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ハイボルト治療とは?その効果や痛みが取れるメカニズムを解説します

ハイボルテージ

公開日:2019.11.13 / 最終更新日:2020.2.18

ハイボルテージ治療
※画像はイメージ

「整形外科や整骨院に行っても、電気治療をおこなうだけで、効果があるのか分からない」…そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は最近、整骨院業界でハイボルト治療という新しい電気治療が注目を浴びています。今回は従来の電気治療をはるかに上回る効果が期待できるハイボルト治療について解説します。

ハイボルト治療とは?

それでは早速ですが、ハイボルト治療とはどのような治療法なのかについて見ていきたいと思います。

ハイボルト治療(ハイボルテージ治療)とは、その名のとおり、高電圧を身体の負傷部位に浸透させる電気治療のことを意味します。

オリンピックに出場するようなアスリートや、二刀流で有名な日本人メジャーリーガー、国内のプロスポーツ選手の中にもハイボルト治療を取り入れ始めている人が多く、最近になって注目を集めている治療法です。

ハイボルト治療に期待できる効果

ハイボルト治療には、これまでの治療法の効果をさらにアップさせた効果や、これまでの治療では得られなかったような効果が期待されています。

軟部組織の修復

ハイボルト治療が注目を集めているのは、損傷した軟部組織の修復機能が高いからです。軟部組織とは、レントゲンには映らない筋肉や筋膜、靭帯、腱といった組織のことです。

例えば、腰痛やぎっくり腰を訴えて整形外科を受診したとします。その場合、負傷部位をレントゲンで撮影するわけですが、そのほとんどは「骨に異常なし」と言われるだけです。

その結果、痛み止めや湿布が出されるのですが、もちろん、それでは腰痛やぎっくり腰の根本的な改善にはつながりません。

実は、腰痛やぎっくり腰の多くが、筋肉や筋膜の拘縮、腱や靭帯の損傷、ズレなどから起こっています。そのため、軟部組織を修復させる効果の期待できるハイボルト治療が注目されているのです。

痛みが生じるサイクルをブロック

東京医科大学によると、肩こりや腰痛による痛みは、「筋疎血(きんそけつ)」が引き金になっていると考えられています。筋疎血とは、簡単に言うと筋肉に送られる血流量が減少することです。

筋肉が固くなって血管を圧迫することで、血管が収縮して血行が悪くなります。血行が悪くなった場所には痛み物質が発生するため、筋肉痛のような痛みを生じるのです。

さらに、血行が悪いことで痛み物質が停滞し、痛みによってさらに筋肉が固くなるという悪循環が生まれます。そこで、ハイボルト治療の出番というわけです。

ハイボルト治療には筋肉を支配している神経に働きかけることで、緊張した筋肉を緩和する作用があります。そのため、痛みが生じるサイクルをブロックできるのです。

痛みの原因を特定

ハイボルト治療には、痛みが出ている原因を特定することも期待されています。先ほど腰痛やぎっくり腰を例に出しましたが、実は、腰痛の85%は原因不明とされています。

なぜかというと、病院や整形外科では画像診断に基づいた治療をおこなっているからです。どういうことかというと、骨や神経しか見ていないのです。

先ほども少し触れましたが、肩こりや腰痛のほとんどは筋肉や筋膜、腱、靭帯といった軟部組織の拘縮や異状によって起こります。

ハイボルト治療を軟部組織に対しておこなうことで、レントゲンでは見られなかった疼痛誘発部位(とうつうゆうはつぶい:痛みの元)を探ることができるため、効果的な治療が可能となります。

ハイボルト治療の2大作用

全身の筋肉
ハイボルト治療が最近になって注目されているのは、その2大作用が根拠となっています。それは、ハイボルト治療による筋ポンプの促進作用と、ゲートコントロール作用です。

筋ポンプの促進作用

私たちの身体全体に血液を送っているのは言うまでもなく心臓ですが、では、全身に送られた血液を心臓へと戻しているのは、身体のどの器官かご存知でしょうか。

答えは全身の筋肉です。筋肉が収縮を繰り返すことで血液を心臓へと押し戻しているのです。その働きのことを、「筋ポンプ」と呼んでいます。

皆さんは「足は第2の心臓」という言葉をお聞きになったことはありませんでしょうか。ふくらはぎは心臓から最も遠くにある大きな筋肉です。

また、ふくらはぎは心臓よりも下方にあります。そのため、ふくらはぎは強い力で上方へ血液を送り返さなければなりません。それが第2の心臓と呼ばれる所以なのです。

ハイボルト治療によって筋ポンプ作用を促進することによって、全身の血液循環を良くすることが期待できます。血液は全身に酸素と栄養を送っているので、血液循環が良くなれば、身体の回復も早くなるというわけなのです。

