columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.9.6 / 最終更新日:2019.9.6
激しい運動を行った後や、日ごろ使わない筋肉を使った後に発生する痛みに「筋肉痛」があります。場合によっては、体を動かすことが困難なほどの強い痛みとなることも。
ここでは、「筋肉痛を整骨院で和らげることは可能であるか」また、「整骨院での施術にはどのようなものがあるのか」をお伝えします。
筋肉痛の仕組みは、どのようになっているのでしょうか。以下で、詳しく見ていきましょう。
筋肉痛が発生する原因の多くは、激しい運動です。
一般的に筋肉痛は、「普段使わない筋肉を使ったとき」や、いつも以上に「負荷がかかる運動を行ったとき」「長時間の運動を行ったとき」に起こりやすくなります。
また、筋肉痛は怪我とは異なり、痛みを運動直後から感じるわけではありません。数時間~数日経ってから、痛みとなって現れるのが筋肉痛です。このことを、「遅発性筋痛」といいます。
では、激しい運動をするとなぜ筋肉痛が起こるのでしょうか。じつはまだ、その詳しいメカニズムは解明されていません。
これまでは、疲労物質である乳酸が筋肉に溜まることが原因と考えられていました。しかし、近年の研究の発展で、乳酸は疲労物質ではなく、筋肉のエネルギー源(糖)を分解する過程で生じる「副生成物の一種」であることがわかっています。
有力な見解によると、筋肉痛となる原因は主にふたつです。
ひとつ目が、激しい運動により筋肉が壊された後、修復される過程で痛みが生じるという考えです。
筋肉は「筋繊維」という細い糸のようなものが多数集まってできています。筋繊維一本一本は非常に細いため、激しい運動を行うと、容易に壊されてしまうのです。
人の体は、その壊れた筋繊維を修復しようと働きます。その過程で生じるのが、炎症です。炎症は傷ついた筋肉の細胞を取り除き、元通り再生するために起きます。このとき、放出される刺激物質が痛みの原因と考えられているのです。
ふたつ目の原因は、体の脱水です。
激しい運動を行うと大量の汗をかき、体内の水分が少なくなります。血流は減少し、血液によって運ばれる酸素や老廃物の流れが滞ってしまいます。
筋肉の弛緩と収縮の働きが上手くいかず、硬く凝ったようになった部位が「ほかの筋肉に無理に引っ張られることで強い痛みが感じられるようになる」と考えられているのです。
一般的に筋肉痛は、「放置しておいてもすぐによくなる負傷」と思われています。しかし、なかには治癒に時間がかかり、長引く痛みに辛い思いをしている人も。
以下では、整骨院の施術の効果や保険適用の可否について解説します。
筋肉痛の痛みを和らげる方法のひとつとして、マッサージの効果が期待されています。激しい運動の後は、筋肉の緊張が高まっている状態です。マッサージは強張った筋肉をほぐして、緊張を和らげる効果が期待されています。
またマッサージには、施術部位の血流を改善する効果も期待されています。酸素や栄養素を運ぶ役割が血液です。血流が良くなると傷ついた筋肉の修復に必要な材料がスムーズに供給されるようになり、新陳代謝が活発になります。
ぷらす整骨院では、長期的に同じ運動を続けることによる負荷が原因で生じる「スポーツ障害」にも対応しています。激しい運動による筋肉痛でお悩みの方は、ぷらす整骨院へご相談ください。
整骨院で筋肉痛を緩和する施術を受ける場合、気になるのが費用面です。
整骨院は、整形外科などの医療機関とは異なります。整骨院では、外傷によるものが明らかなねんざや打撲、挫傷といった特定の症状以外で施術を受ける場合、保険の適用が認められていません。よって、筋肉痛は適応が認められていないのです。
そのため、整骨院が「保険取扱」の文言を掲げている場合でも、一般的な筋肉痛の場合は実費となります。
しかし、筋肉痛だと思っていたものが「別の傷害だった」という場合は、負傷の内容によっては保険適用となることがあります。整骨院にかかるときは、負傷の原因を正しく伝えるようにしましょう。
筋肉痛はセルフケアにより、症状が緩和されたように感じることがあります。以下では、おすすめのケア方法をご紹介します。
筋肉痛のケアには、アイシングと温めが有効です。
