入浴法があります。
目に関しても同様で、温めた後に冷やし、さらに温めることで、血液の循環を促しやすくなります。また、自律神経のバランスが整うことで血管が拡張し、やはり血流を促進する効果が期待できます。
眼精疲労を発症した場合、目を冷やしたり温めたりする以外にも、日常の習慣を見直すことが重要です。
デスクワークなど、パソコンを長時間見る仕事をしている方は、こまめに目を休めるよう心がけましょう。仕事をしているとなかなか難しいかも知れませんが、理想は1時間に1回、5分から10分ほど目を休めると、眼精疲労発症のリスクを下げられます。
眼精疲労を予防するためには、眼球体操もおすすめです。目を動かす筋肉を刺激することによって、血管の収縮を防ぎ、眼精疲労の予防につなげられます。
おすすめは近くと遠くを交互に見る眼球体操と、眼球をいろいろな方向に動かす体操です。
【近くと遠くを交互に見る眼球体操】
近くと遠くを交互に見る際、人差し指を目から10cm程度のところで立てましょう。
最初に人差し指を見たら、次に遠くを見るようにします。再び人差し指を見て、遠くを見る…ということを繰り返します。
目のピントを合わせる筋肉が使われることで、血行を促進することが可能です。
【眼球を動かす体操】
眼球を動かす体操はまず、目を上下に5回動かします。次に目を左右に5回動かし、最後に炎を描くようにグルグル目を回します。時計回りと反対周りを5秒ずつおこないましょう。
眼精疲労を改善するには、目のツボ押しも効果的です。眼精疲労の改善に効果的な目のツボに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧になってみてください。
→【保存版】目の疲れを解消する「ツボ押し」ガイド【眼精疲労】
眼精疲労を発症すると、単に目が痛くて辛いだけでなく、さまざまな不調につながる可能性があります。できれば目を休ませるのが一番ですが、仕事でそうもいかないという方は、今回紹介した眼精疲労対策で、少しでも目を楽にしてあげてくださいね。どうしても改善しない時には、無理をしないで眼科を受診しましょう。
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