columnお悩み解決コラム
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公開日:2019.11.7 / 最終更新日:2019.11.27
「ある日突然、顎が痛くなった」とか「口を大きく開けると顎がカクカク鳴る」なんて方は結構たくさんいらっしゃいます。自分でどうにかしようとマウスピースなどのグッズで対策しても、痛みがなかなか改善しないということも多いのではないでしょうか。
専門家に相談したいと思い立っても、そもそも顎関節症ってどこで診てもらえばいいのかわかりづらいですよね。このページでは顎関節症になった場合の対処法を紹介します。
顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の周囲に痛みや違和感が起こる「口腔顔面痛(こうくうがんめんつう)」の一種です。
顎関節症には大きく分けて3つの特徴があります。1つ目が口を開けづらくなること(開口障害)、2つ目が口を開いたときに顎に痛みが出ること(開口時痛)、3つ目が口を開くときに顎関節に異音が生じること(関節雑音)です。
顎関節症になりやすい人として、顎の細い人があげられます。男性に比べて比較的女性に多く顎関節症が見られるのもそのためです。
顎関節症はただ1つの原因によって発症するのではなく、いろいろな原因が複雑に絡み合って発症すると考えられるようになってきています。では、どのような原因が考えられるのでしょう。
かつて、顎関節症というと、歯の噛み合わせが良くないために起こると考えられていました。そのため、顎関節症を発症した人の多くが、歯科医院や受診していたのです。
顎関節症の原因として、顎周囲の筋緊張があげられています。特に咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)、内側翼突筋(ないそくよくとつきん)の筋緊張によって、顎関節症を発症するリスクが高くなります。
精神的ストレスも顎関節症の原因となり得ます。ストレスを感じたとき、人間は無意識に歯を食いしばってしまうものです。そのことが顎周囲の筋緊張を誘発し、結果として顎関節症を発症することとなるのです。
デスクワークなど、仕事に集中していると、知らず知らずのうちに歯を食いしばっているケースがあります。また、寝ている間に歯を食いしばっているケースも見られます。
顎の筋肉の未発達も、顎関節症の原因と考えられています。昔の人に比べると、現代人の顎は細くなってきています。
柔らかい食べ物を好んで食べるようになった結果なのですが、そのような食習慣を続けることによって顎周囲の筋肉が発達せず、関節面に負担がかかってしまうため、顎関節症を発症するリスクが高くなるのです。
顎関節症の主な症状は顎周囲の痛みや、口を開けづらくなることですが、放置してしまうと二次的な症状として、以下のような症状が現れる可能性が高くなります。
顎関節症を訴える人のほとんどに、肩コリが見られるといっても過言ではありません。顎周囲の筋肉は筋膜を介して首や肩とつながっているため、顎周囲の筋肉が固くなることで、首や肩の筋肉も固くなってしまうのです。
また、首や肩の筋肉が固くなると、周囲の血管を圧迫するため、脳へ送られる血液の量が減少します。その結果、血管収縮性頭痛(緊張型頭痛)を発症するリスクが高まります。
顎周囲の筋肉が緊張すると、耳に送られる血液量も減少します。その結果、めまいを起こしたり、耳の詰まった感じが現れたりします。
顎関節症に限ったことではありませんが、痛みがあると睡眠の質が低下します。睡眠の質が低下すると、身体の回復力も低下するため、さらに痛みがひどくなるという悪循環に陥ります。
試しに「顎関節症 治療」で検索をかけてみてください。整形外科や歯科医院、整骨院、整体院など様々な治療院や施術所で顎関節症の改善にあたっています。では、それぞれどのような特徴があるのでしょう。
整形外科の治療法は基本的に画像診断に基づいておこなわれます。そのため、顎関節症を訴えて受診した場合、レントゲンを撮るのが一般的です。
