columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.1.14 / 最終更新日:2020.1.14
股関節に痛みがあるので病院で検査をしたら、変形性股関節症と言われるケースがあります。では、変形性股関節症とはどんな疾患なのでしょう。
また、手術を勧められるケースもありますが、手術以外に改善法はないのでしょうか。今回の記事では、骨や筋肉の専門家である柔道整復師がおすすめする、股関節の痛みの改善法を紹介します。
それでは早速ですが、股関節の痛みがなぜ起こるのか、まずは整形外科などでよく説明される考え方から紹介していきたいと思います。
大腿骨の先端が丸く(球状に)なっており、骨盤のくぼんだ所(臼蓋:きゅうがい)にはまり込む形をしているため、球関節(きゅうかんせつ)と呼ばれています。
股関節は肩関節と並んで代表的な球関節の1つですが、関節が球状になっていることによって、他の関節にはないほどの可動域を実現しているのです。
股関節の痛みが起こるメカニズムとしては、大腿骨骨頭(だいたいこつこっとう:大腿骨先端の丸くなった部分)の軟骨がすり減り、骨と骨とがぶつかりあうことだと説明されています。
股関節の痛みを生じる代表的な疾患が、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)です。股関節の痛みを訴えて病院を受診する中高年以降の方の多くが、変形性股関節症と診断されるようです。
変形性股関節症の特徴として、初期には自覚症状のないことがあげられています。また、椅子や床から立ちあがったり、歩き始めたりする時に痛みが出るのも特徴の1つです。
変形性股関節症の原因としては、先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)や臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といった先天的(生まれつき)な形質があげられています。
特に、乳児期が先天性股関節脱臼を発症した場合、ほとんどの方が変形性股関節症を発症するとされています。
変形性股関節症を発症すると、手術を勧められるケースも少なくありませんが、出来れば手術は最後の手段として取っておきたいところです。
手術を選択する際の判断基準としては、日常生活に甚だしい支障をきたしていること、何もしていなくても痛むこと、痛くて睡眠にも影響を及ぼしていることなどがあげられます。
これまで「整形外科に行ってもなかなか治らない。」という患者様の股関節の痛みの改善のお手伝いを数多くさせていただきました。そこで次は私たち柔道整復師が考える、変形性股関節症の本当の原因を紹介したいと思います。
まず大前提として知っておいて頂きたいのですが、骨や軟骨自体には痛みを感じる器官(痛覚)が存在していません。
「ウソでしょう?」と思われる方は、骨折を治療する時に、ボルトなどの金属で固定することケースがあることを考えて頂くと良いでしょう。
もし骨に痛覚があるのなら、骨にボルトを打ち込むなど耐えがたい痛みを発するはずです。ただ、現実にはボルトで固定しても痛みが生じることはありません。
つまり、大腿骨骨董の軟骨がすり減り、骨と骨とがぶつかりあうことで痛みが生じるというのは、少し考えにくいのです。
骨や軟骨に痛覚が無いことは、生理学の教科書にもちゃんと書かれており、医学的には基本中の基本であることも覚えておいてくださいね。
変形性股関節症の特徴として、初期には自覚症状が無いこともあげられていました。整形外科的には骨と骨とがぶつかりあうことで、股関節の痛みを生じるということでしたが、では、ある日突然、骨とがぶつかりあうようになるのでしょうか。
もちろん、そのようなケースが無いと断言は出来ませんが、常識で考えるとあまり現実的とは言えません。
みなさんは筋肉痛という現象をご存じだと思います。
筋線維が断裂して痛みを生じるのが筋肉痛の特徴ですが、筋肉痛は比較的「突然現れる」現象ではないでしょうか。