筋肉痛は筋繊維が破壊されて生じるため、目には見えませんが、怪我をしているのと同じ状態です。炎症が起こっており、痛み物質が放出されているため、アイシングによって患部を冷やし、炎症の拡大を抑えることが大切。
アイシングで患部を冷やすことで、血管を収縮させて無用な出血を抑え、筋繊維が壊れた部位のみ炎症範囲を抑えられると期待されています。
アイシングをするタイミングは運動直後。なぜなら、炎症が始まる以前より処置することで、炎症部位を最小限にとどめられる可能性があるからです。
しかし、夏場でもない限り、その場に保冷剤や氷があることは多くありません。ない場合、薬局で冷湿布を買うか、流水や冷えた缶ジュースなどで代用してください。できる限り早めの処置を心がけて、15分ほど時間をかけて患部を冷やしましょう。
・温め
アイシングで患部を冷やしたら、次は温めます。温めることで、収縮している血管を拡張し、壊された筋繊維へ酸素や栄養を行き渡らせる効果が期待されています。
温めに移行するタイミングは、アイシングでなくなった感覚が回復し、痛みが戻ってきてからです。おおよそ40分ほどになります。しかし、痛みをさほど感じなくとも、炎症(筋肉に熱や腫れを感じるなど)があるうちは、温めに移行はせず、アイシングを続けましょう。
温めには蒸したタオルやカイロ、入浴などがおすすめです。
さらに、アイシングと温めを交互に行うとより高い効果が期待できます。たとえばお風呂場で患部に冷たいシャワーを当て、その後、温かいお風呂に入浴するなどの方法です。
アイシングと温めの間隔は30秒~1分程度ずつ。全体で10~12分程度までが良いとされています。
ストレッチも、筋肉痛を緩和させる効果が期待されているセルフケアです。激しい反動は付けず、ゆっくりと行い、筋肉を丁寧に伸ばしましょう。
ストレッチはお風呂あがりに行うのがおすすめです。
温かいお風呂に入った後は、筋肉内部の温度(深部体温)が上昇しており、体の柔軟性が最も高くなっています。このタイミングで行えば、筋肉や関節へのストレッチ効果をさらに上げることができるのです。
以下で部位別の方法を紹介します。
・腕
まず、指先を下に向け、壁にてのひら全体をつけてください。
腕と肘は伸ばした状態で、体は壁と反対の方向を向きます。
体をゆっくりと壁につけた手の位置あたりまで下げ、腕が伸びている感覚を保ったまま、20秒程度姿勢を維持しましょう。
・背中
正座の姿勢から、上体を前に倒します。
両腕を前に伸ばし、頭は地面につけましょう。そのまま30秒程度、姿勢を維持してください。
最後に、正座の姿勢から両手を体の後ろで組みます。組んだ両腕を上にあげるような感覚で30秒程度キープしましょう。
・お腹
まず、うつぶせに寝ます。
両腕で上半身を支えながら背中をそらします。できる人は、両手を地面について可能な位置まで背中をそらしましょう。このとき、お腹の力は抜いた状態でキープします。さらに、体にねじりを加えるとより効果を実感できるでしょう。
・脚
【太ももに筋肉痛がある場合】
正座の状態から体を後ろにそらしましょう。
両手を後ろにつけ、体を支えながら腹式呼吸でゆっくりと上体をそらしていきます。
体が柔らかい人は背中を地面につけ、両腕を伸ばしてバンザイの姿勢になってください。そのまま腹式呼吸を続けてしばらくキープします。
【ふくらはぎに筋肉痛がある場合】
ふくらはぎの場合、まず痛みのある箇所を見つけてください。
患部を両手で包み込み「痛気持ち良い」くらいまでおさえます。
そのままの状態をキープし、足首を起点に足先を上げ下げする動きを10回程度繰り返しましょう。
上記で紹介したストレッチはすべて、体を動かせる程度の筋肉痛がある場合におすすめの方法です。痛みが強すぎる場合は、ストレッチは控えて安静にしてください。
筋肉痛は激しい運動により、筋肉が傷つくことで起こる痛みであると考えられています。筋肉痛のケアには、アイシングと温め、ストレッチなど、自分でできるものも多くあります。
しかし、痛みが強く長引くような筋肉痛の場合は整骨院でみてもらい、緩和の処置を受けることも検討しましょう。
整骨院の場合、筋肉痛の施術には主にマッサージが用いられます。このとき、スポーツ障害の施術に対応している整骨院を選ぶと安心です。
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