ただ、レントゲンを撮ってもほとんどの場合、骨に異常は見られません。そのため、痛み止めを処方されるケースが多いようです。
かつて、顎関節症というと歯科医院を受診したものです。歯科医院では顎関節症の原因を噛み合わせに求めるため、マウスピースを用いた治療をおこなうのが一般的です。
整骨院では、顎関節症の原因を顎周囲の筋緊張に求めます。そのため、顎関節周囲の筋緊張を緩和し、血行を促進することで、顎関節の動きをスムーズにしていきます。
また、顎の筋肉は筋膜を介して首や肩ともつながっているので、関連する筋肉も一緒に緩めることで、顎関節症の根本的な改善を目指します。
整体院では、顎関節症の原因を姿勢に求めるケースが多いようです。試しに、上を向いて口を開けた時と、下を向いて口を開けたとき、どちらが口を開きやすいでしょう。
おそらく上を向いた時だと思います。つまり、猫背気味になると口が開きにくくなるということです。そのため、整体院では骨盤矯正をおこなうなどして、顎にかかる負担を減らしていきます。
いったん顎関節症を発症してしまうと、治るまでにかなりの時間を要します。そのため、普段から顎関節症を予防することが重要です。
現代人は昔と比べて顎が細くなっているといわれます。その原因の1つが食習慣です。例えばステーキを例にとると、日本では赤身よりもサシの入った霜降り肉が好まれます。逆に、アメリカでは赤身の肉を食べるのが一般的です。
普段から柔らかいお肉ばかり食べていると、顎の筋肉が衰えて関節面に負担をかけてしまいます。顎が細いといわれるような人は、歯ごたえのあるものを日頃から摂取するとよいでしょう。
顎関節症の原因として、顎周囲の筋緊張があげられていましたが、筋肉が緊張する原因はたったの2つだけです。それは、筋肉を使わないことと、逆に筋肉を使い過ぎることです。
顎関節症を訴えられる方の中には、ガムを噛むのが好きな人も多いのですが、ガムを噛み過ぎると顎の筋肉が疲れて固くなるので、ほどほどにした方がよいでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、頬杖を突くことも顎関節症発症のリスクを高めます。なぜなら、頬杖を突くことで顎周囲の筋肉が固くなったり、歯を食いしばったりすることにつながるからです。
かつては顎関節症というと歯科医院で見てもらうのが一般的でしたが、「関節症」という字からも分かるように、本来、顎関節症に対する治療や施術は、整形外科や整骨院の領域に属するものです。では、顎関節症を整骨院で見てもらうことにはどんなメリットがあるのでしょう。
整骨院には柔道整復師という筋肉に関するプロフェッショナルが在籍しています。整形外科にも医師免許を持つ医師が在籍していますが、整形外科では顎関節症の原因を骨そのものに求めます。
ただ、骨に異常が見られるケースの方が極めて稀です。そのため痛み止めを渡されて終わりというケースが後を絶ちません。
整骨院では咀嚼筋や、顎関節に関連する筋肉の緊張を緩めることで、顎関節症の根本的な改善を目指しています。
街の整骨院は病院よりも患者さんに近い存在なので、患者さんも気楽に相談を持ち掛けることができます。整骨院では顎関節症を改善するため、日常生活に関するアドバイスをおこない、症状の回復をサポートしています。
整体院でも顎関節症に対する施術を受けられるのですが、整体師は国家資格ではないため、整体師個人の力量によって、施術効果が大きく異なります。
一方、整骨院のスタッフはみな、柔道整復師や鍼灸師の国家資格を持っているので、だれの施術を受けても同じような効果が期待できます。
いったん顎関節症を発症してしまうと、治るまでにかなりの時間を要します。なぜなら、顎関節症はいろいろな原因が複雑に絡み合って発症に至るからです。そのため、日頃からの予防が重要です。
もし顎関節症を発症したら、なるべく早めに対処しましょう。明確な受傷起点があれば、健康保険内で施術を受けることも可能です。分からないことがありましたら、ぷらす鍼灸整骨院へなんでもご相談くださいね。
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