筋肉が硬くなると血行不良を生じ、それによって痛み物質を産生することが分かっています。つまり、股関節の痛みも筋緊張による痛み物質の産生によって引き起こされている可能性が高いのです。
また、筋肉を覆う膜である筋膜は、その他の筋膜とつながっています。そのため、太ももの筋膜が硬くなると、股関節周囲の筋膜が引っ張られるため、股関節周囲の筋緊張や痛みを生じやすくなるのです。
例えば、ちょっとした段差から飛び降りるとしましょう。その場合、着地する時にはひざを曲げるのではないでしょうか。
また、足首を無意識に背屈(反らすこと)することで、着地の際の衝撃を緩和しようとします。もし足をまっすぐにしたまま棒立ち状態で着地した場合、股関節やその他の関節に大きな衝撃が加わることとなります。
何が言いたいかというと、足関節(そくかんせつ:いわゆる足首)やひざ関節の柔軟性が低下すると、その分だけ股関節へのダメージが増し、痛みを生じるリスクが高くなるという訳なのです。
仮にストレッチや運動療法、保温などで症状の改善が見られるようであれば、「骨は関係ない」可能性が高いです。そのような場合、手術はなるべく回避した方がよいでしょう。
実際、人工骨頭に換える手術をした人の中には、やはり股関節の痛みに悩まされている方が少なくありません。もしかしたら、そのような方の股関節の痛みの原因は、筋肉や筋膜に遭ったのかもしれません。
股関節周囲に痛みがある場合、以下のような方法で改善できるケースがあります。ただし、痛みが増すようであれば、すぐに中止してくださいね。
股関節は多くの殿筋(でんきん:お尻の筋肉)によって骨盤と結ばれています。殿筋が緊張すると、股関節が引っ張られるので、股関節の痛みのリスクが増します。そのため、普段から殿筋群をストレッチしておきましょう。
ストレッチをするときには、呼吸を止めないようリラックスしてください。また、右ひざは左肩の方は、左ひざは右肩の方へ引き寄せるとさらに効果的です。ただし、痛みが出るようであれば直ちに中止してください。
太ももの筋肉や筋膜が硬くなると、やはり股関節が引っ張られて股関節の痛みを発するリスクが増します。そこで、お風呂上がりなどに太ももの筋肉をマッサージすると良いでしょう。
太ももの外側を握りこぶしの外側でトントンと叩くようにして、足の付け根からひざの方へマッサージすることを繰り返します。血液やリンパを足の付け根からひざの方へ送るようなイメージでおこないましょう。
冷えは万病のもとと言われますが、股関節が冷えていて良いことはなにもありません。普段からお風呂で身体を温めるなどして、股関節を冷やさないよう心がけましょう。
ぷらす鍼灸整骨院では、股関節の痛みの原因を、筋肉や筋膜の緊張に求めています。もちろん、手術が必要と思われるケースに無理をすることはありませんが、多くのケースで改善が見られています。
ぷらす鍼灸整骨院では、独自の筋膜リリースを用いて、筋肉や筋膜を気持ちよく緩めていきます。それによって血行が促進され、痛み物質の排出促進効果が期待できます。
ぷらす鍼灸整骨院には国家資格の鍼灸師が多数在籍しています。そのため、鍼やお灸でツボを刺激し、身体の回復効果を高めることも期待できます。
股関節周囲や臀部、太ももの筋力が低下すると、股関節への負担を増し、股関節周囲の筋肉や筋膜の緊張につながります。そのため、無理のない範囲で運動療法をおこない、筋力の維持に努めています。
足関節は地面からの衝撃を最初に受ける関節です。そのため、足関節の柔軟性をアップすることで、股関節にかかる負担を軽減することが期待できます。
変形性股関節症と言われると「手術をするしかない」と思われがちですが、骨自体が原因となっているケースはむしろ少数と言えるかもしれません。
もしお風呂に入って症状が緩和したり、身体が温まってきたら痛みが減少したりする場合、それは筋肉や筋膜の緊張から来ているのかもしれません。
もちろん、手術療法を否定する訳ではありませんが、身体への負担が大きい手術は最後の手段に取っておいて、まずは、ぷらす鍼灸整骨院の施術で改善を図ってみませんか?
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