columnお悩み解決コラム
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公開日:2020.1.10 / 最終更新日:2021.2.18
多くの現代人を悩ませる症状の1つが「腰痛」。
中でも「腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア」は腰の激痛に加え足のしびれなどを併発することがあり、日常生活にも支障をきたす可能性の高い疾患です。
「腰が痛くてぐっすりと眠ることができない」
「座る姿勢がつらくて仕事もままならない」
このような症状が出ている方は要注意!
今回は腰椎椎間板ヘルニアの原因や、早く治すためのポイントなどを解説していきます。
目次
背骨は頭の付け根から腰までいくつもの骨がブロック状に積み重なって成り立ちます。
積み重なった椎骨は部分ごとに「頚椎(けいつい)」「胸椎」「腰椎」と分類されますが、中でも腰椎の椎間板が変形する「腰椎椎間板ヘルニア」を発症される方が最も多いです。
「椎間板」とは1つ1つの椎骨の間にはさまるゼリーのような軟骨組織で、クッションの役割を果たします。
なんらかの衝撃や加齢による劣化などによって飛び出た椎間板の組織は、自然治癒力によって修復されることがほとんどです。
しかし中にはいつまでも神経に触れ続け、症状が治まりづらいケースもまれに見られます。
腰椎椎間板ヘルニアによって見られる代表的な症状は、「坐骨神経痛」です。
腰からお尻、太ももやスネのあたりにかけて、強い痛みやしびれといった症状が表れます。
痛みを避けるために無理な姿勢をとり続けることで背骨が横に曲がってしまう「疼痛性側弯(とうつうせいそくわん)」も、腰椎椎間板ヘルニアで見られる症状の1つです。
排尿や排便のコントロールがうまくできなくなってしまう「排泄障害」が起こることもあり、この場合には緊急で手術を受けるよう勧められています。
ここからは椎間板ヘルニアが発症してしまう原因を、3つのパターンに分けて解説していきます。
重いものを中腰で持ち上げるような動作や、身体を大きく動かすスポーツなどでは、動きの支点となる腰への負担がどうしても大きくなってしまいます。
また、加齢による筋力の低下や腰椎・椎間板の劣化も、腰にかかる負担を増してしまう要因となります。
背骨は頭の重さを分散して衝撃をやわらげるために、緩いS字を描く形で連なっています。
しかし、猫背や反り腰などの悪い姿勢が習慣付いてしまうと、うまく頭の重さが分散せずに首や腰にかなりの負担がかかってしまうのです。
その結果、負担に耐えきれなくなった椎間板が変形することで、椎間板ヘルニアが引き起こされやすくなります。
椎間板は血液によって栄養を補給しているため、運動不足や身体の冷え、喫煙などによって血流が低下してしまうと、椎間板のクッション性が低くなり変形を起こしやすくなってしまいます。
また、極端な体重の増加や肥満による重心バランスの変化なども腰に負担をかけ、椎間板ヘルニアの症状を引き起こす原因となるので注意が必要です。
椎間板ヘルニアの原因、皆さんはどのパターンに当てはまりましたか?
まずは症状の原因となる習慣をしっかりと改善し、再発を防ぐことが大切です。
それでは、ここからは椎間板ヘルニアに対して用いられる治療や施術の方法をご紹介していきます。
手術以外の治療方法をまとめて「保存療法」と呼びます。
変形した椎間板や傷付いた神経に負担をかけないよう、無理のない姿勢で静かに過ごします。
痛みを落ち着かせるために薬を飲むことも、保存療法の1つです。
また、「神経ブロック」と呼ばれる麻酔を患部に注射することで、痛みを緩和させる方法もあります。
ある程度痛みが落ち着いてきたら、整骨院や整形外科で行なう「牽引(けんいん)療法」や、微弱な電気を流す「電気療法」、安静によって衰えた筋力を回復させる「運動療法」などを開始します。
また、整骨院では悪い姿勢の原因となっている筋肉の緊張や骨盤の歪みを矯正することで、ヘルニアを再発しない体をめざしていくこともできます。
これらの保存療法は必ず、専門家の指示に従って取り入れていきましょう。
椎間板ヘルニアは基本的には保存療法で回復をはかるのが一般的です。
しかし目安として3ヶ月以上経過しても改善しない場合や、排泄障害が見られるとき、重度のヘルニアをきたしている場合などには、飛び出た椎間板を切り取る手術が検討されます。
手術によって痛みが大幅に改善することがほとんどですが、リスクも伴うため、医師や家族の方とよく相談して決断することが大切です。
安静にする期間があまりにも長引いてしまうと、筋力が低下して腰への負担が増すため、かえって痛みが長引く原因となることもあります。
また、過度のストレスも痛みを増幅させてしまうことをご存知でしょうか。
痛みを気にしすぎていたり、学校や仕事を長期間休んでしまったことに不安を感じるなど、精神的ストレスによって痛みの回復が遅れてしまう場合もあるのです。
身体をうごかし始める時期の目安は、トイレに行ったり歯を磨いたりなど、必要最低限の生活動作がひとりで行えるようになってから開始します。
最初は家の中をゆっくりと歩く程度から!
徐々に身体を動かす範囲を広くして、少しずつ日常の生活を取り戻しましょう。
動いていく中でまた激しい痛みがでてくるようであれば無理せずに中止してください。
ひとりで行なう運動に不安がある場合は、家族に補助してもらったり、一度専門家などに症状を診てもらうこともオススメです。
また、いきなり身体を大きく強く動かすのではなく、必ず少しずつ可動範囲を広げていきましょう。
15分程度の散歩や水中ウォーキングなどは、あまり腰に負担をかけず筋肉を動かすことができます。
まずはそれらを試してみて、慣れてきたら以下にご紹介するストレッチやトレーニングも始めてみてください。
これらの運動は痛みの解消だけでなく再発の予防にも役立つので、できるだけ継続して行ないましょう。
背中の「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」や、お尻の「大臀筋(だいでんきん)」を伸ばすストレッチです。
反対側も同様に、左右5回ずつ行ないましょう。
ストレッチが難なく行えるようになったら、筋力トレーニングも開始しましょう。
坐骨神経痛などの症状によって弱くなった腹部のインナーマッスルを鍛えます。
同様の動作を、1日20回を目安に行ないましょう。
痛みが増したり治りが遅いなと感じたら、なるべく早く身体の専門家へ相談しましょう。
ぷらす鍼灸整骨院では患者さまの症状をよく確認し、一人ひとりに合った施術を行ないます。
運動を開始するタイミングや運動メニューの提案、予防に向けたアドバイスなどもしていますので、腰痛などの症状にお悩みのときはいつでもお越しください。
今回は椎間板ヘルニアの原因や症状と治療方法などについて解説しました。
腰の痛みは放置してしまうと治りが遅くなる場合もあるため、早めに対処することが大切です。
腰に痛みや違和感があればすぐに専門家へ相談して、症状や原因をよく確認しましょう。
予防のために腰へ負担をかけない生活や正しい姿勢を心がけることも忘れずに。
適度な運動を続けて、腰痛知らずの身体を目指しましょう。
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