ゲートコントロール作用

ゲートコントロールという言葉はあまり聞きなれないと思いますが、実は1965年に発表された割と古い学説で、痛みを制御する神経回路の仕組みについて述べられています。

その説が、数年前から再び学術誌を賑わせています。なぜなら、近年の研究によって、痛みが出る神経回路=ゲートの存在が明らかになってきたからです。

ゲートコントロールに関する詳しい説明は割愛しますが、要するにハイボルト治療をおこなうことで、痛みという「感覚」を脳に伝えることを阻止するのがゲートコントロール作用というわけです。

整骨院によくある他の治療器との違い

整骨院の施術室

整骨院に行ったことのある方ならご存知かと思いますが、整骨院では様々な治療器を用いて症状の改善に取り組んでいます。ここでは整骨院で利用されている代表的な治療器と、ハイボルト治療の違いを簡単に説明します。

低周波治療器との違い

低周波治療器は、主に交感神経を鎮め、副交感神経を優位にする目的で用いられます。副交感神経が優位になると、血管が拡張し、血流が増します。それによって、疲労回復を早めることが可能となるのです。

ハイボルト治療の場合、筋ポンプ作用を促進することによって、全身の血流を良くし、身体の回復を高めます。つまり、アプローチ法こそ異なりますが、いずれも血行促進を目的としていると言えます

干渉波治療器との違い

干渉波治療器もハイボルト治療も、いずれも軟部組織にアプローチすることを目的としていますが、その違いは刺激の到達点です。

干渉波が到達するのは皮膚からおよそ5㎝の地点ですが、ハイボルト治療の場合、皮膚からおよそ20㎝の地点まで刺激が到達するとされています。そのため、干渉波より深い場所の軟部組織を修復する効果が期待できます。

マイクロ波治療器との違い

マイクロ波治療器は温熱治療器の一種で、患部を温めることを目的としています。温めることで血行が促進され、回復が早まるというわけです。

ハイボルト治療の場合、筋ポンプ作用を促進することによって、筋肉が熱を生み出すサポートをします。やはりアプローチ法は異なりますが、いずれも血行を促進することが目的となっています。

ハイボルト治療に関するQ&A

疑問点に悩む女性

ハイボルトや電圧という言葉を聞くと、「痛くないのか」とか「しびれないのか」といった不安があると思います。そこで、ハイボルト治療に関するよくある質問に答えます。

痛くないですか?

ハイボルト治療に関してもっとも多い質問が「痛くないのか」ということですが、ハイボルト治療器は皮膚を刺激しない周波数で作られているため、通常であれば痛みを感じることはありません。

副作用の心配はありませんか?

ハイボルト治療に関する副作用の心配はほとんどありません。ただ、低周波治療器を使ったことのある人ならご存知かと思いますが、あまりに強い刺激を加えた場合、お風呂上がりのだるさ(湯あたり)のような感覚がする可能性もあります。

刺激は強い方が効果的ですか?

ハイボルト治療に関しては、その他の電気治療器とは異なり、刺激が強ければ強いほど、高い効果が期待できます。ただし、無理に我慢するような強い刺激は逆効果です。

鍼灸の施術とどちらが効きますか?

ハイボルト治療も鍼灸の施術も、いずれも人間の自己治癒力を高めるためのものであり、優劣は特にありません。自分が心地よく感じる方を選んで問題ないでしょう。

症状を改善するために本当に大事なこと

整骨院の先生

整骨院にはいろいろな施術法がありますが、一番大事なことは、なぜその症状に至ったのか原因を知ることです。例えばぎっくり腰の場合、重いものを持ったのは原因ではなく、症状を引き起こした引き金に過ぎません。

本当の原因は普段からの不良姿勢かもしれませんし、身体の使い方のクセにあるのかもしれません。本当の原因を取り除かない限り、どれほど優れた治療法も対症療法に過ぎません。原因を取り除いて再発しない体を目指したい方は、ぜひぷらす鍼灸整骨院までお気軽にご相談くださいね。

まとめ

ハイボルト治療は、これまでの電気治療器と同様に慢性疾患の改善効果が期待できることはもちろん、従来の電気治療器が苦手とする急性疾患の改善効果も期待されています。

そのため、ここ数年ハイボルト治療を取り入れる整骨院が急増しています。ただし、痛みの本当の原因を取り除かないと、何度でも症状を再発する可能性があることを忘れないでくださいね。

この記事を監修してくれた先生

髙山 智仁先生

東京医療福祉専門学校 鍼灸科学科長・キャリアセンター長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師

「患者様の立場になって考える」ことをモットーに、東洋医学・鍼灸の視点から本当の健康を追求し続けている。
現在は教員として、次世代を担う鍼灸師の育成にも取り組んでいる。

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